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2008年5月

2008年5月22日 (木)

ヒルトン小田原誕生秘話

 小澤市長は明日5月23日で、16年の市長職を退かれます。1992年からですからたいへん長い在職だったのですね。その間、アメリカの大統領は、ビル・クリントンが8年、ジョージ・ブッシュが8年、今ビルの配偶者がその座を目指して死闘を続けています。この16年間にはいろんなことがありました。ジョージ・ブッシュ大統領就任の年には、ニューヨークトレードセンタービルのテロ攻撃による崩壊という大惨事がありました。そしてアフガン、イラクと悲劇が拡大しつづけました。この悲劇の中、非戦の国日本国自衛隊も出兵しましたが戦死者もなく無事「撤収」されています。
 ここ小田原市公式サイトの「市長のほんね・謝辞」を拝見しますと、「数十年来の三大難事業」「市民の悲願」であった「小田原駅東西自由通路」「城下町ホール」「お城通り地区再開発事業」この三つをかかえて、ひとつは完成、残りも「道筋」をつけたこと、また「県西地域2市8町の合併にもレールを敷いた」ことが、この16年の総括のようです。
 投票日の前々日の16日には「市長のほんね・ヒルトン小田原誕生秘話」を書かれています。「新品同然の五百億円の施設を八億四千万円で買う」「市幹部の大方は反対」「市民の誤解による批判」「市への脅迫も連日」「一年近くの必至の模索の後」「ヒルトン小田原誕生」こんな「苦闘」秘話が書かれています。
 私が、小澤市長のことで一番強く記憶しているのは、城山三丁目マンション計画を阻止する住民運動の中で、初めて実現した市長による住民への「説明会(2005年2月25日)」でした。「このマンション業者(本社沼津市)は、仕込んだ用地を市が買い取ってくれれば、計画中止しても良いということだったが、その売却価格の交渉が不調に終った。業者提示の価格では、無理。残念だがあきらめてくれ」との説明でした。「市長自身が沼津まで出かけて行って先方の社長に直談判で頑張って欲しい」という住民の声に「私はそういう政治姿勢はとらない。それぞれの役職が、担当の業務をしっかりやるということだ」と応えられたのです。このときは、本当に愕然とし、行政の長というのはこういう考えなのかと悲しい思いを抱きました。(このマンション計画は、住民の粘り強い努力と、都市計画部の奮闘で高度地区指定が早まり、業者が遂にギブアップして市の提示価格で公有地化が実現、史跡指定されました。詳しくはこちらで
 20万市民の首長としては、個々の事案に過剰な深入りはしないというのは理解できますが、決定的な段階ではご自身による尽力は必要で避けられないことと思います。小澤市長自身、「ヒルトン小田原誕生」では、言い残しておきたいとの思いがあるほど奮闘されたことが良く分かります。「三大難事業」にもうひとつ付け加えられたいのでしょう。今週は、県西1市8町の長にご挨拶回りをされておりますが、小田原ヒルトン・高橋社長、山口支配人にもご挨拶に伺われたようです。このリゾートホテルが、小田原市に負担を掛けることなく、順調な発展を続けられることを願うばかりです。
 小澤良明市長、お疲れさまでした。

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2008年5月19日 (月)

市民の選択

 昨日、2008年5月18日、午後8時に投票終了した市長選挙について、その30分後にはTVKは、出口調査の結果として加藤憲一候補が全投票数の過半数を得る模様と報じました。午後11時に発表された確定開票では、有効投票の50.7%の票を獲得したと発表されました。豊島、山田両氏も善戦されています。
 これからの小田原市政に、ひとつのアドレスを市民が選択したのです。加藤候補が最も強調していた「市民の自治力、主体的な参画」を市民自らが選択されたのです。この選択が、過半数を超えたことは、とても大きな意味を持っております。選挙は終りました。ノーサイド。
 これから、市民、議員、市長と職員、これらすべてが「小田原の市民」として、最良の施策選択とその実施に向かって行くものと確信します。「すてきな小田原」「新しい小田原」のために、力を合わせましょう。

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2008年5月18日 (日)

「世界サミット」市長23日勇退?

