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2010年9月26日 (日)

「植栽管理計画」の現地見学・説明会

100926shokusaizu 今朝は、自主防災の「訓練日」。ウォーキングもそこそこに帰宅して、8時に競輪場に集合。各組欠席世帯の「安否確認」など、1時間ほど過ごしたところでリタイアしてしまいました。午後に大仕事もあり、脚力温存です。
 さてその大仕事、小田原城址公園を全域回って「植栽管理計画」の現地見学会参加です。身の程心得て、折り畳みスツールを持参して1時間半ほどの「大仕事」でした。市民参加は正規受付者110人(途中参加者も多数)、小田原市からは生涯学習部長以下、文化財課、観光課、みどり公園課、まちづくり景観課の職員さんら20人以上による対応。説明者のY職員、「伐採並びに相当の枝下ろし」という不可思議な言葉を繰り返して、懸命の説明です。遺構を破壊する恐れのある古木も、土塁上のクスノキも「伐採並びに相当の枝下ろし」、できるだけ残しますと、なんとも理解に苦しむ「計画」説明でした。参加のみなさんもいささか不審な感じで、室内での説明会に移動。
100926briefing この画像が説明会の光景です。三の丸小学校という小田原市自慢の校舎の2階「ふれあいホール」には、見学会の疲れをものともせず、100人近い市民が参集されました。見学会で配布された資料、8月に公表された計画書、整合しない部分もありますが、どう読み取っても300本ほどのクスノキ、松、杉などの大木が「伐採並びに相当の枝下ろし」の対象です。生涯学習部長が冒頭挨拶で話されたように「曖昧な説明で誤解・不審を招き誠に遺憾」な状況が続き、たびたび「伐採」と「相当の枝下ろし」の違いを問いつめられても明確な答えができない始末で、参加者の不審は募るばかり。
 伐採支持発言の参加者は、この施策の策定委員長の「専門家」の他お二人だけ。文化財保護法史跡指定の意義、文化庁の支援、史跡は住民が我慢してでも広く「国民」の利益に資すべき、現世の利得だけでなく後世のためを考えるべき等との「城跡復元」のためには、樹木伐採は受忍すべきとの論理です。
 ほとんどの参加者は、みどり保全支持、城址は市民の公園でもあると主張。策定手法・過程への異議、広報の不備あるいは情報秘匿・虚偽説明を指摘する方も多く、行政側にかなり不審の念を持たれていました。
 この説明会、冒頭に「録音撮影は自由です。迷惑な方は事前に申し出てください」という、これまでになかったスタイルで、発言者を押さえつけるような進行もなく、自由な意見表明を認める新しい運営でした。そのためか、閉会予定が1時間半ほど延長され、1時半開始、終了6時半、当方は疲労困憊ですが、高く評価される説明会でした。参加者のみなさん、市側の職員さん、長時間お疲れさまでした。
100926restoration 史跡整備と都市公園の両立、決して困難なものではないはずです。世界中、その事例はふんだんにあります。平成4年度策定の「史跡整備基本構想」を改訂見直すことが求められていると考えます。国の体制も少しずつですが変わってくるでしょう。地域主権にも進展があるでしょう。18年前に比すれば国政・市政ともに「進歩」していると信じたい。(画像は基本構想による整備完成予想図)
策定委員会会議録 第1回第2回 を添付します。

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コメント

現在石川県の金沢城がある場所は以前は、大学でありました。
鬱蒼とした森の中で学ぶことが出来ました。
それは有難いことでした。

先日久しぶりに行ってみて、その変貌に驚きました。
今は完全に整備された都市公園です。
大きな違和感はありました。

大学になる前は、軍隊が居たそうです。これが大きく改変しました。大学も、おかしな建物で大きく壊しました。

多分、今の方が、江戸時代には近いのでしょう。
ただ、江戸時代は殿様の住まいと、役所ですから。
その時点に戻すことを望む感覚は、お上とお役所ではないかと。

すごい数の観光客が歩いていました。兼六園と併せて、観光の目玉になっていました。
金沢の街の方向性と合致しているようです。

小田原はどんな街になりたいのか。
この合意形成が市民の間に無いと、
結局は、お上とお役所感覚の物しか出来ない気がします。

市民自身が何を望んできたのかを、合意形成してゆく努力。こういうものが、どれほど充実してあったのか、又作り出せるのかどうか。
この辺が判断の分かれ目ではないでしょうか。

投稿: 笹村 出 | 2010年9月27日 (月) 05時11分

伐採は根から切るものなのか(副委員長)。

その通りである。短期的な計画であるので、伐採としての量が多くなる。本来であれば.切るだけでなく補植も同時に考える必要があるが、それには全体のプランニングが必要である(委員長)。

ビューポイントを保護するだけでそれなりの分量の伐採になるのはやむを得ないのではないか(委員長)

植栽図上の48の部分(旭丘高校土塁)はすべて伐採するのか。

クスの大木が土塁上に生えているため伐採が必要。

土塁北側の落葉樹の一帯はどうするのか。すべて復元するのであれば、落葉樹も整理の対象となる。また、クスは米蔵の跡などの地下遺構を傷めている現状もある。

投稿: 住民M | 2010年9月27日 (月) 07時05分

小田原市(加藤市長)は嘘ばっかり言っている。

平成22年6月17日厚生文教常任委員会
◆ 委員(原田敏司君) 実は、馬出門を整備するときに松が伐採されましたね。何で松を切るんだという意見やいろいろな声が私のところにも届いたりしたものですから、ぜひ市民の理解を得ることも同時に進めていってもらいたいというように思います。
◆ ◎主幹・城跡整備担当主査(Y君) 今の48番の樹木についてですが、こちらにつきましては約40本がクスノキになります。そのほかの樹木につきましては約30本ございます。48番につきましては、平成23年度、土塁として復元する予定でおります。この土塁の上に米蔵の礎石があったりとかそういったことがございますので、整備の際にはこのクスノキをどうしても伐採して土塁等を復元する必要性がございますので、こちらの48番につきましては、多くは伐採を行わさせていただきたいと考えております。


投稿: 住民M | 2010年9月27日 (月) 07時29分

笹村さん 『小田原はどんな街になりたいのか』このことが、小田原市(議会・行政府・住民)に無い。無いことにすり寄ってさまざまな愚策が積み重ねられていく、そんな構図がこのまちを壊し続けていると思います。
 小田原城跡の「整備構想」そのものが、市民の「合意形成」のもとにつくられたものではない、この上位計画を変えない限り不毛な「文化財保護」が続きます。「日本はどんな国になりたいのか」「小田原はどんなまちになりたいのか」問い続けましょう。

住民Mさん 第2回策定委員会(小笠原委員長)会議録からの引用ですね。平成22年3月9日のこの会議は、不思議な会議です。委員長『それでは、今までの議論を反映した形で修正した計画(案)を、委員会の正案としてすることとする。』事務局『---委員会からの正案として受け取らせていただく。』正案は白紙委任で事務局が作成するということです。小田原市の委員会や審議会は、こんなことで動いているのでしょうかね。驚いた計画策定です。
 昨日の「説明会」はこの計画の不当性が暴露され、行政は白紙撤回せざるを得ないということだと理解しています。

投稿: 松本 茂 | 2010年9月27日 (月) 09時59分

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