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2010年12月23日 (木)

フィレンツェ市の緑化政策

101223verde_firenze イタリアの「歴史と文化のまち」フィレンツェは、昨年2009年6月22日の選挙で34歳のマッテオ•レンツィ(Matteo Renzi)氏が市長になりました。『選挙戦で確約した100項目を実践します。全て実現し、びっくりさせたい。まずはヴェッキオ宮殿(市役所)に「新しい顔」達を迎え入れること。世界で最もすばらしい職業、フィレンツェの市長に専念します。』と宣言して華々しくスタートを切ったようです。今月初めには、雨の中のフルマラソンを4時間30分で完走(市長選の公約)したとも聞きます。
 ご承知のようにフィレンツェは、13世紀からルネッサンス都市としての完成の道を歩む、石造りのまちです。緑の少ない歴史と文化のまちです。画像はフィレンツェの歴史的中心部(観光客が集中する)のマップ、緑の少なさがはっきりと分かります。今年の文化と環境保全週間にレンツィ市長は、とても刺激的なメッセージを出しました。
101223duomo1 フィレンツェの中心、イタリアルネッサンスの心の中心と言えるDuomo広場、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂とサンジョバンニ礼拝堂の広場を、芝生で埋め尽くしたのです。(画像はプラート在住の斎藤春子氏)もちろん普段はこの路面は石畳です。これまで自動車、観光客用馬車などで雑踏していました。レンツィ市長は就任早々、ここを車両通行禁止としました。「観光都市」フィレンツェとしては、大英断でした。今回の路面芝生化は象徴的メッセージでしたが、市民へのメッセージとしては大成功だったようです。観光客サービスとして、市役所(パラツォベッキオ)前にあるミケランジェロのダヴィデ像(国有か市有かで係争中)のレプリカを聖堂前に据え、そこから古式の馬車で街なかを練り歩くという挑戦的「伝承ショー(長いストーリーがある)」までやっています。
101223duomo2 このDuomo広場は、まさに「歴史と文化のまち」フィレンツェの象徴的空間です。この広場に緑の環境を拡大していこうという明確なメッセージを、新鮮で大胆な手法で発信したのです。イタリア共和国も、我が日本国に劣らず中央主権の国家です。フィレンツェの歴史的資産も多くが国家の管理下にあります。生活の道路と広場は、自治体(フィレンツェコムーネ)の管理下にあることで、この革命的イベントが実現したのでしょう。フィレンツェ市政府のクリエーティブな地方主権の主張は見事といえます。
 日本国では、国政も地方政治も旧来の行政路線から一歩も抜け出せない、愚鈍な歩みを見せつけられ、マニフェストなど忘却の彼方、戦う首長の姿を目にすることのない日々を送っていると、いらだちは極限に達します。
 そんな中で、我が小田原市政府が出した異例の「『史跡小田原城跡本丸・二の丸植栽計画』運用指針」の基に「第1回史跡小田原城跡調査・整備委員会植栽専門部会」が12月27日(月)に開催されます。この開催、市民には知らせたくないのか、周知の努力など忘れ去られています。お節介なことですが、ここに苦労して探し出した市のサイトをリンクします。「歴史と文化のまち小田原」の緑環境をををどう考えるのか、どのような論議が公正な公開の基になされるのか、年末の月曜日の午後と言う参画困難な日程ですがお出かけいただければ幸いです。会場は、なんと三の丸小学校「ふれあい」ホールです。

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