 5月16日の神静民報は「小澤市政4期16年を振り返る、多くの市民に惜しまれながら23日勇退」という全1面の特集記事を出されていました。私は惜しまれながら勇退とは思いませんが、今日投票の市長選挙には立つべきであったと思います。「市長3代の懸案をここまで進めて来た」と言われるなら、きちんと仕上げるために選挙で市民の信を問うべきではないですか。大きな仕掛けを、無理矢理な手法で仕込んだだけ、まさに不発弾を残して去ってしまった指揮官にさえ思えます。私も彼の16年間はしっかり見てきました。いろいろうるさいことを言って、不快な思いもさせたと思います。それも、彼がこの「懸案」を最後までやり通す市長だと考えたからです。彼には、この時代の「自治」を理解して欲しかった。
 この神静民報の記事では、ホールと再開発の二つには、小さくふれられていますが、市民の失笑を買った「城下町サミット」のことは1行も出ていません。今場所は「大関琴欧州」は好調です。彼の生地、ブルガリアの古都ベリコ・タルノボ市は人口65,000人ほどの小さな街ですが、琴欧州と小澤市長のおかげで少し知られるようになりました。
 この事業は「世界城下町サミット実行委員会」に全業務委託して行われました。この委員会の構成は、会長小田原商工会議所会頭原義明、監事小田原市自治会総連合会長冨川正秀、顧問小田原市行政経営担当下村則雄顧問、事務局小田原市企画政策課、担当課長補佐関野憲司という体制になっておりました。費用は平成17年度に500万円、18年度に800万円が実行委員会に一括支出されています。海外調査は、平成17年10月23日から31日まで、小澤市長、下村顧問、柴田秘書室長、関野課長補佐、それに報告書にはお名前が出ておりませんが市長夫人もご一緒にお出でになっています。イタリア・フェラーラ、ドイツ・ハイデルベルクには1泊ですが、ベリコ・タルノボには3泊です。下村顧問は、この町とは特にご昵懇だったようで、ブルガリア大使館には足しげく行かれている様子が、支出書から伺えます。ベリコ・タルノボはとてもすてきな町、歴史と文化を誇る町ですから、良い視察調査がお出来になったことと思います。小田原市から話題が出ないのは残念です。
 記念に、ベリコ・タルノボ市の視察報告書と監事冨川正秀さんの会計監査報告書を添付します。
 神静民報の「振り返る」記事には、このサミットのこと一言も出ておりません。小澤市長の晩節の失政の中でも、恥ずかしくて出せなかったのでしょうか。豊島さんは小澤市政の評価80点、山田さんは70点、加藤さんは55点だそうですが、可成り甘い採点です。特に4期目は、遅かったとは言え「高度地区の指定]という功績は高いと思いますが、それ以外では減点続きではないでしょうか。
 どういう訳か今場所の大関琴欧州は絶好調、千秋楽まで続けば白鳳と優勝争いも、という今日のなか日、小田原市長選挙投票日、もし勝ったら全勝勝ち越し、角番大関の奇跡の逆転ですね。小澤市長にも、北条早雲公役だけでなく、この本番にぜひ出馬して欲しかった。奇跡の逆転を狙うには十分にお若いのですから。

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2008年5月17日 (土)

