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2009年6月 3日 (水)

憲法審査会

090601blue 先日の日曜日、衆議院神奈川17選挙区のある若い男性候補予定者のお話を伺いました。とてもお若くて、その「政治」への志はなかなか伝わってきませんでしたし、やや痛々しい感じでしたが、あえて憲法9条改正の問題をお聞きしました。「9条1項はいざ知らず、2項は現実との乖離は甚だしい。このまま改正するなというのはおかしい」そんなご回答でした。
 この9条は、取り返しのつかないおびただしい人々の惨禍、政治の失敗の償いとして誕生したものと考えています。憲法前文の『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して』を虚言と切り捨てられる方もいられますが、この思想を得るまでの日本国の苦悩に思いを馳せていただきたい。憲法9条2項は、この信頼を我々の世代の命をかけて誓ったものと受け止めています。虚言と読み取る方は、この世界に「信頼」など存在する訳がない、『国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する』なんて甘えは児戯に類するとお考えなんでしょう。国権の発動たる戦争でいかに多くの悲惨を生み続けているのでしょうか。「戦争で国際紛争を解決することはできない」この教訓を64年前の私たちは、わが子わが親わが兄弟姉妹の命を犠牲にして学んだのです。
 この若い候補予定者も、日本国政府も「戦争で国際紛争を解決」できるとお考えなのでしょうか。去る4月23日に自民、公明両党は「衆院憲法審査会規程」を上程しようとして果たさず、昨日2日の衆院議運理事会において、6月9日の議運で、11日での衆院本会議採決の与野党合意を得たいとしましたが、引き続き協議となったようです。自民党理事の一人は、民主党合意を得たいが、会期もないので自公の与党単独でも強行採決すると語ったとのことです。来年2010年5月18日には、国民投票法も施行されます。「国権の発動たる戦争」を許す仕組みづくりは目前となっています。
 お会いした若くて大きな未来を得ることのできる候補予定者、かけがえのない幼いお子さんいられる青年、「戦争の惨禍」がいかなるものか、想像力を高めていただきたいものです。投票日の直前かも知れませんが、「8月15日」を真摯に読み解いてください。小田原でも「平和写真展]を行います。(画像は「毎日新聞 横浜開港150周年を祝うブルーインパルスのアクロバット飛行 松田嘉徳撮影)

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コメント

自衛のための武力行使は、憲法で禁止されていません。
われわれには、命をかけても守るべき、日本の自由、主権、文化、生命、財産があります。
戦争さえなければ何を失ってもかまわないとおっしゃるのなら、どうぞ、隷属の道を選んでください。
私も戦争は大嫌いですが、松本さんが、よその兵士に捕らわれそうになったら、私は命を懸けても戦います。

投稿: 石川 | 2009年6月 4日 (木) 23時29分

石川さん 日本国は、戦争惨禍のあまりの惨さに「永久にこれを放棄する」と決意したのです。尋常なことではありません。この決意の重さを理解してください。戦争の惨さは「よその兵士に捕らわれ」るというようなものではありません。何百万、何千万という人々の命が失われるのです。国際紛争を解決できるというものではありません。

投稿: 松本 茂 | 2009年6月 5日 (金) 12時13分

17区の予定候補者3名は、平和憲法の改定を考えているようです。
どう選択すればいいのでしょうか。
4人目の平和憲法を守る候補の登場はないのでしょうか。

投稿: 笹村 出 | 2009年6月 6日 (土) 09時53分

笹村さん 神奈川県西17区はきつい政治環境にあります。しかしこれが私たちの現実として受け止めざるを得ません。この環境を変えるのはローカルな政治を変えていくしかないと思います。先日の小田原市議会の「議員賛否公開」否定は、私たち選挙民に投げかけられた試練です。でも、今回の臨時議会の議長選候補者は、平和憲法を守る、議会基本条例制定を進めると表明して議長の座を得ました。2年後の市議選までに、議会基本条例制定に対して議員諸兄姉がどう対応するか、しっかり注目しましょう。ローカルを変えない限り、ナショナルは変らない、そう思います。

投稿: 松本 茂 | 2009年6月 8日 (月) 10時14分

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