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2011年3月24日 (木)

小田原市議会/「自治毀損条例」制定

 今日、2011年3月24日、小田原市議会は、加藤憲一小田原市長の提出になる「小田原市自治基本条例」議案が、施行日の修正と言う摩訶不思議な修正によって、制定されてしまいました。悲嘆にくれている東日本の南端で、ひそやかな悲劇が進行し始めました。
 小田原市自治基本条例をもう一度冷静に読み取ってください。この条例が、我が小田原市の「基本条例」になるとはどうしても信じられません。私だけが、小田原市を買いかぶっているのでしょうか。この時代に、地方分権、地方主権などといわれている時代に、手間ひま掛けたあげくに、このような「逆コース」の基本条例を制定するのは理解に苦しみます。
 さすがに、3人の議員から「修正案」が出されました。①自治会の位置付け ②行政職員の法遵守義務 ③地域活動に対する行政関与 ④施行期日、これらの極めて真っ当で、ささやかな4点の修正動議でした。
 にも拘らず、この動議は提案者の3議員(佐々木ナオミ、檜山智子、木村信市の各議員)以外の全議員、公明党、日本共産党などすべての会派の24議員の反対で、葬り去られてしまいました。信じ難い思いで傍聴席から眺めていましたが、何事もなくこの議会は閉幕しました。
 この「小田原市自治基本条例」は、一昨年2009年5月20日の「フォーラム」以来、2年近くの日時、市民の夥しい労苦を経て、この議案に至ったものですが、いかなる「理念」によるものか、「人為」によるものか、自治毀損の条例に変身してしまったのです。

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コメント

 松本様のブログをいつも拝読しておりますが、一言申し上げます。 
 修正案について、まず第6条の自治会については、世帯加入率80%を超える地域活動団体で、これを無視しては、市民活動、地域活動を語ることはできないでしょう。自治会は任意団体で、法的な規程がないので、この条例で規定して、どうしていけないのでしょうか。
 第13条の市職員の責務ですが、法治国家であるからには、公務員であろうと、会社員であろうと、学生であろうと誰でも法律を順守しなければならないのは当然で、わざわざそんなことを規定するのはおかしいと思います。
 民間人なら、たまには法律違反をしてもいいということでしょうか?
 第15条の個人情報については、市民活動を行っていくときに、どうしても個人情報に接することになるので、円滑な市民活動のために、個人情報の取り扱いに注意しましょうということではないでしょうか。これも当然のことだと思います。
 いずれにしても、修正前のこの条例は、長い時間をかけて、大勢の人の意見を取り入れた結果、当たり前のことばかりが書かれ、毒にも薬にもならない条例になってしまっているので、あえて反対する必要もないものです。
 少数の人が独裁的に決めればともかく、議論を尽くせばこうなってしまうと思います。

投稿: 自治会住民 | 2011年3月27日 (日) 09時19分

自治会住民さま コメントありがとうございます。
 「毒にも薬にもならない条例になってしまっているので、あえて反対する必要もない」何をそんなに拘ってるの、そんな「常識」が市議会にも蔓延していたようです。
 地方主権という命題は、この国が生き延びていくために、欠かすことの出来ない必須の条件です。にも拘らず、この命題は牛歩のあゆみ以下の状況に陥っています。
 貴兄が個々に検証してくださった「定め」は慌ただしく拾い出した最も旧弊な問題です。あらためて、ことさらに反論することが不要なほどのことで、賢明な貴兄であればご理解いただける、あるいは既に理解なさっていることと存じます。
 一言だけ申し上げておきます。「市職員」は、行政執行者として「権力」を有していること、市民を制約・拘束することができることにお気付きいただければ幸いです。やや乱暴な言い方で失礼しますこと、ご寛容ください。

投稿: 松本 茂 | 2011年3月27日 (日) 22時46分

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