不可解文書

 昨日の新聞に、怪文書が折り込まれていました。告示日に「緊急寄稿]として神静民報に掲載されていたものを、再編集した文書です。「小田原市商店街連合会会長尾崎紀昭」と姓名を名乗り顔写真までありますから、怪文書ではないですね。日本の選挙運動は窮屈で、あれをやってはいけない、これもダメと聞いていましたが、こう言うのはいいんですね。
 この不可解文書、お名前をお出しになっているこの町の有力者自身がお書きになったものなのでしょうか。やや信じ難い思いですが、見過ごす訳にも行きませんので、不快をおして記事にします。
 まず「現行計画のホール用地のこと」市道2197と2198を廃止改変して、無理矢理作りだしたわずか5,900平米の敷地、こんな敷地に1,350席のホールはまず無理です。2005年の調査報告書に記載された「計画敷地の検討」をお読みください。設計条件自体が無茶なのです。まじめなホール設計はできないのです。だから、武者行列が舞台を通るというようなお遊び設計になってしまったのです。「極めて個人的記念碑的」と選定委員長に言わしめたのですよ。
 「現ホールの危険性」このことは、推進派の方はたびたび言われます。確かに古い耐震基準で建てられたことは間違いありませんが、それだけでこの施設が危険建造物と言われるのはいかがなんでしょうか。小田原市は現在も使用しています。2年間は使えるが5年間は危険というのですか。不可解な論理です。
 「再開発事業の権利床」床面積を4000平米と言われていますが、2004年の文書「事業フレーム」をご覧願います。権利床は1900平米と示されています。ご説明願います。
 「土地の賃料収入」まずこの土地取得に市民がいくら負担したかご存知ですか。小田原市でさえ72億円と説明しています。この土地を一銭の保全保証金もなく、しかも近隣地代の半額ほどで50年間貸してしまおうというのです。こんなためにこの土地を取得したのではありません。駅前整備の貴重な公用地なのです。信じ難い愚行です。そもそも定期借地50年は、住居目的に設定された土地賃貸借の手法なのです。こんなファンド事業のためではないのです。
 「建築費57億円」現設計の規模機能を考えると、極めて贅沢無駄な費用支出であることは間違いありません。坪あたり200万円を超えるのは異常です。HPシェルという不合理な構造を選択したためですよ。
 「駅の側は鉄道騒音」こんなのまったくの俗説です。ホール劇場の多くは駅に近いことを立地の条件にしています。鉄道や道路の騒音振動を気にしていたら、都市ではどこにもホールは建ちませんよ。
 「来街者273万人・経済波及効果82億円」2007年7月の市の説明を言われているのでしょうが、これは単に県の計算式にはめ込んだだけと所管課は説明しています。何ら確かな調査根拠はありません。それに82億円の波及効果で、どうするのですか。商店街連合会の年間売上をご存じないのですか。これでは1%の効果もないのですよ。
 「損害賠償」アーバンとの解約条件をご覧になっていないのですか。こんなことをお書きになる非常識を疑います。
 尾崎さんの名を騙った「怪文書」ではないかと思っています。

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議会の怪

 昨日の驚きから、議員のこと、議会改革のことなどに考え及んでいます。小田原市議会にも「議会改革検討委員会」があり、平成19年度の4つの答申書を市のサイトで見ることができます。
 以下に概要記載します。
第1次(平成19年10月18日)
・政務調査費の見直し、月額65,000円は現状維持。・その提出書類、領収書は整理して収支報告書と出納帳簿を出す。・一問一答制、一般質問の1回目以外はやってもいいが議会運営委に検討を一任。・議案関連質問は現行のまま。・議員質問席、対面式が良いが経費が掛るので現行のまま。・議会関係施設(図書室、喫煙室など)現行のまま。
第2次(平成19年12月14日)
・委員会の傍聴者対応、映像を流す、机を配置、資料貸与を配布にする、傍聴人員を増やすなど話題あるが、すべて現行のまま。・土日祭日開催、すべて現行のまま。・政務調査費の使途、携帯電話料は50%計上、親族への支払は避けるなど。・予算審査の分科会方式採用、現行通りで変えない。
第3次(平成20年2月12日)
・請願、陳情の扱い、陳情は議員配布だけで委員会審査なしを協議したが、現行のまま。・公聴会参考人制度、現行通り。・質問の事前通告、現行のまま。・議会情報公開、現行のまま。・議員駐車場確保、現行のまま。・議会用語、分かりにくいが重みがある、随時見直し。・公社などの報告、所管委員会でやる。・陳情書の伝達、本会議初日の翌日配布、常任委員会の議題などは本会議初日の翌日アップ。・陳情者請願者の陳述、これまで通りやらない。・議会基本条例制定、今後協議。・陳情審査結果の本会議での扱い、原則1件ずつ採決する。
最終(平成20年3月25日)
・議長などの任期、今後の検討。・選出方法、今後の検討。・監査委員の選出、現行通り。
 という具合で、何もないと言ってもいい「改革検討」でした。いろいろ意見は出たが、まあ今のままでいいではないか。ハイそれまで。そんな感じしか受けません。
 今、さまざまな市町村で、開かれた議会を目指して、議会改革の工夫が進められています。栗山町の先進事例などは、百も承知でしょうが、やっぱり面倒なことはおいやなんですか。「賞味期限切れ」になる前にもう少し真剣な「検討」と改革挑戦をやってもらえないものですかね。

