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2009年8月26日 (水)

「13本のバラ」Las 13 rosas

090826las13rosas スペイン映画(2007年)の紹介です。以下、Madori Nasu さんのブログから転載『スペイン内戦終結直後の1939年8月5日の夜明け、地下抵抗組織の社会主義青年同盟の活動に関わった疑いで18歳から29歳の若い女性13人がフランコ軍によって処刑された。この映画は"13 rosas"として知られるこの13名の女性たちの最後の日々を描いたもの。13 rosas の記念碑は今でもマドリッドのアルムデナ墓地にある。』
 今年の8月5日に処刑から70年後、初めての大規模な追悼行事が行われました。ご承知のように、スペインは1936年の人民戦線政府の成立後まもなく、カナリア諸島に左遷されたフランコ将軍が反乱を指揮し、激しい内戦を経て、1939年8月9日(13人の処刑5日後)にスペイン総統に就任して新政権を樹立しました(日本は真っ先にこの新政権を承認し、スペインはそのお返しに満州国を承認しています)。世界大戦では、当然枢軸国側でしたが、戦況を睨みつつ「中立」を装っています。枢軸国敗北の後も、スペインだけは1975年のフランコ将軍の死まで独裁政権が続いていました。2004年にスペイン社会労働党(PSOE)のサパテロ左派政権が誕生し、左翼連合(IU-ICV)のイニシアティブで「歴史記憶法」法制化の動きが高まり、政権内の力学、国民党(PP)の「古傷を開くな」という反対、妥協を拒むカタルーニャ左翼共和党(ERC)など、紆余曲折を経ながらもついに2007年12月26日に公示施行されました。(この間の事情は外務省調査月報2008/No,41による)「内乱と独裁期に迫害と暴力を受けた人々のための権利回復と措置を定めた法(La Ley por la que se reconocen y amplían derechos y se establecen medidas en favor de quienes padecieron persecución o violencia durante la Guerra Civil y la Dictadura)」通称「歴史記憶法」(La Ley de la Memoria Histórica)の成立により、スペイン国民、特にカタルーニャ州などに根深く残っていた「過去の清算」が一歩進められ、70年の時の風化を押しとどめたようです。
 ご紹介した「13本のバラ」(youtube)はこのような政治状況の中で公開されたいくつかの映画の中の一本です。
 私たち日本の歴史にも治安維持法被害者たちをはじめ、国の内外に大勢の方たちの「記憶」がありながら、「権利回復と措置」がなされたとは言えません。最高裁判所という最後の権利の砦が公正に機能しているか、国民の厳しい審査が求められています。

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