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2006年12月22日 (金)

議会改革の請願

 9月以来、「小田原市議会の改革」についてみなさまと論議して参りました。ところが、12月定例会が開会されてまもなく、9月定例会で取り下げられていた定数削減の条例改定案が突如上程されました。このことに対し、最初の行動として「請願書提出」を提案しましたところ、慌ただしい中で、10人の方の賛同を得ることができ、12月15日に請願いたしました。
 請願項目を「市民と共に歩む開かれた議会・活発な議論が行われる議会をめざし、定数問題だけでなく、様々な角度から市議会のあるべき姿を議論し、小田原市議会基本条例制定のご検討を早急に開始してください。」
とする「小田原市議会基本条例の制定についての請願書」を提出して参りました。
 議会の案内によりますと、「請願は、市政に対する要望や意見を市議会に提出するものです。提出には市議会議員の紹介が必要です。原則として 、請願は所管の委員会に付託して審査され、本会議で最終的に採択か不採択か決められます。 採択した場合には、その内容により市長部局等に送付し、処理の経過と結果報告を求めることができます。」となっておりますので、12月11日(月)から、市議会各会派、各議員にお願いにあがりましたが、全議員にお願いしてご説明ご納得していただくような作業をすることは時間的に極めて困難でした。
 お願いのためにお話しできた、幾人かの市議さん方のご意向は、
1.もっと慎重に進めるべきだ。
2.勉強不足、未成熟だ。
3.請願内容が市議と良く打ち合わせできていない。
4.賛同を得られなければ、再議が難しくなる。
5.栗山町議会基本条例は議会審議権の縮小だ。
6.急すぎる、拙速すぎる。
7.紹介議員の立場への配慮、依頼の努力が不足。
8.請願はそんな甘いものじゃない。
9.議会費の合理化の意味が明確でない。
などなど、様々なご批判ご助言を受けました。
 それでも、お一人だけ紹介議員を引き受けてくださる方がいられましたので、熟考の結果、提出しました。
 選挙人である「一般市民の常識」と代議者となった「市議さんの常識」との大きな乖離を痛感させられた一週間でした。私たち一般市民が、生活の時間の一部を割いて、このような作業を進めるのは、どなたであれ、かなりの難儀を伴います。市議さん方大勢の合意を得る努力を、選挙民に負担させることが妥当とは思えません。出された請願を市民の前で、皆さんで論議していただければ良いのではないでしょうか。
 私たちの議会改革請願は、「所管の委員会に付託して審査され、本会議で最終的に採択か不採択か決められます」という扱いではなく、本会議最終日の19日の冒頭、「定数削減条例制定」とともに「即決」という手続で採択不採択が決定されることを、18日の議運で決定したのです。請願について、請願者の陳述は許されておりません。紹介議員が代理説明するという仕組みです。ここにも小田原市議会の後進性が現れています。
 19日の審査当日朝、お見えになる市議さんを全会派の控え室にお尋ねして、慌ただしい中でしたが、採択いただけますようお願いしました。ある会派の若い男性議員からは突然「聞きたくない、すぐ出て行け」と無礼な声さえ掛けられました。市議さんの聖域に踏み込んだ無礼者と言うことなのでしょうか。誠に悲しい体験でした。
 審査は、10時開会で、まず定数削減が議題とされ、提案者「中野隆雄議員」と各議員の質疑があり、意見も交わされました。これは、新聞に報道されてご承知と思います。ただ、この可否は「挙手採決」で諮られたのですが、14対14の可否同数でした。議長は自らの採決で決せず、例によって例のごとく「休憩」になりました。11時で休憩に入られては、忙しい市民の皆さんは、午後1時再開の2時間を無駄にできません。お帰りになった方が多かったようです。「休憩」を必要とする理由は何ら示されません。これも大きな改革事案です。私も午前中で審査終了を予想していたので、腹立たしい限りですが午後の日程を変更して、午後1時再開に臨みました。
 採決は「記名投票」となり、28人の皆さんが静々と登壇して投票.この儀式に1時間ほど掛り、やっと採決。やはり14対14で議長の決することとなり、「定数削減」は成立。何とも苛立たしいセレモニーで時間を浪費されたあげくに、やっと我が請願の審査開始。紹介議員の檜山智子さんが趣旨陳述。見事な陳述でした。この趣旨に反対する議員が居るとは考えられない陳述でした。これに対する質疑。進友会の細田常夫議員「紹介者が一人とは。前例のないことだ。所属会派の議員はなぜ紹介議員にならないのか」という、本旨に外れた質問。これに対する当然の回答で、質疑終了。ついで賛成討論、共産党の原田敏司議員と市民クラブの中島春子議員が議会改革に対する市民の思いなどを支持する発言をなさいました。反対討論は、なんと一人もなし。それで採決。
 請願採択を可とする議員は、檜山智子議員、中島春子議員、飯山茂雄議員、木村信市議員、安野裕子議員、原田敏司議員、関野隆司議員、田中利恵子議員の8人でした。公明党の全4人、社民・ネット・市民連合の谷神、青木、志澤の3議員、進友会(議長除き)の全6議員、粋誠会の全3議員、駿世会の全4議員、都合20議員は採択を否、「不採択」とされたのです。なぜ「不採択」なのか、一言もお聞きすることはできませんでした。
 これが、小田原市議会に於ける、市民からの議会改革意見に対する対応でした。何とも惨憺たる状況ですが、不採択とすべきされた議員さんの全てが、市民に開かれた議会に反対なさっているとは考えたくありません。この請願の出し方が気に食わなかったということであれば、今後の請願陳情についてはぜひご指導いただきたいし、みなさんで、市民にご説明いただくようお願いしたいと考えます。議員力を発揮していただきましょう。これからは、私たち主権者が、その代議者にじっくりと個別具体策を求めて働きかけていきましょう。来年4月22日の選挙はもうすぐです。小田原市議会基本条例の制定についての請願書

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コメント

残念な結果でした。
松本さんが随分厭な思いをされたようで、
申し訳ありませんでした。

市議会を今度の選挙で変えていく以外ないでしょう。
今回の請願にさえ、賛成できないよう市会議員は不用です。
8人の議員さんには感謝申し上げます。

投稿: 笹村 出 | 2006年12月23日 (土) 16時48分

議会はあてにできませんね。
民主主義を体現するセレモニーだから。

投稿: | 2006年12月29日 (金) 22時44分

あきらかに、先走りすぎ、根回しがないと無理。
紹介議員に対する不信感もある。
こんな陳情をするなら、議員歳費をもっと挙げないとやってられない。
とある議会関係者がいっていた。

投稿: | 2007年1月31日 (水) 13時44分

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