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2006年10月 9日 (月)

議会改革

 数日前の神奈川新聞で、大和市長土屋さんの「地方議会の権能は」というコラム記事を見ました。財政破綻で名を馳せた夕張市に隣接する栗山町が制定した「議会基本条例」を紹介するものでした。私も早速にこの条例とその成立過程などを読ませてもらいましたが、非常に先進的な「市民参加」を実現させています。
 ここ数年、小田原の市議会と関わることが多くなるに従い、その非民主的運営、市民軽視のひどさに些か呆れ果てました。それぞれ議員諸兄姉は、最善を尽くされているとは思いますが、実質ははなはだ心もとないものです。なぜこういう惨状になっているのか、歴史的因縁などあるのでしょうが、現状の改革は急務です。
 栗山町で出来ることは、小田原市でも出来るはずです。来年4月は市議選挙(県議もですが)です。立候補者は40名近くになるという近年になく活況を呈しています。立候補の諸兄姉のマニフェストには、「議会改革」を必ず入れてもらいましょう。そのためのたたき台を下記に記します。全くの試案ですので、みなさんのお知恵をお借りしてより良い案にしたいものです。
「議会改革」素案(2006.10.9.松本茂)
1. 地方自治法で定められている事項に違背しない限りにおいて、完全な情報公開と市民参加を議会運営の基本とする。
2. 現行の会議規則を市民主権の観点で抜本的に見直し、今後も市民意見を反映して継続的に見直す。
3. 市民参加の利便のため、会議の夜間あるいは休日における開催に努める。
4. 傍聴希望者を議会運営の都合で制限することがあってはならない。
5. 会議室は、傍聴者・報道記者・議員・職員を対等に遇する構成とする。
6. 議案の審議に用いる資料等は、傍聴者の求めに応じて提供する。
7. 会議を休憩する場合には、その理由及び再開の時刻を傍聴者に説明する。
8. 市民と議員が十分な情報の共有ができるようにする。
9. 議員は、会議において議員相互間の自由な討議を行う。
10. すべての議員の議会における活動に関する情報公開を徹底する。
11. 会議録画のオンデマンド中継を実施する。
12. 議員及び市民が自由に情報及び意見を交換する「一般会議」を設置する。
13. 委員会等の審査には参考人制度及び公聴会制度を活用する。
14. 請願及び陳情は政策提案という位置付けに変え、提案者の意見を聴く。
15. 市民団体等との意見交換の場を多様に設けて議会及び議員の政策能力を強化する。
16. 採決における、議員による賛否を会議録に記載する。
17. 重要な議案に対する議員の賛否、各議員の態度を議会広報で公表する。
18. 議員に対する市民の評価が的確になされるよう十分な情報を提供する。
19. 議会の主催により、「議会報告会」を年1回以上開催する。
20. 会議における議員と執行部職員との質疑は一問一答方式で行う。
21. 執行部職員は、逆質問・反論することができる。
22. 執行部は、政策等の決定過程を明らかにする。
23. 分かりやすい施策別又は事業別の政策説明資料を作成する。
24. 執行部職員の出席は必要最小限にとどめ、議員相互間の討議を中心に会議する。
25. 議員相互間の自由討議により議論を尽くして合意形成に努める。
26. 議員は、議案の提出を積極的に行う。
27. 政務調査費による活動状況を市民に公開する。
28. 議会図書室を設置し、議員および市民の利用に供する。
29. 議会は、重要な情報を市民に対して迅速に周知するよう努める。

 市民の皆さん、市議立候補予定の皆さん、どうかご意見をお寄せください。より良い案に修正したいと思います。

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コメント

以前、17.重要な議案に対する議員の賛否、各議員の態度を議会広報で公表する。
に似たような陳情が提出された時の事です。
陳情は総務民生委員会で審議されました。その時の総務民生委員会には市民派でしられるネットのH議員もいました。
H議員とは、少し接点があり、「情報公開の必要性」を熱く語っておられました。
しかし、その時は「賛否だけ広報に載せるのでは市民に誤解を招く恐れがある」との理由で陳情に反対されました。
議員の賛否だけで市の施策にGOサインが出されてしまうのに・・・
市民派と呼ばれる議員でさえ、この程度なのかとあきれた記憶があります。
まともな議員が少ないから議会改革が必要なのか、
議会がおかしいからまともな人が立候補しないのか、難しい問題です。

