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2010年9月30日 (木)

オープンスペース

100930regents 都市生活者、コミュニティーにとってのオープンスペースの重要性は、18世紀以来の工業化の進展とともに強く求められてきました。産業革命の先頭を切っていた英国ロンドンの都市環境悪化の中から、オープンスペースの確保が求められてきました。重い歴史を背負った王室や修道院の施設や用地が、これらの要求の基にコモンとして公開されたり、新たな再生がなされたりしています。
 この画像のリージェンツパークは元来修道院であったものが、さまざまな政治変動の中で、放置されたり、不適切に売却されたりという経緯を経ていますが、現在ではこの「パーク」は歴史の痕跡の中でロンドン市の誇りとなるようなオープンスペースをつくりだし、市民に親しまれています。長い時間の中で生きて来た樹木は、このスペースに欠くことのできないものです。
 樹木は、生物として「ヒト」の関与なしに成育していきますが、「ヒト」はその成育から大きな恩恵を受け続けて来たのではないでしょうか。歴史に敬意を払うと同様に、時を刻んで来た古木にも敬意を払うべきではないでしょうか。歴史の痕跡を保全し、あるいは歴史の姿を再生することも、都市住民の大切な営みですが、長い時間を生きて来た古木を、観望を妨げるバリアと見ることが正しいこととは思えません。小田原市が策定した小田原城址の「植栽管理計画」には、古木を原生林回帰した「邪魔者」とする視点があるように思えます。
 「史跡の保全整備」が時代を生きる市民と共生できる、新しい「整備計画」を地方主権、住民主権の中でつくり上げていきたいものです。(画像はWikipediaから)

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