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2008年5月15日 (木)

民主党の怪

 昨日は本当に驚愕しました。小田原駅に民主党議員が参議院から県議会、市議会まで勢揃いして「豊島コール」をなさっていました。でも、牧山さん千葉さん以外はまったく知らない方ばかり、県議も市議も見ず知らずの方ばかり。政党というのはこう言うものなんですか。小田原にも「民主党」議員はいられますし、市民の支持者も多いのではないですか。なぜ、小田原市民ではダメなのですか。
 民主党でも自民党でも無党派でも、小田原を誇りある町に、市民が支える町にしようと言って欲しかった。どうして、選挙というのはこうなってしまうのだろうか。無党派の青年が、万一市長になったら困ることがあるのですか。なぜこんな無法なことまでして、小澤市政を継承しなければならないのですか。ふたを開けるとお困りになることはないでしょうに。
 この素晴らしい小田原が、眠ったままというのは、このまちの歴史をけがすことです。「小田原」は自らの足で立ち上がります。

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2008年5月13日 (火)

賞味期限切れ?

 神静民報5月2日の記事についてもう一度。
 どうにもこの記者会見、奇異に思えて仕方がありません。「市長としての賞味期限切れがが近づいていると感じていた」「自分の考えが時代に合わなくなってきたと感じ、引退を決意したー」彼はまだわずか62歳です。この歳で賞味期限切れで「引退」はありえない。間違いなく「敗退」です。この町の環境は、得難い潜在力を秘めています。その力を顕在しえなかったのは、市長職を一個人の人生価値のごとく考えていられた不思議な「市長」を16年間に渉って選択してしまったためではないでしょうか。4年前の選挙で、その誤りに気づいた市民たち、あるいは一部の「有力者」たちが、4年後の今行動を始めています。まだ何とか間に合いそうです。
 その敗退を承継しようとする64歳の方がいられます。賞味期限切れの方を支えて来られた県議辞職者、賞味期限切れを超えた方が、この町の「市長」に名乗りを上げた。時代に合わなくなった市長を後継して「賞味期限切れ」を再び市民に提供する。こんな市民侮辱を許してはいけません。この方は、自らの「マニフェスト」を無視して城下町ホールを「見直す」と1000人の市民の前で公言されました。信じ難い欺瞞です。一体この方は、市民を何と考えられているのでしょう。
 不自由な体を奮い立たせて立ち上がった60歳の元県議がいられます。「安心して住める医療・福祉への取り組み」を目指されていますが、「汚い中傷合戦ではなく、悔いのない闘いをしたい」と言われています。お気持ちは良く分かりますが、198,510人の市民、76,787世帯の家族、161,738人の有権者の幸せのためには、市長の「熱い思い」に、共感し、この方の力に委託するだけでは難しいと私は考えます。
 4年前に惜敗した44歳の青年候補者がいられます。若いだけが可能性ありとは決して思いませんし、彼の不足を数え上げることはいくらでもできるでしょうが、彼が小田原市政の基底に置いている「地域自治」「市民の力がつくる自治」は本物だと確信しています。この小田原が、この国の先頭を切って自治を実現すること、まさに「明日の1000年都市」です。最高の「まち起こし」です。この得難い「チャンス」に、選択を誤る愚行は何としても避けて欲しい。切なる願いです。
 

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2008年5月12日 (月)

