« 講演会 「市民が主人公」のまちづくり | トップページ | 「市民が主人公」のまちづくり・講演会報告 »

2007年2月 3日 (土)

小田原市国民保護協議会傍聴要領??

 1月31日(この日が上級機関で定められた最終日)、小田原市国民保護協議会の傍聴に出かけました。市議会全員協議会室で開かれましたが、傍聴席は5席だけです。これを定めているのが「小田原市国民保護協議会傍聴要領」というもの。「協議会の内容を公開することが適当でないと認められるときは、非公開とすることができる」「傍聴する者の定員は、原則として5人とする」「会議資料を持ち帰ること—禁止」凄い協議会です。メンバーは「陸上自衛隊第1高射特科大隊長」などという怖い方の中に「小田原女子短大学長」なんて方も混じって、総勢30人。小澤良明会長が、誠に不機嫌な仏頂面で議長役を務めていましたが、何一つ「協議」はなく、まさに、「仏事」のごとく進行。あっという間に閉会。これで、「小田原市国民保護計画案」が決定です。市民に閉ざした小田原市の総仕上げなんでしょうか。これで、この協議会の役割は終了。県との法定協議は、今月で終了。計画作成完了。市議会3月定例会に「報告」して、公表とか。協議会メンバー、その責務の大きさにお気づきしょうか。
 この協議会を傍聴された方の、傍聴記をご一読ください。
----------------------------------------------------------------------------------------
午後2時に開始された協議会には40人の協議会メンバーと担当部局の役人そして座長の市長が参加していました。
「本日はご苦労様です」の市長の簡単な挨拶のあと、回覧された資料に基づきまず、パブリックコメントの報告がされました。
コメントは6つに簡単にまとめられて報告され、すべて「(意見の主旨が国や県の指示に基づく計画の策定主旨に則していないので)計画原案には反映しておりません」と言うような簡単な報告で葬られました。自衛隊との訓練の不安については、「災害時の自衛隊の実績をふまえており問題なし」という全くかみ合っていない返答が印象的でした。
その後、追加の報告として「今回、国民保護計画の策定について市議会より協議会に対して働きかけを求める陳情がありました」と、12月議会に提出した陳情書の陳情項目が紹介されましたが、すぐに「総務民生常任委員会で不採択となりました」と報告が続き、協議会メンバーの反応は皆無でした。
ここまでの報告を受けて市長が「何かご質問などありますか?」と問うが返答無し。市長「次に進みます」ここまでで7分経過。
次に30以上の修正事項の説明が下澤防災係長より行われました。すべて県の保護計画との整合性を目的としたもので、具体化された点は「武力攻撃等による多くの死体を小田原アリーナに収容」「破壊による瓦礫等はフラワーパークに搬送」など妙に具体的で全く空疎なものばかり・・・その説明が10分ほど続く
市長の「何か質問等ありますか?」の声。返答無し。市長「次に進みます」市長「配られております国民保護計画案について何か質問等ありますか?」(全体には78ページに渡る「小田原市国民保護計画(案)」が配布されている)
返答無し。
市長「次に今後の作成手続きについて報告お願いします」
担当者「本日この計画(案)が確認されましたので、このまま(案)として県の方にあげていきます。(1月末時点での案文をあげるように言われている)県の方で確認後、3月23日の総務民生常任委員会で報告し小田原市の計画として確定します」との報告。
市長「これで終わります」ここまでで、全体20分。会議参加者(傍聴者はのぞく)にコーヒーを配るために入ってきた給仕さん達が配り終わる前に会議は終了してしまった。
市民の権利制限や、戦争を前提とした自衛隊との訓練という、全く憲法とも地方自治とも相容れない問題だらけの計画案を話し合うにはあまりにもあっけなく、熱意も誠意もないお葬式の様な静かな場でありました。こうして無責任で事なかれ主義の人たちの手で民主主義が、地方自治が葬られていくのだという感じがしました。
会議室を出たところで、傍聴者の知り合いの参加者がいたので聴いたところ、「計画案文は事前に配布されて目を通してきている」と言うことでしたが、「あの内容で誰も問題を感じなかったのでしょうか?」と言う問いかけに、「前回すでに話し合っていますし、今回質問がでなかったのでそう言うことでしょう。」という無責任な返答でした。(話し合ったと言うけれど、前回の協議会の議事録を見ても質問ゼロでした)
その後、階段を下りる途中に声をかけてきた比較的若い協議会の参加者がいました。彼は「早く終わりましたね。日本人のする会議は・・・(わすれてしまいました)」と親しげに話しかけてきました。「どういった役職の方ですか?」と聴くと「海上保安庁のものです」と答え、「自分たちは法律がどうであれやりますから・・」と言うような発言を残して去っていきました。
しばしの時間の後、「いざとなれば超法規的に行動するということなのか。つまり今日のような形式的な会議は関係ないと言いたいのか」と解り腹が立ちました。彼が自分から(積極的に)声をかけてきたのには、防衛庁が省となり、地方選に自衛隊員が出馬するなど、彼ら軍関係者が勢いづいていることが背景にあるのだと思います。とにかくあらゆる機会を利用して自衛隊を売り込んでいくことが、国民保護計画に基づく訓練も含めて、今の政府の戦争体制づくりの主要な目的として進められてきていることが感じられました。
改めて、生活全般の軍事化の動きに対する明確な対案としての平和・非戦の条例制定運動があることを感じた傍聴でした。

|

« 講演会 「市民が主人公」のまちづくり | トップページ | 「市民が主人公」のまちづくり・講演会報告 »

