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2008年3月28日 (金)

市民と議会の姿

 年度末、「後期高齢者」に近い当方とは言え、いささか多用に追われています。その中を、3月24日と27日の2回、本会議と委員会を傍聴させていただきました。予算特別委員会は、一度も傍聴できませんでした。この委員会の傍聴は、私のひ弱な肉体の忍耐の限度を超えています。
 普通の勤労市民にとって、平日の朝から議会に足を運ぶことは、大きな負担です。24日、月曜日の午前10時のこの時間に、定員80人の傍聴席が満席近い盛況でした。この日、本会議に「小田原市無防備平和都市条例の制定について」の議案が上程されるためです。この議案は、ご承知のとおり自治法第74条に基づいて、有権者総数の50分の1以上の署名をもって代表者が地方公共団体の長に請求するものです。今回の請求は、1月18日から2月17日までの一ヶ月間で「署名総数8,094筆、有効数7,471筆」が集められ請求代表人により3月14日に条例制定請求がなされ、3月21日に市長が意見を付して議案を提出したものです。条例制定はもちろん、事務監査請求も解職請求、解散請求も経験していない小田原市では初めての「事件」でした。有権者7万世帯にこの請求の趣旨を伝え、8,000筆を超える署名(生年月日記載、押印を要する)を収集するためのご苦労はたいへんなものがあったと思われます。この市民運動が成立したことは、平和への願いの強さはもちろんですが、小田原市民社会の変化がはっきり示されたと考えます。この24日の本会議では、請求人6人の方が60分に渉り請求の趣旨を陳述されました。議案審査は、午後の総務常任委員会に付託されましたが、やはり40人近い市民が傍聴されました。請求人を参考人として招致すべきではないかとの木村信市委員の提案は、賛成少数で否決されました。請求事案を審査するのに請求人の意見を求めないまま審査する不実は許されません。請求はもとより、請願、陳情、要望などその提出市民の発言を審査の場で求めることは、議会として必至です。「開かれた議会」で新しい小田原をめざして欲しいものです。
 この議案は、特別議会ではなく3月27日の定例議会最終日の日程に組まれました。委員長報告の後、田中利恵子(共産党)、植田理都子(創和)、佐々木奈保美(無会派)、大村学(創和)の4氏の討論がありましたが、採決では、賛成議員2人(無会派)で否決となりました。様々なご意見がありますが、市民の平和への熱い思いが、地方政府・議会の場で示されたことは、まさに歴史的な成果と考えます。この成果が大きく育って、二度と過ちを繰り返さないと誓った日本を保全できるであろうことを信じます。
 3月議会最終日ですから、予算、関連の議案など40本の日程が組まれていました。予算特別委員長の報告(原案の通り可決すべき)についての討論は、賛成4人、反対4人の8人の議員が発言しました。これまで、予算議案については、問題指摘がなされても、その他の予算執行を止めるわけにはいかない、やむなく賛成と言う発言がなされていましたが、この議会では、予算原案の承認に反対と言う立場での発言でした。反対討論をされた安野裕子(市民クラブ)、関野隆司(共産党)、杉山三郎(フォーラム21)、檜山智子(無会派)の4氏の討論は、主として二つの事業施策(駅前再開発と城下町ホール)について、明快に問題を指摘されました。挙手による採決になりましたので、「賛成多数よって、本案は可決成立しました」との議事録のみで、採決における議員の意思表示は記録に残りません。私の目視による確認では、賛成挙手は、フォーラム21の内7人、公明党の4人、グループ創和の4人、新生クラブの3人、計18人でした。共産党の3人、市民クラブの3人、無会派の2人、それにフォーラム21の杉山三郎氏の9人が、賛成挙手をいたしませんでした。
 18対9と言う大差の賛成で成立ですが、我が小田原市議会の変化を強く感じました。ただ、この議員意思が、市民に公開されないままであることは困ったことです。議会だよりに公開するなど、議会改革が急務であることを痛感した半日でもありました。(散会前の市長挨拶はお聞きできませんでした)
 小田原の美しい桜(今日撮影)をお楽しみください。

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