「緊急寄稿」「ひと・街・ふれあい」

 今日は、市長選挙の告示がありました。その日の「神静民報」に緊急寄稿が一面に大きく掲載されているのを拝見しました。お城通り地区再開発と城下町ホールのことです。「駅前地下街」には緊急性がないのかふれられておりません。「小田原市商店街連合会会長尾崎紀昭」と公職名を名乗られるなら、地下街の再生にこそ真っ先に緊急寄稿していただきたいものです。
 それはさておき、城下町ホールの早期完成を主張なさる中心的な論旨は「現市民会館は耐震性に欠けており、見直しによる事業遅延は危険である」ということのようです。かねてからこの説は、現計画推進派の方が強調されています。ぜひどのような構造上の問題があるのか、明らかにしてから主張なさっていただきたいものです。「平成22年度の青年会議所の全国大会に間に合わすべき」というのは、いささか乱暴な主張です。現計画が大きな欠陥をかかえ、建築家の新規性を求めるデザイン志向のためにホール機能をないがしろにし、不要な費用支出がなされていることをどうお考えなのでしょうか。
 再開発事業について、「定期借地契約で地代と固定資産税で2億の市財政への貢献がある」と言われますが、50年間この用地を占用されることをどうお考えなのでしょうか。借地契約時点での保証金などによる保全がまったく無く、地代は時価相場の半額ほどで契約を想定していること、しかもこの施設の証券化がなされること、これらの不合理については不問にされています。「既に再開発に投入した市費が無駄になる」と主張されますが、これまでの調査費や設計費の大きな支出、それによってつくり上げた「基本設計」を放棄したのは、アーバンコーポレイションであり、その再設計を認めたのが小田原市であることをご存じないのでしょうか。尾崎会長はこの事業の詳細を熟知されていられるようですので、お考えを私どもに直接お聞かせください。尾崎会長は、これまで永年に渉って市政をささえて来られた方だと存じます。ぜひ、公正で合理的な施策がなされるようご尽力願いたいものです。
 また、自治会総連合(会長冨川正秀氏)の便りも、今日自治会回覧で拝見しました。市長候補と思われている3人の方に「アンケート]をお出しになり、その回答を記事になさっています。自治会総連合というのは、市行政を補完するような公的性格のある組織だと思いますが、市長選挙にこのような形で参入なさること、とても違和感があります。地域政策課が自治会総連合の事務局だと思いますが、この事務もなさったのですか。ここでも「城下町ホール」のことを質問項目に入れていますが、なにかなりふり構わぬ狼藉ぶりに思えます。
 この二つの組織の代表者は、これまでにも商業者、市民を代表するような発言や、陳情をなさっていますが、その組織で論議された経過は明らかにするべきと思います。

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2008年5月10日 (土)

明日からの市長選挙

 私は、どうしても「選挙」というものが好きになれません。代議制民主主義の「必要悪」として甘受していますし、好き嫌い言ってる場合ではないだろうと言われても、なかなか腰があがりません。4年前の市長選挙は、「小田原の未来」さえ思い浮かべて、かなり高揚した気持ちで一票を投じました。それから4年、惜敗した加藤氏はまったくの見ず知らずでしたが、彼の日々の行動、彼のブログなどに強い関心を持って接してきました。共に行動したことさえありました。彼の理念、思想、志向、技量など私なりに理解したつもりです。現市長の小澤氏とは、行政執行権者の首長と一市民として、やはり4年間の彼の行動とその成果を判断してきました。市長選挙は、彼の16年間の仕事の評価と加藤氏の可能性との闘いになるものと勝手に想定しておりましたが、「賞味期限切れ」などと嘯かれて立ち去られ、憮然たる思いでした。その後、後継者はいかなる人物であろうかと、思い描いておりましたが、名乗り出られた二人の県議さん、共に永年の地方議員経験者ですが、私の16年間の小田原暮らしでも、まったく情報を持っていませんでした。
 ある市議が呼びかけられた4月13日のミニ集会で、初めて豊島県議にお会いしました。こんな少人数の集会にお出でいただいたことは嬉しいことでしたが、お持ちになったマニフェストを1時間かけて逐条解説されただけ、お城を花一杯にします、市の職員を100人削減します、などの解説が記憶にあります。どうも、小田原の状況についてまだ良くご存じないようでした。県議でありますので質問事項(民間住居支援に関わること)を文書でお渡ししましたが、いまだお答えいただいていません。県議として15年のキャリアがお有りとのことですが、私の期待とはまったく違う方でした。
 この日、山田元県議のお話もお聞きするつもりでしたが、豊島氏の話に疲労困憊して、失礼してしまいました。5月8日のJCの「公開討論会」で初めてお話を伺えました。市議経験3期とのことで、同氏の小田原への思い入れと市長職への強い思いは良く理解できました。小田原は城下町だという信念、職員200人削減を目指す、出産一時金10万円などかなり具体的でしたが、「市民参画」という基本テーマは豊島氏同様まったく無関心、否定的と思われました。障害をかかえながらこの難関に挑む勇気は、下肢不自由の私にも熱く伝わりますが、この時代、お一人の「思い」だけで基礎自治体の首長ができるとは思えません。
 加藤氏については、4年前から市長になるべき得難い人物と思ってきましたが、もちろん私の思想信条と違う部分はありますし、嗜好もかなり違うようですが、彼の自治思想は無条件に支持します。特に、地域自治に対する明確な指針、市職員に潜在する能力開発、この2点は小田原再生の基盤であり、彼が首長にならない限りできないことと確信しています。また、この4年間の地道で的確な情報収集と学習で、彼が蓄積したものは、いま小田原市民の大きな財産になっています。彼が言うように、この小田原の再生に奇策はありません。市民も市の職員も、代議者である市議さんも、地道に、愚直に汗を流すしかないのです。彼の出馬会見を聞いてやって下さい。さすがに緊張した空気が伝わってきます。