コメント

なぜ、海上保安庁の人と話して防衛省・自衛隊の背景が解るのですか?
海上保安庁は国土交通省に所属する行政・警察機関ですよ?防衛省に所属しているわけではありませんが・・・

投稿: 通りすがり | 2007年2月 4日 (日) 02時45分

 通りすがり様、ご指摘のコメントありがとうございます。お気づきのことがございましたら、今後もよろしくご指摘をお願いします。
 傍聴記の「彼ら軍関係者ーー」のことに、注意を喚起されているのでしょうか。海上保安庁が警察機関であることとは、傍聴者も当然承知の上でのご感想を述べられているものと思います。この方が「湘南海上保安署」の署長さんですので、「警察行為」として沿岸警備などに関わり、そのためにこの「協議会」に加わっていられるのでしょう。単なる警察行為だけでなく、第1高射特科大隊長に準ずるような役割も担っていられるのではないですか。傍聴者は、判決文をお書きになった訳ではないので、このような市民感覚は極めて普通のことと思います。ぜひ、「市民」に目をお向けいただきたく存じます。

投稿: 松本 茂 | 2007年2月 4日 (日) 07時07分

>「自分たちは法律がどうであれやりますから・・」

この発言で

>「いざとなれば超法規的に行動するということなのか。つまり今日のような形式的な会議は関係ないと言いたいのか」と解り腹が立ちました。

こういう結論に至るのが不思議でなりません。
「普通」の「市民」なら「法律がどうであってもそれに従う」と解釈
すると思いますが。

投稿: 通りすがり | 2007年2月 4日 (日) 08時53分

>「協議会の内容を公開することが適当でないと認められるときは、非公開とすることができる」「傍聴する者の定員は、原則として5人とする」「会議資料を持ち帰ること—禁止」凄い協議会です

当然の約束だと思いますが?
例えば、万一、武力攻撃被害が発生してしまったときに
>「武力攻撃等による多くの死体を小田原アリーナに収容」
という議論がなされている事を公開してしまえば、衛生学的見地から死体を特定の場所に収容すべきという話し合いに対して、
「私たちの住まいの近くにそのような施設を仮設する事は容認できない!」
などというエゴイスティックな反対運動が巻き起こる事は火を見るより明らかというべきでしょう。
(小田原にはそういう事が好きな活動家さんたちも結構多いですからネ)


投稿:   | 2007年2月10日 (土) 11時29分

>メンバーは「陸上自衛隊第1高射特科大隊長」などという怖い方の中に…

怖い顔つきの方だったのでしょうか?
それとも会議中に暴言を発したのですか?

どのような理由で「怖い方」と判断されたのでしょう?
参考までにご教示願います。

理由もなく人を貶める行為は、”怖い”行為です。
民主国家の市民とは思えない、野蛮な行為です。
同和地区や在日の方々を貶める輩と「同じ穴の狢」といえるでしょう。
そうは思いませんか?

投稿: 質問者 | 2007年2月11日 (日) 21時30分

通りすがり様、無名様、質問者さま、手短かに申します。
1.「法律がどうであれ」については、私たちの国の「法治」の状況を背景に、傍聴者が感想を述べられたのだと思います。
2.「非公開、傍聴5人、会議資料持ち帰り禁止」は、いずれも民主社会の原則に反することです。エゴイスティックな反対運動があるから非公開という論理は民主主義を否定するものです。
3.「陸上自衛隊第1高射特科大隊長などという怖い方」と記述しましたのは、この方のお役目の怖さに対してのことです。

投稿: 松本 茂 | 2007年2月16日 (金) 11時45分

>お役目の怖さ
「陸上自衛隊第1高射特科大隊長」のどういった点が怖いのでしょうか?
まず、何を目的とする部署かご存じですか?
また、その存在によって市民生活に何かしら悪影響が実際に何かあったのでしょうか?

ただ漠然と「怖い」言い切る、
まさしくその点が問題ではないのでしょうか?

それとも貴方の直観的判断には、誤謬ありえないのでしょうか?

投稿: 質問者 | 2007年2月17日 (土) 18時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/139245/13777049

この記事へのトラックバック一覧です: 小田原市国民保護協議会傍聴要領??:

« 講演会 「市民が主人公」のまちづくり | トップページ | 「市民が主人公」のまちづくり・講演会報告 »