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2011年7月

2011年7月26日 (火)

原発で国体護持?

Atomic_industry この原発マップは、日本原子力産業協会 JAIF(JAPAN ATOMIC INDASTRIAL FOLUM INC.)の公式サイトにある「日本の原子力発電の立地点」に示された地図です(最終更新2011.3.2.)。説明文にはこう記されています。『現在日本には、北は北海道から南は鹿児島県まで、13道県に17か所の原子力発電所があり、54基・4884.7万kWの発電用原子炉が運転、日本の電力の約3割を賄っています』ご承知のように、現在は、事故停止、定期点検、再稼働待機などで、大幅に発電量は低下し、私たちは「節電」の大号令の中に置かれています。
 3月の日本国の「想定外」の原発事故以来、さまざまな状況悪化が進み、私たち日本国での暮らしは様変わりしました。情報の隠蔽、被災後収束不能、止めどない放射能汚染の拡大など、それに政治的退廃と産業権力の横暴など目を覆うばかりの状況を見せつけられてきています。
 どう考えても、この事件は商業報道が伝えていることはすべて嘘なのかもしれない、信じがたいことが次々現れてきても、JAIFはもちろん電事連も経団連も、民・自の二大政党もなんら深刻にはなっていない。私たち「下流」のものたちだけがあたふたしている。どうもおかしい。そんな気持ちで日々を送ってきました。私たちは、知らぬ間に厳しい「軛(くびき)」を掛けられていたのではないでしょうか。
 原発問題は、放射能汚染、原発安全性、再稼働、廃炉等々さまざまに現象的な事実が問われてきましたが、この問題の根本にある政治的な事実に目を向けるべきではないでしょうか。「原発」は降ってわいた自然現象ではないのです。日本国が選択した立国の大政策なのです。
 私たちの日本国は66年前の8月、この地球上で核爆発による生命破壊の軍事攻撃をされた唯一の国です。新型爆弾の被爆と核分裂による放射能被曝の惨憺たる生命破壊を受けたのです。米国という国家の意思によって。そして、1954年のビキニ環礁での水爆実験、第五福竜丸の被曝。全国に「原水爆禁止」の声が高まってきていました。そのような世情の中、1956年3月1日にJAIF(設立時名称「--産業会議」)は発足しています。原子力の平和利用という、「諸刃の剣」とされていたエネルギー政策を進めようということでした。当時の「西側世界」では、原子力技術は核爆弾を含めて米国独占の中にありました。日本国の平和利用とはいえ、再処理によるプルトニュームの取得は、直ちに原爆保持につながるとして、原爆独占を強化したい米国としては「同盟国」日本への原子力技術移転には確定的軛を掛けたのでしょう。
 米国との原子力協定については、1955年から「研究協定」のようにしてスタートしていますが、勝者と敗者の関係ですから当然に、その後の協定の経緯は「核武装」の排除が前提で、濃縮ウランの提供や原子炉の技術提供などで、大きな縛りがかかって、まさに勝者の傘の基に進められています。
 1952年には最初の安保条約締結で、日本国の国際的地位が定まってしまいました(吉田茂首相がいみじくも『つまりアメリカの植民地になるということですな』と言われたように)。この状況での原子力平和利用としての、研究開発から始まったのですが、原子力を新エネルギーとして日本産業システムの核に据えるということは、この大国志向の国にとって、米国という超大国に首根っこを押さえられてしまう、そんな危惧は当然に「同盟国外交」の中心課題です。現在も。歴代の日本国内閣は、「協定」の破棄、つまりウラン提供などの停止あるいは意図的操作に制限を掛けることに力点を置いて、米国政権と交渉を進め、1988年に「日米原子力協定」で包括的な合意を得ました。有効期限30年です。
 2018年をしやにいれての協定交渉は始まっているのでしょうが、「311」の破綻は、米国政権に衝撃を与えたようです。日本国の混乱は、核技術の拡散につながり、米国の国益を損なうと憂慮させることになります。
 事故収拾の推移を見ていても、そのぎくしゃくした動き、ふらつきには米国の国益、国家安全保障が大きく作用しているのではないでしょうか。88年協定の実務者遠藤哲也氏(当時外務省科学技術審議官)の報告書には、こう書かれています。『----一方的に停止されるような事態はさけたいとの観点から、この一方的停止権の発動に大していくつかの歯止めを盛り込み、停止権が恣意的に行使されることがないような仕組みを作ることに努めた。----停止されるような場合は、例外的に最も極端な状況下に限られ(----日本が日米安保条約を破棄した場合----などをあげていた)必要最小限の範囲と期間に限定されることなど種々の歯止めが盛り込まれた』と交渉成果をあげられています。
 このことで明らかなように、原子力発電は日本国の「安保」「日米同盟」という、吉田内閣の国体護持の選択は「米国覇権」の絶大な保障措置となっているのです。日常的な対日要求などと違い、脱原発はきわめて大きな日米政治課題であり、日米同盟はもとより、国際的パワーバランスを揺るがす事案なのです。
 私たちは日々の政治報道から、僅かずつでもこの国の行く末を読み取るしかありません。
(このところ、時間に追われ、4日にわたる記事になってしまいました。7/29)