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2008年5月 5日 (月)

「いざ小田原城」市長も出陣

 朝方の雨もからりと上がって例年の通り5月3日は快晴でした。11時ころの小田原駅もかなりの混雑で、この日のにぎわいを嬉しく見ておりました。小澤市長は「馬から見えた市街は十六年でいかにも城下町らしくなったと感じた」との談話が神奈川新聞で報じられました。私もこの小田原に住まわせていただいて、ちょうど16年。私の「感じ」とはまったく違います。「城下町らしくなった」とお感じになられたのが何なのかお聞きしたいですね。
 それはさておき、小澤市長は「初代北条早雲役」を16回お務めになられたのでしょうか。この白馬出陣役はいつから始まったのでしょう。浮かぬ顔で付き従っている陣羽織の秘書室長の姿や職員方の戸惑った表情には、強い違和感を覚えます。市議さんたちも付き従って一役買われるそうですが、公務なんですか。職員は時間外勤務?それともボランティア?議員さんは?
 このお祭りは、観光協会が市民有志、希望者を募って「早雲役」も「女武者役」もやっていただいた方が盛り上がるんではないですか。この「出陣」で「退陣」される小澤市長は「考えが時代に合わず決意(5/2神静民報)」と語っていられますが、次の市長さんは、考えが時代に合って欲しいですね。まさか、新市長さんは「市長出陣」はなさらないでしょうね。5月8日はJC主催の立会演説会だそうですが、そこでご意見表明というわけにはいかないでしょうか。

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2008年5月 2日 (金)

