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2010年5月23日 (日)

露館播遷

100523yamabe 1896年2月11日、朝鮮国王高宗と世子(純宗)が露公使館に避難して、ここに国王高宗の朝廷を開きました。当時の朝鮮国は、宗主国清(中国)と隣国露西亜、日本による朝鮮半島支配をめざす隱謀術数が渦巻いており、特に前年の10月8日の閔妃殺害事件(日本)とそのカウンタークーデター(露・米)の失敗が、この異例の事態を引き起こしました。(ご関心のある向きはWikipediaへ。画像の岩波新書は1966年1刷発行、山辺氏は1905年生まれの朝鮮史の研究者ですが、日本社会運動史という労作も残されています。この「新書」では明治政府の公文書、秘密訓令などで目を剥くような事実を知ることができます。古書をamazonで入手できます。)日露、それに英米もからんで、外交妥協が成立し翌年2月20日に慶運宮に還宮しました。ちょうど1年の緊急避難です。
 王国の宮廷が外国公館に避難するというのは、ずいぶん思い切った体制手法ですが、意外に効果的だったようです。無茶と乱暴を繰り返していた「日本力(官民)」が急速な妥協に走っています。
 鳩山政権の「移設」公約が、空文であり、米国との合意が沖縄県民はもちろん日本国民との合意に優先するとのことです。この奇怪な「政権変貌喜劇」はかなりの世情混乱を招きそうです。ハトヤマさんご一行は、早めの「播遷」をなさった方が良いでしょうね。何処の「公館」に播遷なさるのかが問題ですが。
 米軍基地の問題は、明らかに憲法違反です。9条だけでなく25条をも空文化させています。国家は、国民に対しては、コンプライアンスを求めますが、自らはフリーハンドのようです。行政はもちろん、立法も司法も「憲法遵守義務」から何処かに「播遷」なさっているのでしょうか。
 沖縄県はもちろん、この神奈川県にも米軍基地が我が物顔にのさばっています。先日妻の運転で、相模原市の市街路を走りました。なんとも広大な空地が市街地の真ん中にレンガ塀に囲まれて「米軍占有地」として存在するのですね。驚きの声を上げましたら、妻曰く。「一度厚木基地(大和市・綾瀬市)の爆音を聞いてご覧。こんな無駄騒ぎどころではないですよ」と嗜められました。国民悲嘆の声を無視して米軍「抑止力」のために、被占領を抱き続けるのでしょうか。確かにこの国は悲惨な敗戦はしましたが、もう65年です。「安保」従属を破棄し、「憲法」遵守の誇りある日本国にしましょう。
 国政でも地方政治でも、CHANGE の「夢」をいとも簡単に、平然と踏みつぶしてしまう、こんな非道が続くことはけっして許されないでしょう。選挙によって権力を与えられた自らのステージをしっかり見つめて欲しいものです。

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