投稿: 市民X | 2006年10月12日 (木) 12時40分

先ず、こうした意見を充分議論しませんか。
そうして、ポイントを整理して、立候補予定者に、
アンケートしましょう。
その回答によって、投票できるようにしましょう。
その結果を、大いに配布しましょう。

投稿: 笹村 出 | 2006年10月13日 (金) 14時22分

私の提案が、最良とは思いません。事情に疎いための早とちりもあるでしょう。ぜひ皆さんのお知恵を貸してください。少しずつでも成案にしていきたい。

投稿: 松本 茂 | 2006年10月13日 (金) 22時32分

 松本様はじめ、皆様の貴重なご意見拝見させていただきました。ありがとうございます。
 議会で活動していて、初めてわかったことですが、議会での賛否は、必ずしも、その議員の考え方のすべてを表現しない(できない)ということです。議案に対しての賛否しか公開しないとしたら、誤解を生みかねません。予算や決算などは特に、すべてを含む総合的な議案となっていますので、なお更です。
 賛成にしろ反対にしろ一つの結果としての判断であって、もし、公開するならば、討論でその理由を発言していますから、すべての発言内容を公開することが同時にないと、フェアな評価を市民の方にしていただけないのではと危惧いたします。議会便りにそれをすべて載せることはコストの関係からも無理があるように思います。議会便りの構成をすべて変えるぐらいのことがないと無理です。
  
 しかし、そのトータルな市民の方からの評価をしていただくために、私も含め、議員の中には、支給される政務調査費などを活用して、自分のホームページや通信を頻繁に発行するなどして、自らの考え方を明らかにしている議員が増えてきております。
 議会の議論の公開・そもそも議員同士の自由で活発な議論も、来期はもっとすすめることが必要と考えております。なにせ、1人で新人である私に出来ることは限りがあるということも、いやと言うほど感じた3年半だったことも、申し添えさせていただきます。
 

 

投稿: ネットのH | 2006年10月14日 (土) 03時22分

ネットのH様
 ご意見ありがとうございます。ご意見のような懸念を抱かれること、良く理解できます。すべての会議で、議決事項は単純に賛否で決せられて、賛否に至った経過は議事録に残るだけです。議決の効力は、全く違う立場の賛否であっても、まさにデジタルに決まってしまいます。特に決算と予算の賛否において、その否決がすべての執行の凍結につながるということで、不本意ながら賛成という状況があります。これらの議員の意思決定については、賛否ともに批判を受けることがあるでしょうから、誤解を解くために、しっかり個別に事由を闡明する必要はあります。選挙人の立場では、やはり「賛否」という形で代議者の評価をすることを採用する方が、上位ではないかと思います。
 代議者の立地を基本に置くか、選挙人の立地を基本に置くか、このバランスで考えることになるのでしょう。私も、すべてを選挙人に立場でとは言いませんが、現在の議会規則が、余りにも代議者中心になっていることを改革することが喫緊のこと考えています。これまで旧習に固まった議員世界に異議申し立てすること、新人議員の立場で出来ることに限りがあること、全くその通りだと思います。新しい思想を小田原議会に吹き込むことを代議者と選挙人が手をつないでともに努力していきたいですね。
 Hさんと同じように、ご異論のある議員さんも多いのではないかと思います。記事で提案した事項は、まさに議論の材料です。ためらいなくフランクにぜひご意見お聞かせください。

投稿: 松本 茂 | 2006年10月14日 (土) 07時47分

市民X様
議員の賛否を議事録に残して欲しいという「陳情」が総務民生委員会で審査されたのは多分一昨年ではなかったですか。私もその時の審査は傍聴していませんが、不採択になったという記憶はあります。委員会の会議録を公開請求していただけませんか。「賛成少数,不採択」でしょうが、議論は記録されていると思います。

