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2011年3月31日 (木)

FUKUSHIMA ?? HAMAOKA

110331fukushima 東京電力福島第一原子力発電所の制御が困難を極めています。大被災後の捜査・被災者救援もままならないなか、原発災害の恐怖が押しかぶさって来ております。制御不能な巨大施設のエラー、ブレーキの利かない暴走バスと言われても、私たち乗客は下車することはできません。関係者の叡智と努力によって、取り敢えず停車だけはして欲しいと念願しています。
 そして、このような不幸な原発災害の再発だけは何としても避けなければなりません。浜岡原子力発電所については、3月22日の記事にも記しましたが、現在運転中の4号機、5号機による原子力発電量は最大251.7万kW、中部電力総発電量の7.5%に過ぎませんが、"Fukushima Nuclear Catastrophe"の後にも営業運転を継続しています。
 この発電所、さまざまな経過の末、2009年1月30日、1号機、2号機は運転終了(廃炉)となっています。3号機は2010年11月29日から定期検査のため運転停止、4号機、5号機は、2009年8月11日の駿河湾地震以降運転停止していますが、それぞれ本年3月2日と2月23日に営業運転を開始しています。この再開に当たっては、静岡県は本年1月24日「運転再開の容認に当たり、中部電力に対して以下のとおり3項目の要請を行い」つぎのことを求めています。(1)現在中部電力が実施している地下構造特性調査において「低速度層」の解明に努めるとともに、その調査結果を国が行う耐震バックチェック(新耐震設計審査指針に照らした耐震安全性の再評価)に的確に反映すること。また、国の審査において対処が必要となった事項には直ちに対応すること。(2)法令及び保安規定が確実に遵守されるよう、発電所の管理体制等を抜本的に見直し、新たな法令等の審査体制を構築するなど再発防止策を講じること。(3)引き続き、発電所に関する情報開示の徹底に努めること。情報開示に当たっては、一般県民に分かりやすい丁寧な説明となるよう、より一層の工夫をする」これによって営業運転が開始され、直後にあの大被災を経験することになったのです。
110331shizuoka_governor また、1月19日には、3号機(定期検査のため停止中)の原子炉建屋4階(放射線管理区域内)で発生した火災について、1月24日「(1) 安全上重要な原子炉建屋内では特に不具合事象を起こさないよう改めて徹底すること。(2) 今回の火災も、発電所内のチェック体制の甘さが露呈したものであり、先般文書で要請した管理体制の見直しを的確に行い、報告すること」と注意しています。
 そして、3月11日を迎え、15日22日に中部電力から対応策の報告を受け、「(1) 浜岡原子力発電所で想定している地震や津波について、分かりやすい説明に努めること。(2) 防波壁の設置については、科学的な検証を行うこと。(3) 外部電源の確保を含む更なる電源の確保対策、海水系ポンプの更なる防水対策など、科学的・技術的な根拠に基づく津波対策を再検討し、説明すること」を求めました。
 中部電力の対応策は、福島第一のエラーの経験から「短期的な対策」と「長期的な対策予定」として、「防水扉の点検」「非常用発電機の点検」「発電機車の確保」「冷却ポンプ電動機の予備品準備」など、とても初歩的な短期対策や「ダクト開口部の防水」「直流電源・蓄電池予備品確保」「津波に対する裕度向上」「津波知見の反映」「環境モニタリングの実施」などを示しています。TP12m以上の防波壁新設、非常用ディーゼル発電機の高台への設置なども掲げています。
 それぞれ、現在の知見の範囲・想定内では「対応策」にはなるでしょうが、すぐという訳ではなく何年も先のことです。まず運転停止し、核燃料の安全保管の徹底に努力してからのことではないでしょうか。静岡県知事の責務も問われますが、隣接神奈川県、東京都の知事、市町村長もしっかりした対応をして欲しいものです。我が小田原市長は市民が有する浜岡原発への「危機感は当然のこと。今後の検討課題としたい」と3月17日の予算特別委員会で答弁されたそうですが、既に2週間経過しましたがどのような「検討」がなされたのでしょうか。
 浜岡原発の"Catastrophe"は、福島第一原発を大きく上回る、想像を絶する大災害をもたらすと思われます。住民の安全に最大の責務を有する自治体首長は、一刻も早くその対応を表明すべきです。ブレーキのないバスを停止させるよう努力してください。
(画像はReuterと静岡県)

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