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2011年7月17日 (日)

介護予防「基本チェックリスト」

110717check 今月初めに、表記の通知が小田原市高齢介護課から送られてきました。あまり愉快な通知ではなさそうなので、暫く開封せずにいましたが、今日やっと開封しました。画像の「チェックリスト(調査票A3サイズ)」が返信用封筒とともに入っていました。ご覧のように、とてもカラフルで、親切で、楽しげで、可愛らしい、お気遣いいただいた調査票です。後期高齢者のおかげで、このような扱いをしていただけるのに恐縮しています。お若い方の知らない世界ですので、ご披露いたします。
 設問は、かなりシリアスで、「今日が何月何日か分からない時がありますか」という脳外科での常套的質問もありますが、設問24には絶句しました。「自分が役に立つ人間だと思えませんか?」これには回答立ち往生です。「はい」と答えたら「役に立たない人間だと思っている」、「いいえ」と答えたら「役に立たつ人間だと思っている」ことになるのでしょうか、この設問に正確に答えるか否かで、脳力の判定に使用するということなんでしょうか。やや暫く考え込んでいましたが、いまだ介護のお世話にならなくて良さそうなので、取り敢えず「いいえ」と答えてみましたが、これでいいのでしょうかね。妙なクイズでした。みなさんならなんと答えますか?
 設問私案「きちんと挨拶を交わせますか?」はいかがでしょう。若い人が挨拶しないとか、現役世代の男性が挨拶しないとはよく言われますが、最近は高齢者が挨拶に応えません。「おはようございます」「----ウッ---」で終わりの方やら、「----」じろりで終わり。たしかに「おはようございます」は長くて面倒ですよね。「ハーイ」「チャオ」「オス」「オッハー」の方が良いようですが、ますます混乱を招きそうですので、長ったらしく「おはようございます」で行くしかありません。

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2011年7月16日 (土)

7月14日 小田原電力スタート

110716kanagawa 一昨日7月14日は、ご存知の通り「バスチーユ」222周年記念日です。未明午前1時からのアメリカ対フランス戦では、フランスが敗退。続いて午前3時過ぎからの日本対スウェーデンでは、日本が快勝(女子サッカー)。これを全部付き合って、東京へ。ロマンスカーは珍しく5分だけの遅延で運行。午後2時からの評議員会と4時からの理事会、何とか居眠りすることなく乗り切って、午後6時のロマンスカーで小田原駅へ到着。6時半から駅ビル内のサロンで始まっていた「再生可能エネルギーに関する公開アドバイザリー」に1時間遅れで参入しました。あまり広くないサロンですが、「市長対話」などによく使われていますので、なじみの場所ですが、大勢の立ち見がでているたいへんな盛況でした。シルバーシートを確保していただき感謝。
 ちょうど、前半の飯田哲也氏の「講演」は聞き逃しましたが、「市長との対談(公開アドバザリー)」はしっかり聞かせていただきました。飯田哲也氏の話しは確かな論理と分かり易いトークで、来場者の理解は十分に進んだようでした。「会場との意見交換」は時間切れでできませんでしたが、良い会でした。
 報道関係者も大勢見えていましたので、さまざまに報じられるのでしょう。画像は、今日16日の地方日刊紙記事です。「小田原電力」という刺激的メッセージは、すばらしいですね。加藤憲一市長日記には『---市民主体による「新しい公共」づくりのプロセスとして進めることが何より重要、との指摘です。そのプロセスにより、市民の会議体をつくり、ひいては「小田原電力」を目指しては、とのご提言。ぜひ取り組んでいきたいと考えています』
 素晴らしいアドバイザリーでした。小田原市政は、積み残しの課題山積ですが、「小田原電力」で市民力を結集しようではありませんか。市議会・庁内の「ご理解」も、市民力で進めましょう。そのための「市長力」の拡大強化が望まれます。市長の構想する「モード」を示してください。躊躇なく進めましょう。

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2011年7月15日 (金)

