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2006年3月18日 (土)

小田原市の摩訶不思議な「再開発事業」

「小田原駅東口お城通り地区再開発事業市民説明会」なるものが、先週の9日に市役所で、12日に川東タウンセンターで開かれました。小田原市の主催です。2回の集会の参加者は116名、108名だったそうです。

この事業は平成元(1989)年「小田原駅東口お城通り地区再開発準備組合」という事業組合が12人の組合員により設立され、小田原市という公共団体がその「一組合員」で、事務局を務めていますので、市民説明会を主催するということでしょうか。市政府としての小田原市は、この組合に補助金を出し、組合員としての小田原市は、この組合に負担金を出しています。補助金と負担金の管理は事務局としての小田原市が受け取っています。小田原市政府がいくら補助金と負担金を出し、受け取った組合事務局小田原市はどこにいくら払ったのか、知りたいですね。説明会の翌日3月13日に「公文書公開請求」をいたしました。3月28日に公開されます。お楽しみにお待ちください。(なお、当初12人の組合員は減りに減って現在6人。通りに面した部分は歯抜けです)
この計画用地を見る
この摩訶不思議な事業は、昭和59(1984)年に国鉄清算事業団所有の貨物駅跡地の一部を小田原市土地開発公社が買い取ったときから始まります。22年の歴史があるんですね。この歴史を経るのに毎年、調査研究費をいろいろな設計事務所や研究所、都市公団などに委託しておりまして、その費用だけで131百万円です。開発公社が買い取った貨物駅跡地の価格は1645百万円ですが、その金利は平成16(2004)年までで1427百万円かかっています。この事業の用地はその後の追加買い取りで、4111百万円払いました。土地のために払ったお金の総額は、71億8千3百万円です。こんなにたくさんのお金を使って手に入れた大切な土地を、不動産業者に借地権利金もなしで貸して、ビルを建てさせ、そのビルの3分の1ほどを賃借させていただくというのです。地代を年に3千万円ほどもらって、家賃を50年間毎年2億4千万円払うというのです。(今でも駐車場の売り上げは3000万円以上あります)ずいぶん気前のいい、気楽なお金の使いっぷりですね。さすがに、説明会参加者は怒りました。質問者を積み残して強引に閉会したので、「こんなに質問者が多いのに何も言わせずに打ち切るとは何事だ、もう一度説明会を開け」と、市の職員に詰め寄りました。その時の調整担当主査と称する職員の発言「反対者の意見などもうたくさん、何回やってもしょうがない、もうやらない」との妄言。
いささか驚きました。少なくとも職員レベルでは市民の考えは理解してくれていると思っていましたが、こんな理解だったのですね。これまでには、市の幹部、一般の職員などたびたび接触してきましたが、小田原市の将来のために、互いの立場は相違することがあっても、目指すものは一緒だと言う連帯感は持っていました。
とても残念で、気持ちの悪い閉幕でした。タックスペイヤーと公僕の関係は吹き飛んだのです。
この市民説明会のICレコーダーによる全録音があります。PCで再生できます。賛成意見も聞けますよ。一番面白いのは、職員の回答。特に県から出向の担当部長の回答は、責任者の発言として、その品質をしっかりお聞き取りください。摩訶不思議な事業を正当化する論理をお楽しみになれます。
みなさまのお考えなどをお書き込みいただき、中心市街地活性化という大切なテーマをどう育てていくか、ともに論議しませんか。

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コメント

つまり、小澤現市長では、ぜんぜん歯が立たない事業・・・前の市長のときに始まったこと決まったことだから、小澤市長の仕事としては「城下町ホールを造る」を決めておきたいのですね。だから、駅前とお堀のダブルで、大ホールができちゃうかもしれないのですね。
 でも、小澤市長が、駅前は国・県の補助要らないし、小田原人でどうにかやります!と国・県に断ったら、簡単に済みそうですけど・・・。
 なにより、村井設計さんのために作りたいようですが、小田原人には何の得にもならないので、絶対に作らせてちゃぁいけない!!!と、未来の有権者 子供たちのために代弁します。

投稿: 子供たちのために | 2006年3月19日 (日) 11時05分

子供たちのために様
未来の有権者、未来のタックスペイヤーのためにこそ、この計画は白紙に戻すべきです。当代の有権者も選ばれた代議者も、未来責任をもう少しきちんと考えなければなりません。国や県の施策のために、私たち市民が愚弄されるのは許しません。明日20日(月)午前10時から予算特別委員会で総括質疑が行われます。代議者の皆さんが、どのようにお考えか、傍聴に参りましょう。

投稿: 松本 茂 | 2006年3月19日 (日) 16時41分

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