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2008年10月23日 (木)

旧岩崎邸庭園の金唐革

Karakawa1 昨日10月21日は、もう忘れ去られてもいますが「国際反戦デー(1966)」でもあるとともに、これも忘れ去られていますが「出陣学徒壮行会(1943)」が神宮外苑で行なわれた日でもあります。懐旧の念にとらわれたという訳でもないのですが、10数年ぶりという旧友に東京本郷の美しい庭園で会いました。この旧友が、旧岩崎邸の洋館を使って彼のコレクションの展示をしているのです。そのコレクションは、日本では「金唐革」と呼ばれているものです。革の壁紙です。
Karakawa2 展示会は[金唐紙のルーツを探る『幻の金唐革展』]と名付けられた珍しい企画です。10月26日と11月2日の日曜日に午後1時からコレクターである旧友が話をする会があります。珍しいコレクションですから、よほど奇特な方の興味を引くものでしょうが、かなり大勢の来訪者でにぎわっておりました。
 この「旧岩崎邸庭園」には、ご承知かとも思いますが、三菱社の3代目岩崎久彌氏がジョサイア・コンドルの設計で建てた洋館があります。戦後国有財産になっていて、長らく公開されず幻の名建築であったのですが、6,7年前に東京都の所有になったのでしょうか、美しく整備して公開されるようになりました。コンドルはなかなかの多作家で、1877年の来日以来100物件ちかく手がけています。ただ、三菱1号館を初めとして彼の傑作、特に公共的な建築物は、震災や戦災で喪失したり、戦後の高度成長期に取り壊し「再開発」で消え去っております。唯一生き残っているのが駿河台のニコライ堂(1891)です。この岩崎久彌邸の他にも西ヶ原の古川虎之介邸(1917)が東京都の手で公開されています。この二つは極めて杞憂な建築遺産です。
 岩崎邸の用地は、元々高田藩榊原家の屋敷跡で、美しく広大な日本庭園を引き継いでもいたようで、和風ではありますが、広々としたシンプルな芝庭が中心です。和館の部分はかなり喪失していますが、大広間は現存していて、茶菓のサービスなどをしてくれます。展示会の会期は12月7日(日)までです。是非一度訪問してみて下さい。近代の歴史資産の大切さを、じっくり感じさせてくれる環境の中で過ごしてみて下さい。(このところ、鬱陶しい日が続いていますが、この日は極めて個人的な反戦デーでした。なお画像はここに登場する旧友の娘さんのサイトからお借りしたものです。)

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