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2010年10月15日 (金)

オバマの臨界前核実験

101015los_alamos この実験は9月15日にすでに行なわれていたのです。その発表は、一ヶ月も遅れて10月12日(米東部時間)、メディアが「奇跡の生還」一色になっているこの日になされたのです。神奈川新聞などは第4面での報道です。
 オバマのプラハ演説は光っていました。未来が開かれたかのように見えました。イラクやアフガンでの戦争さえ、薄らいで見えるほどでした。「核軍縮」への展望を見せながら、「核保有」のための予算800億ドル(6兆5000億円!)を保有して、この第1回核実験に踏切、来年までにあと2回の実験を予定しているそうです。アメリカの二重基準は、オバマの平和賞など一顧だにしないのでしょうか。
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米が臨界前核実験 4年ぶり、オバマ政権下初 
【2010/10/13 14:49 ワシントン共同通信】
米政府が9月、核爆発を伴わない臨界前核実験を西部ネバダ州で実施していたことが12日分かった。ブッシュ政権下の2006年8月の前回実施から約4年ぶりで通算24回目だが「核兵器なき世界」の追求を掲げるオバマ政権下では初めて。反核団体などは、核軍縮に向けた国際的な取り組みに逆行すると批判している。
 エネルギー省傘下の核安全保障局(NNSA)は、保有核兵器の有効性や保管上の安全性を検証するためのデータを得るのが目的と説明。北朝鮮やイランに核放棄を迫る一方で自国の核戦力は保持する米国の姿勢があらためて明確になり、一部国際社会からも非難を浴びそうだ。
 NNSAによると「バッカス」と名付けられた今回の実験は、原爆開発で知られるニューメキシコ州の核開発研究機関ロスアラモス国立研究所が担当。9月15日夕、ネバダ州の地下約300メートルにある実験室で実施された。
 高性能火薬を爆発させて衝撃波をプルトニウムに当て、核分裂連鎖反応が起きない範囲で反応や変化を調べた。実験は成功だったという。
 バッカスは計3回の実験の1回目で、米政府は残り2回を11会計年度(10年10月~11年9月)の第1四半期と第2四半期に実施する計画。
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米の未臨界核実験に理解 官房長官【 2010.10.13 17:01 MSN 】
 仙谷由人官房長官は13日の記者会見で、米政府が核爆発を伴わない臨界前核実験を実施したことについて、「貯蔵する核兵器の安全性を確保するための実験であり、包括的核実験禁止条約(CTBT)で禁止されている核爆発は伴わないと理解している」として、米政府に抗議しない考えを示した。オバマ米大統領が追求する「核のない世界」との関連については「矛盾しない」と述べた。
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菅首相、米臨界前核実験「核なき世界で、必要なくなるよう努力を」 【2010/10/13 20:13 日経QUICKニュース】
 菅直人首相は13日夜、米政府が9月中旬に核爆発を伴わない臨界前核実験を実施していたことに関連して「(オバマ米大統領が提唱する)核のない世界になって、こういう未臨界の実験を含めて必要がなくなるよう努力しないといけない」と述べた。
 首相官邸で記者団の質問に答えた。
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米大統領はノーベル賞返上を 臨界前核実験で社民・福島氏【2010.10.13 17:33 MSN】
 社民党の福島瑞穂党首は13日の記者会見で、米国が9月に臨界前核実験を行っていたことについて「オバマ大統領は『核なき世界』を訴えてノーベル平和賞をもらったが、核実験を行い、もらった資格はもうない」と述べ、オバマ氏がノーベル平和賞を返上するよう求めた。
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民主党政権は、「核廃絶」と「核実験」は関係ないとお考えのようです。
平和賞は「返上」しないでしょう。『核密約の佐藤栄作君よりましだよ』ととぼけられるかも。
(画像はLos Alamos National Laboratory (LANL): University of California Wikipediaから)

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» アイゼンハワー大統領が指摘したもう一つの「脅威」 [ペガサス・ブログ版]
西日本の10月28日の「文化」欄に,辺見庸の「キノコ雲とバラード 映画よりブラックないま」という文章があった.随時掲載の「水の透視画法」というシリーズである.スタンリー・キューブリックの映画「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」をとりあげ,これと最近のオバマ政権として初めて実施した臨界前核実験とを結びつけて,「オバマはいかにして心配するのを止めて核兵器を愛するようになったか」と皮肉っている.さらにはこれに「理解」を示す仙石官房長官の発言をとらえて,「日... [続きを読む]

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