朝日・読売・日経の3紙の報道

●4月25日の朝日新聞の報道をasahi.com から全文転載
「砂川闘争」の新資料見つかる 全体像知る手がかりに
2008年04月25日07時09分
 旧米軍立川基地(東京都立川市)の拡張計画を地元住民が阻止した「砂川闘争」の全体像を知る手がかりになる資料が、立川市中央図書館に未整理のまま保管されていることが分かった。全国の基地反対運動の原点とされる砂川闘争だが、ねばり強い反対運動のまとまった資料は、これまで残っていないとされていた。
 砂川闘争は、警官隊と反対派が衝突した1956年秋の「流血の砂川」で知られる。米軍に接収された農地の返還を求め、同年に住民が国を訴えた「土地返還訴訟」では、滑走路を畑に戻して無条件返還するという画期的な和解が76年に成立した。
 今回見つかったのは主に裁判資料でファイル約100冊分。土地返還訴訟の20年間の記録のほか、地元住民が米軍に土地を接収された時の様子などを語った法廷証言の速記録などがある。米軍が国有地と勘違いして農地を接収し、その後日本政府を通じて改めて住民から借り上げた賃貸借契約書など、これまでほとんど知られていなかった事実の資料も含まれている。
 資料の大半は、当時裁判を担当した立川市の榎本信行弁護士(73)が32年前、東京経済大名誉教授の色川大吉氏(82)に寄贈したもの。色川氏の意向で約25年前に立川市の別の図書館に預けられ、さらに中央図書館に移されていたらしい。色川氏は「戦後の歴史的事件を克明に記録した、価値の高いものであることは間違いない。光を当てる若い研究者が現れてくれれば」と話している。(須藤龍也)
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●4月18日の読売新聞の報道をYOMIURI ONLINE から全文転載
よみうり寸評
 憲法9条を巡る違憲判断と聞き、古い裁判のいくつかを思い出した。もう随分長い時が流れている◆まず「砂川事件」の一審判決(1959年、東京地裁)。米軍基地・立川飛行場の測量をめぐるトラブルの裁判で米軍の駐留を違憲とした。裁判長の名をとって「伊達判決」と呼ばれた◆次は「長沼ナイキ基地訴訟」の一審判決(1973年、札幌地裁)。北海道の国有保安林を航空自衛隊の訓練施設にするため保安林指定を解除したことを巡る行政訴訟で自衛隊を違憲とした◆が、両判決とも上級審で違憲判断は覆されている。さて、きのうの名古屋高裁判決。テーマはこれら裁判の系譜に連なるが、いささか異色で戸惑う◆請求は不適法として原告側控訴を退けながら、傍論でイラクでの自衛隊の活動を違憲とした。原告は満足で上告せず国側は勝訴で上告できない。最高裁の判断もなしに違憲判断が残る◆かつて憲法判断を回避して「肩すかし」と言われた判決(恵庭事件)があったが、これは「言いっ放し」判決か?(2008年4月18日13時56分 読売新聞)
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●4月18日の日経新聞の報道をNIKKEI NET から全文転載
空自のイラク空輸違憲・名古屋高裁判断「武力行使と一体」
 イラクへの自衛隊派遣は憲法違反として、弁護士や市民らが国に派遣差し止めや慰謝料などを求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁の青山邦夫裁判長(高田健一裁判長代読)は17日、「イラクでの航空自衛隊の空輸活動は憲法9条に違反する」と述べ、違憲との判断を示した。イラク派遣を巡る訴訟で違憲判断は初めて。
 派遣差し止めや慰謝料請求の訴えは、原告が全面敗訴した1審・名古屋地裁判決を支持し、控訴を棄却した。原告は上告しない方針。勝訴した国も上告できず、違憲判断が確定する見通しだ。
 判決で青山裁判長はイラク国内の状態を「多国籍軍と武力勢力との間で、国内治安問題にとどまらない武力を用いた国際的な紛争が行われている」と指摘。首都バグダッドで一般市民に多数の犠牲者が出ている点などを挙げ、イラク特措法が定める「戦闘地域」に該当すると認定した。(17日 23:01)
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●4月19日の日経新聞の報道をNIKKEI NET から全文転載
「そんなの関係ねえ」の空幕長発言、原告団が抗議
 航空自衛隊のイラク空輸活動を違憲とした名古屋高裁判決を受け、防衛省の田母神俊雄航空幕僚長が「『そんなの関係ねえ』という状況だ」と述べたことに対し、原告で「訴訟の会」の池住義憲代表らは19日「司法判断を愚弄して判決の価値をおとしめようとするもので、許されない」とした抗議文を防衛省に送った。
 抗議文は「政府や防衛省の『本音』を端的に示したもので『憲法なんて関係ねえ』と発言したに等しい。三権分立を否定した発言の責任は厳しく問われなければならない」としている。
 田母神航空幕僚長は18日の定例会見で「隊員の心境を代弁する」として発言をした。〔共同〕(00:48)
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 以上日本の3大紙の「違憲関連記事」ですが、それぞれに4月17日の名古屋高裁のイラク派兵違憲判決に絡んだ報道がなされました。

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