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2009年10月29日 (木)

123便の背景・企業のコンプライアンス

091029jal 滅多に映画を見る機会などありませんが、昨日小田原鴨宮のシネコンに出かけ「沈まぬ太陽」を拝見してきました。上映サービスの施設はずいぶん良くなっています。小ホールでゆったりできるのでたいへん助かりますが、まいど音響の迫力?には恐怖を感じます。耳栓を持参しなかったことを後悔。立ち上がりから違和感を抱いてしまいます。どこでもこうなんでしょうか。
 わざわざ出かけたのには、「123便事故」にはいささか因縁があって、この映画化を心待ちにしていたからです。ご承知のように1985年8月12日の大惨事です。その日、札幌の学校での仕事をすませ、私は昼過ぎの日航便で羽田に、同行の一人は大阪に戻る予定でした。私のチケットはすぐ入手できたのですが、同行者は札幌・大阪直行便が取れずウェイティング、羽田乗り継ぎになりそうとのこと。私は同行者に別れて先に帰京し、赤坂の行きつけのバーで一休み、その時「大惨事」を知ったのです。乗り継ぎ便だと丁度午後6時の123便です。安否も何も確認のしようがなく、一休みどころではなくなってしまいました。直行便が取れて無事帰宅を知るまで、辛い時間を過ごした記憶があります。しかも、この便で犠牲になった客室乗務員の若い女性の一人は、私の学校のエクステンションの生徒でした。それから24年、この123便事故は、こころに重くのしかかっています。
 当時は、国内7都市とサンフランシスコに仕事があり、日本航空便は呆れるほど利用していましたので、JAL GLOBAL CLUB(JGC) などというものにも入り、マイレージポイントで、サンフランシスコ往復ファーストクラスのチケットをいただいたこともあるような、無類の JAL 贔屓でした。123便事故以後も、こだわりを持ちつつ、相変わらず多用していました。さすがに、このところの「経営危機」のひどさには驚いて、JGC 退会、カード解約しなければと思っていましたが、昨日の映画拝見で、やっと今朝退会の連絡をいたしました。(ご承知のように、巨大企業への電話連絡は実に不愉快な手間ひまが掛ります。あげくの果てに、解約のための文書手続の書式を送付するから、記載の上申請せよとのことで、30年来のクラブからまだ脱退できていません。辛抱して手続します。)
 私的な前置きが長くなりましたが、日航の経営体質を考えると、解体しか道はないように思います。霞ヶ関立株式会社は、日航だけではないのでしょうが、公的支援で立ち直るとは思えません。自民党族議員の利権、国交省の航空行政の無責任さ、123便事故のような「大惨事」さえ受け止めることができなかった傲慢で放漫な経営。需要見通しの甘さ、使わないジャンボ機が8機もあるそうです。映画でも暴かれていた「36億5700万ドルを10年もの180円で購入」「無茶なホテル不動産事業」「役員間の不和」などなど目を覆うばかりです。
 愛していたJALのために、一つだけ紹介します。2006年4月19日に、123便事故を記録保存展示する施設が開館し、やっと2007年から「CSR( Corporate Social Responsibility)報告書」が出されるようになりました。この展示施設は、安全啓発センターと称して、羽田空港の空港施設第二綜合ビル2階にあります。事故原因とされ、その後さまざまに疑惑が発生している「後部圧力隔壁」も展示されています。
 日航で旅をされる方は、ぜひ映画「沈まぬ太陽」をご覧になり、羽田空港でJAL「安全啓発センター」を訪問されることのお薦めします。

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コメント

日航はANAと合併した方がいいのでは?
それから、羽田を旅客メインにし国内と国際ハブにし、
成田を貨物と格安航空会社にすればいい。
成田は遠すぎる。

123便事故の原因はいろいろ説があるようです。
自衛隊の無人標的機の事故なんていうのもあります。
事実としたら日航の責任だけではなくなってきます。
天下のボーイングがいとも簡単に修理ミスを認めたり、
圧力隔壁の破裂にしてはキャビンのダメージが皆無に近かったり、不審な点が多々あるようです。
それから、当時は今と異なり
まだ自衛隊アレルギーが強く、
自衛隊の救助が迅速でなかったり、
いろいろな問題が浮き彫りになりました。

投稿: 小田原不良市民 | 2009年11月 4日 (水) 13時38分

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