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2011年2月 2日 (水)

城址の緑を守る陳情 なんと不採択!

110202youmaikuruwa 今日の9時30分、厚生文教常任委員会(檜山智子委員長)で陳情審査が行なわれました。なんともはや、この審査、審査の評価も出来ないほどのひどいものでした。これまでも、陳情審査については、陳情者の陳述は一切許されず、委員と「執行部」のトンチンカンなやりとりで「審査」の名に値しないものがたびでしたが、今日の審査は明らかに意図的な「重大過誤」による、歴史的不当審査でした。
 今年に入り、公明党による「地方議会改革」の提言と各地の活動紹介が報じられています。興味深いものです。提言の中に、「見える化」推進というのがありますし、今日は思い切って傍聴人による音声記録の承認を求めましたところ、委員長提案に、委員からの異議もなくあっさり承認されました。開かれた議会への大きな前進です。(録音したCDをお貸しします。1時間半ですので、ぜひお聞きください。とても興味深い会議の様子を知ることができます)
 傍聴席で拝見していた議案・報告事項の資料等は、返還させられますので、いまは手元にはなんらの資料もありませんが、音声記録だけはありますので、陳情審査の概要を記します。開会から1時間ほどは、「御用米曲輪整備計画(実施設計)の進捗状況について」が所管の文化財課からありました。これについては既に市民説明会で公開された資料がありますので、市のサイトでご確認ください。(昨日2月1日にアップされています.現在パブコメ中です。14日まで)
 今日の陳情審査の概要を記します。陳情の事項は、
1.『史跡小田原城跡本丸・二の丸植栽管理計画』運用指針に示された「史跡と緑の共生を目指す」という「理念」を担保する小田原市長と、同教育長による確認文書を作成、公表すること。
2.史跡整備や植栽、伐採に当たっては、市民に計画の全容を示し、市民の賛同を得ること
 まず、事務局による陳情書朗読(大変ご苦労して最後まで読み上げられました)、次に所管の生涯学習部長から消え入るような声で『策定した管理計画がたいへん不十分であり、今後は史跡整備と緑の共生を明確に示した「運用指針」にそって適切な整備を行っていく。市民説明、市民意見聴取は十分行なっていく』という趣旨の説明がなされました。そしてまず質疑応答です。
 最初に原田委員(日本共産党)のぼそぼそと小声での質疑。『No.14、No.15の樹木伐採は許可の手続をしていないとしているが、本会議でも確認したが許可手続は済んでいると聞いているが、どうなのか』。奥津課長答弁『No.14は平成22年3月14日に、No.15は平成15年3月2日に「現状変更許可」を得ている』。
 この原田委員質問は、悪意あってしたものとは思いたくありませんが、陳情の記述は「神奈川県風致地区条例の伐採の許可手続」と明記してあり、こどもでも分かる記述です。一方、奥津課長の答弁は「文化財保護法に基づく現状変更の許可手続」のことです。明らかに意図的な「すり替え」です。こんなひどいペテンは、公式の委員会で見たことはありません。このペテンで、陳情書は「間違ったこと」を言っているとされたのです。
 つぎに原田委員『陳情事項1の趣旨が良く分からない』。議会事務局答弁『陳情者の話では、運用指針に記述された史跡整備と緑の共生という理念が、今後の史跡整備の方針となることを市長、教育長がはっきり示した文書を公表して欲しいということでした』。どうして陳情の趣旨を陳情者に聞かないのでしょうか。市議会では、市民などには一言もしゃべらせないと閉ざされた議会を目指されているようです。陳情者が傍聴席に15人ほど待機していましたが。(前回の委員会で陳情者の陳述許可を、事務局にお願いしましたら、ある古参議員からお叱りを受けました)
 この「運用指針」は12月の初めに無記名で期日なしの非公式文書として公開され、それを受けて「管理計画の白紙撤回を求める陳情」を取り下げ、12月9日にこの新たな陳情を出したことは委員の全員が十分に承知していることですし、運用指針が教育委員会名で、正式に示されたのは12月19日になってからでした。このように不確かな「指針」だけではなしに、城跡整備は「緑との共生」の基に行なうことを城跡整備執行者が宣言しなければ、現在の「植栽管理計画(H22.5.)」も「整備基本構想(H5.3.)」も、従来の樹木伐採方針のまま生き残って行くことになります。こんな簡単なことが、何故理解願えないのでしょうか。
 そしてやっと委員意見と賛否の表明。(以下敬称略)
原田『許可を得ていないとの間違い。あえて確認がいるとは思えない。継続審査』
三廻部『事業は出来上がってきている。期待できる。不採択』
谷神『歴史に残るような動きだった.きちんと進むことを信じている。不採択』
安野『運用指針に示されたように進んで行くと思う。不採択』
飯山『守る会の努力には感謝しているが、特定の立場に固執というのはだめ。不採択』
大村『議論深めたこと市民関心を高めたことに感謝。監査請求などすべきでない。不採択』
 陳情に賛成議員はなし。不採択決定。
委員長『運営指針に基づいて丁寧な実施計画づくりが望ましいという意見を付帯させたい』
(ここで休憩。記録のない懇談に入る。議長に意見を伝えて、市長に委員会の意見を伝えてもらうということのよう。安野委員など異論あり。今村議長も懇談に加わる。内緒話なので良く聞こえない)
 再開。委員長『委員会の意見を議長に申し出でするということに決定します』これで暫時休憩。
 傍聴者から、審査の不当、勘違いなどに抗議の声が上がりましたが、委員会室から退去を求められ、退室しました。なんとも空しい市議会傍聴でした。議会改革待ったなしです。
(長文の記事にお付き合いいただきありがとうございました。録音CDぜひ聞いて欲しい。)

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