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2009年10月14日 (水)

西湘バイパス復旧工事の現地視察見学会

091014nagisa 今日10月14日の午前10時から「西湘バイパス復旧工事の現地視察見学会」が行なわれました。この見学会は、村田邦子神奈川県議(市民町民議員の会)の請求と住民への呼びかけにより、国(横浜国道事務所)、中日本高速道路株式会社(小田原保全サービスセンター)と神奈川県(平塚土木事務所)が工事現場の案内と説明をしたものです。ご承知のように、2年前、2007年9月7日の台風9号によって二宮町の西湘二宮インターチェンジ付近、250mほどが崩落しました。この災害に関する私の記事は2007年9月2008年6月2008年8月など3つほどあります。この画像は、これまでの災害の復旧工事のうち、西湘バイパス道路に関する経緯を示したものです。現在は6コマ目の「仮設消波ブロックの設置」が終った段階のようです。
 今日の説明会には、二宮町の住民など48人の方が参集されていました。みなさんの関心は、道路の復旧とその保全については説明を聞くまでもないのですが、消波ブロックによる波浪の騒音拡大、振動、波浪飛散などの当面の被害とともに、失われた「なぎさの回復」に関心が集中していました。道路については国道事務所と中日本高速の説明で分かったのですが、「なぎさの回復」については、海岸管理者の神奈川県(県土整備部砂防海岸課・平塚土木事務所)の説明は、みなさん納得するにはほど遠いもののようでした。
091014nagisa2 海岸の管理責任を負う神奈川県では、2008年の2月に「西湘海岸保全対策検討委員会(宇多高明委員長)」を設置して2月、6月、7月と都合3回の検討を行っています。失われた「なぎさの回復」は、たいへん厄介な問題のようで、今日の見学会に参加されていた民主党の勝又恒一郎衆議院議員も指摘された通り、河川上流のダム開発の問題も絡むような、国土開発の瑕疵が誘発したものでもあり、対処療法的な土木工事で回復を図るのはかなり難しいようです。県の説明では、この画像にあるように、大磯よりの葛川河口左岸部のなぎさが一部回復してきた、これは葛川河口の岩盤が良い結果を生んだようなので、「岩盤型施設」を設置して回復を図ることを考えている、5、6年は掛るかも知れないが試行を繰り返して努力したい、予算が厳しいのでいつまでとは言えない、国の直轄事業にしてもらいたい、こんな見通しのようでした。岩盤型施設は、貝殻を裏返したような形状が効果がありそうとも言われていました。
 今日の二宮町の見学会は、たいへん興味深いものでした。西湘バイパスは、海岸に近接する高架部分も多く、構造物のコンクリート経年変化,底版や梁部の鉄筋の爆裂などが目に付きました。現在柱脚部分の耐震補強工事も併せて行なわれているようです。自動車専用道路というのは、大変便利なものですが、なぎさを占拠してまで、このような巨大な人工物を設置すべきものでしょうか。先日の「鞆の浦」のバイパス道路のための埋め立て免許差し止め判決に見られるように、なぎさの景観価値を私たち世代で失わせてはならないと強く思った一日でした。次回は、ぜひ神奈川県としての「なぎさ問題住民説明会」を開いていただきたいものです。(若干の資料をいただいてきました。ご関心ある方にお貸しできます)

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