投稿: 松本 茂 | 2006年10月14日 (土) 08時11分

私も松本さんと同意見で全ての議員の賛否は真っ先に公表すべきだと思います。
そうすればネットのHさんのコメントにあるように、誤解されたくない議員は、自分のホームページや通信を頻繁に発行するなどして、自らの考え方を明らかにするようになると思います。
多くの議員がそうなってくれば自分の意見も出せない、市職員に仕事を任せきりの議員は自然と淘汰されるでしょう。
少しでもいいから制度を変えるべきです。大きな潮流の変化に繋がると思います。

投稿: 市民X | 2006年10月17日 (火) 08時32分

市民X様
 ご賛同ありがとうございます。10月15日の「神奈川ネット」の253号は、議会改革を取り上げています。地方議会を「討論の広場」にしようという平塚市議の佐藤秀子さんの意見が記載されています。私も現在の議会の形骸化は、議会制民主主義の自死を意味するものと考えます。株主総会が「しゃんしゃん総会」と揶揄されたのはもうかなり過去のことです。地方議会は、しゃんしゃん議会といわれかねない「非力な」存在に貶められています。質問事項の事前通告など、即時止めるべきです。市民は愚劣で無意味なセレモニーなど傍聴にくるはずがありません。一問一答・意見応酬形式の普通の会議にしましょう。執行部も議員も緊張感を持って会議に臨んでもらいましょう。
 議会改革には、議会事務局が行政理事者・執行部の窓口であることを止め、独立性を高めることも必要ですね。職員からの内部改革努力もぜひお願いしたいものです。

投稿: 松本 茂 | 2006年10月18日 (水) 17時37分

議会の儀式化ですね。
本当の討論はTVの番組か夜の料亭でやるんですね。

投稿: | 2006年11月 7日 (火) 16時47分

タウンニュースに3週連続という異例の小澤市長のインタビュー
が掲載されています。
主な内容は、お城通り再開発、城下町ホール、世界城下町サミット
のいわゆるお城3兄弟についての市長見解です。
また、武松議員は、お城通り開発と城下町ホールの正統性?
を各地でプレゼンしています。
今までにない行動だけにお城通り再開発の事業者がウラで内定した?
と勘ぐりたくなります。

その記事の中で小澤市長は、「市民の皆様の言う通りという無責任
なことはできない。市民の意見を聞いているかの判断は、議会が認めてくれるかだと思う」と言っています。
という事は市議会が変われば、整合性の全くないお城3兄弟は、修正がされるかも知れません。

松本さんのBlogによると40人近くが立候補するとの事。
議会改革も重要ですが、来春の市議選は、お城3兄弟が論点でしょう。
立候補する方々のこの問題に対する考えを公表する場が欲しいものです。

投稿: 市民X | 2006年11月11日 (土) 10時57分

市民X様
タウンニュース紙の3週連続の囲み記事のこと、大きな問題です。それはさておき、来年4月22日の選挙は、この小田原の一つの節目かなと思います。「いわゆるお城3兄弟」は全て、品質不良で賞味期限切れのようなプロジェクトで、これに財政逼迫の小田原市が無駄使いするなど、全くびっくり仰天ですが、それを傍観し続けてきた「市議会」その構成議員の責任は極めて大きいと思います。市長の台詞は、市議をお茶ら化している傲慢な姿勢のひとつです。駅前再開発は今月が山場でしょう。市議会に何が出来るか、どんな論議が出現するか、個々の議員がどんな態度を示すか、しっかり注目しましょう。
市議立候補者の政見審査の仕組みは、市民の組織によってきちんとしたものを作りましょう。

投稿: 松本 茂 | 2006年11月11日 (土) 15時10分

まずは、市民によるしっかりとした市議の審査作りですね。
ただ、お城3兄弟の件はそれだけでは遅いと考えます。
小金井市に任意市民団体による市議擁立の例があります。
http://www.ne.jp/asahi/siminjiti/koganei/
松本さんグループは候補者擁立はあるのでしょうか?
候補者擁立があれば、支持したいと思うのですが・・・

投稿: 市民X | 2006年11月12日 (日) 08時20分

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