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2010年11月 6日 (土)

古木の喪失と人々の記憶

101106toukoku_monument 午前11時ころから小田原城址公園「学橋」前で、街頭署名運動に参加しました。2年前の初夏には、もうこんな苦労はしなくて済むと思ったのですが、世の中そう上手くはいかないようです。「お城の緑を守りましょう!」と張り上げる声も、5、6年前とは違ってやや力不足。それでも、来訪者の関心の高さのおかげで、かなりの署名を得ることができました。
 この画像、学橋への途中で撮影した北村透谷碑の撤去作業光景です。127年の命を絶たれた巨松の切り株が痛々しい。碑は解体して「文学館」に縮小移築するのだそうです。ここにあっては何故いけないのでしょうか。市民のみなさん納得できる説明をお聞きになれたのでしょうか。すべて適法な手続を経てのこと、納得も何も今更、ということなんでしょうかね。「文学館」の次はどこに移転するのでしょう。城址公園に帰還するなんてことになるのかな。
101106cutting この画像は学橋からの帰路に撮影したもの。これはかなり以前にばっさりやられたものですが、馬出し門工事の仮設搬入路設置の際、障害物として「相当の枝下ろし」をされたのです。やはり、樹木にはまったくご関心がないことが良く分かります。樹木は「障害物」とされているのでしょうか。倒木で危険、枝落下で危険、石垣倒壊で危険、犯罪誘因で危険、自殺利用で危険、そして遺構破壊で危険という説明をいやというほどお聞きしました。
 城址の大半の樹木(300本を超える)が、こんな姿になるか、切り株になるか、どちらかで整理するというのが「史跡小田原城跡本丸・二の丸植栽管理計画」ではないですか。しかも、「整枝」とされている樹木も、「史跡整備」の進行にともなって「整理」するとされていますから、TBS TVが放映した「本丸・二の丸整備鳥瞰図」が復元整備の姿を示していることは明らかです。議会委員会で、所管課は単に曲輪取りを示したものに過ぎないなどと詭弁を弄していましたが、もしそうなら、「基本構想」を修正してください。
 つい先日(10月26日)に公開された「史跡小田原城跡本丸・二の丸整備基本構想について」では、『この鳥瞰図の通りに復元するわけではありません。植栽の整備や管理につきましては、既存樹木の活用も含めて、個別のエリアごとにどのような整備を行うのか検討して、整備計画を策定していきます。』とされています。「植栽管理計画」では、個別のエリア「59エリア」ごとに管理の手法を明示しているのですよ。「植栽管理計画」はすべて撤回したと考えていいのでしょうか。この計画の破棄なくして、さらに『検討して、整備計画を策定』する新たな仕組みができるとは考えられません。これまでの策定手法、策定環境を一新した新たな仕組みがなければ、市民が求める城址の樹木は「保護・保存」されません。現計画での「保護・保存する樹木」はたったの樹木5本と藤棚だけです。植栽は『低木や芝などを活用することで、極力緑の環境を維持することに努める』としているのです。鳥瞰図の通りだったのです。
 城址の古木が無惨に伐採され、あるいは痛々しい姿をさらすようなことは、小田原の人々の故郷記憶を抹殺することになります。
 速やかに新たな整備手法、「小田原ならではのスタイル」を示してください。

 この問題に関心をお持ちの方たちのブログを紹介します。
http://green.ap.teacup.com/yamameayu/631.html#comment
http://blogs.yahoo.co.jp/norako33530/379382.html
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/anti_kkria/view/20101101/1288537248
http://happy.ap.teacup.com/nekomata/1247.html
http://maricopolo.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-cf8a.html
http://d.hatena.ne.jp/kokuzo/20101106

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