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2009年3月14日 (土)

歴史は資産か?負債か?(1)

Castle 「地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律」、なんともに長ったらしいネーミングの法律。何か言い訳がましいネーミング。「景観法」は3文字であることを誇っていましたが、「歴史」はわが国では禁句なのでしょうか。「歴史的風致」という突き放した言い方、何とも居心地の悪いものです。「歴まち法」とエノケン風に呼称されていますが、「まちづくり」と言えない軛がしっかりあるのでしょうか。我が家からあらためて「天守閣」を眺めてしまいました。(ここからは翌日曜日15日の続き記事です。気がついたこと、法律に「歴史」という国語が出てくるのは、我が法律でこれが2番目です。これまでにあったのは「明日香村における歴史的風土の保存及び生活環境の整備等に関する特別措置法」だけでした。法律の本文中に出てくるものも、図書館、教育関係と観光関係の法などです。国交省、文化庁などのスタッフと法制局スタッフのやり取りで誕生した苦渋のネーミングなんでしょうね。)
Umadasi_back 今日は、久しぶりの快晴。朝6時前から明るさが出るまでになりました。昨日のやり残し作業を片付けているうちに、7時を過ぎてしまい、あわてて愛犬とともに出発。姿を現し始めた馬出門を住吉橋から眺めました。やはり、巨大マンションがとても気になります。「既存不適格建築物」なんでしょうが、法令すべてに適合し、手続はすべて適正、何の文句があるのとなりますが、当時の自治会長さんがご苦労なさった建設反対運動を思い出します。お堀端通りの「スタイル」がねじ曲がってしまいました。高度地区も景観条例も後の祭りになってはどうしようもありません。基礎自治体こそ、現場としての最大の先見性を持つべきです。
Kaimonnsiki 馬出門復元で、今月29日の日曜日午前9時に開門式があるそうです。あと2週間ほどですが、美しく整備されるのでしょうね。1997年、12年前の銅門の竣工式は結構盛大だったように思いましたが(なぜか私も出ていました)、今回は30分間の開門式だけなんですね。爽やかで嬉しい限りです。9時には大勢で駆けつけましょう。
Demolish 図書館先、二宮神社側の崩壊石垣です。城址公園内にはこのような光景が結構見られます。地震被災の記念碑ですが、このようなものにも解説板などお付けになったら良いのではないでしょうか。これも歴史です。何か、舞台裏扱いのように見えますが、樹々の間から眺める天守閣は美しいものです。本丸広場の石垣崩壊の形態、地震考古学にとっての貴重な調査対象にはなりませんか。
090315donjon 爽やかな青空に惹かれて、いい気分でつい本丸広場まで登ってしまいました。久しぶりでした。見なれた姿のようでもありますが、この午前8時,朝の光を浴びている天守閣は嬉しいものですね。気分が晴れます。1960年に復元されたとのことですので、来年は復元50周年ですね。市制70周年でもあるのです。50年前の市民の皆さんの祝賀気分はいかがだったのでしょうか.そんな思いでカメラを向けてきました。朝8時という早い時間でしたが、既に観光来訪者が数人お出でになっていました。以前に比べるとずいぶんすっきりした印象を受けました。ベンチにしばらく休ませてもらい、急坂での息切れを回復させました。天守閣を見上げて、展望テラスにはもう行けそうにないなあなどと思いめぐらせました。
Manabibashi この学橋は1929年の旧城内小学校の移転の際に竣工され、現在のものは1949年に再建されたとのことです。観光風景的な橋で、史跡整備としては排除すべき「不適当施設」のひとつとされていますが、「本丸・二の丸整備基本構想」を拝見する限り、本丸,二の丸、御用米曲輪が復元された段階の「短期計画図」にも残っていますので、当分は現状のままでしょうか。それにしても、この巨大マンションは「本丸・二の丸整備」が完成しても残存しているのでしょうね。基礎自治体の「不適当施策」の遺産になるのでしょうか。
Umadashi_front 馬出門が清楚な姿を現し、土橋もきれいに回復しました。この馬出門を主たる史跡公園の入場口にしたいというのが、小田原市の意向のようにお聞きしていますが、どうして「文化交流課」のみなさんは、その真っ正面の狭小な変形用地に、巨大な「不適当施設」を計画することに固執するのでしょうか。「そこに敷地があるから」ですか。
Jardin この僅か5,900平米の用地に、今可憐な草花が姿を見せ始めました。まだほんの周辺部分だけの一時措置のようですが、ぜひこの因縁の用地を百万本の花々で埋め尽くしてください。歴史は私たちの存在を闡明する最大の資産です。「歴史的風致の維持及び向上」というとても控えめで遠慮がちな「法」ですが、この法の活用に小田原市政府が真っ先に手を挙げて欲しいものです。迷路に落ち込んだような市政府の諸兄姉、花々の美しさを前にして "Open Your Eyes!"

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