アクティブな行政情報公開を求める

110715information 行政が所有している情報は、すべて市民との共有財です。法、条例で限定的に非公開とする情報以外はすべて公開されます。
 『---市の保有している情報に関して、市民のみなさんには知る権利があることと、市には市民のみなさんに説明する責任があることを定めており、市 の保有している情報を広く公開する---』と説明されております。近年の情報公開は、行政府のウェブサイト上にアップすることで、あらゆる行政情報にリアルタイムでアクセスできることが望ましいとされています。小田原市(議会も)でも基本的な情報はアップされていますが、新しい施策の策定など、市民がもっとも知りたい情報には容易にアクセスできません。特に、議会や審議会の議事録などはタイムラグが大き過ぎて、不要になった頃公開されるなど、市民参画にはほど遠い状態のままです。
 インターネット上で情報を得ることが通例の社会で、行政だけはかなり立ち遅れています。行政こそ最大のサービス業と言われながら、相変わらず情報独占の旧習から脱却できていないようです。
 「小田原城址公園の桜の樹木診断結果」については、320本の樹木診断カルテも一覧させていただきました。サクラの老木について『幹折れの危険性が高く不健全』『立ち枯れる危険性が大きい』などという判定を拝見し、実査で確認してみれば、植え替えという選択もあるのかとも考えます。市民の皆さんは、サクラの保全については、たいへん高い関心をお持ちです。こういう問題にこそ、積極的な情報公開を進めて市民合意の基に事業を実施すべきなのです。
 市議会常任委員会に提出された診断結果マップなどは、「広報小田原」誌上に詳細に掲載し、市民周知を図るべきです。編集上困難であるなら、こういうものこそウェブサイトに公開すべきです。いまだ、あっぷされていませんので、7月7日に電磁データの提供を求めたのですが受け入れてもらえませんでした(理由は不明)。小田原市は、電磁データの公開には、異様に消極的です。不思議な体質です。
 この同じ時期、7月11日に神奈川県に「神奈川県災害時動物救護活動実施要項(6頁)」と「マニュアル(83頁)」の電磁データの送付をお願いしましたら、今日15日にデータ、共にPDF(6MB)の送付をいただきました。文書公開可能なものの電磁記録公開は、ディサブルにとってはデスクワークでできるありがたい情報アクセスの手法です。
 防災対策課も、「海抜マップのウェブサイト公開が遅れていましたが、7月8日にはアップしたそうです。
 小田原市、市議会、出資団体その他関連団体についても、電磁データによる速やかで完全な情報公開を、強く望みます。「市民の力で未来を拓く希望のまち」の必須条件です。

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小田原城址公園のサクラ(2)

110713sakura_map 画像は「小田原城址公園の桜の樹木診断結果」をマップに落とし込んだものです。1番から154番までは平成21年度の調査、155番から320番までは平成22年度の調査だそうです。この二つの報告書のマップに基づいて1枚のマップを作成して小田原市議会常任委員会に報告されました。この画像はそのコピーが専門部会員に公開され、そレをコピーしていただいたものをスキャンしてGIFデータでアップしたものです。極めて不鮮明で、ほとんど判読できないと思います。(このことについては、しつこく別記事にいたします)
 赤枠に囲まれているサクラは、市道2201(三の丸小学校前)に面した観光バス駐車場入口のサクラ1番は、赤丸がついています。赤枠内(史跡外)113番まででは、赤丸12本が「不健全・植え替えが必要」E判定、黄丸32本が「大きな異常・被害がある」D判定、残り69本の内「健全」A判定は0、「概ね異常なし」B判定は23本、「異常・被害が認められる」C判定は46本です。小田原市(観光課)では、D、E判定の44本を今年度から順次計画的に植え替えを行なうとしています。もっとも危険度の高い98番は6月22日に伐採を済ませ、1番、77番、111番の3本は台風シーズン前(8月?)に急いで伐採しないと危険だとされています。伐採、伐根後の補植は冬期にされるとのことです。
 史跡内に関しては、制度上補植ができない(難しい?例外的には出来る?)ので、小田原城跡調査・整備委員会や植栽専門部会などの審議を経て、方向を定めたいとされています。
 小田原城址については、18年前に定めた「基本構想」によって整備事業が実施されていますが、『江戸末期の曲輪取りの姿を標準として復元的整備を行う』という基本構想が市民に理解支持されているようには思えません。市民にとっては「城址公園(市民利便施設)」と理解されているのではないでしょうか。史跡は、小田原市民だけの専有物ではなく、人類全体の資産だということは理解されるでしょうが、復元的整備のために、サクラ、マツ、クスノキなど、市民に愛されてきた樹木を撤去していくということは市民合意は困難でしょう。城址の植栽管理については「史跡と緑の共生」という「運用指針」が「小田原市教育委員会」によって示されていますが、このような暫定的施策ではなく、新たな城址整備計画を市民参加の基に策定するべきではないでしょうか。
 「史跡小田原城跡」は小田原市民にとって、最重要資産であり、都市整備の中心的な課題でもあります。先延ばしすることなく、勇気を持ってこの課題に正面から取り組むべきではないでしょうか。
(建設経済常任委員会に報告された資料「小田原城址公園の桜の樹木診断結果と今後の対応」を添付します)

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2011年7月13日 (水)

放射線被ばくから子どもたちを守るために

110712ueda_seminar 3・11以後、この国の悲しさが暴き出されてしまいました。多くの人は、あまりの辛さに、狼狽したこころを抱えながら、この4ヶ月を過ごしてきました。お外に出られない子どもたち。マスクをしてサッカーをする少年たち。汚染地に放置された動物たち。日に日に拡大する放射能汚染。
 放射線被ばくから子どもたちを守るために、私たちは何をすべきか。誰もが真剣に考え、行動したいと思い詰めています。「ぼくらの市民自治@あしがら」主催により、緊急企画!被ばく予防勉強会を下記の通り開催します。ぜひ、お出かけください。
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『放射線被ばくから子ども達を守るために』
日 時:7月22日(金) 午後6時15分開場 6時30分開会
場 所:川東タウンセンターマロニエ202号室
所在地:小田原市中里273-6
電 話:0465-47-7000
主 催:ぼくらの市民自治@あしがら
参加費:500円
問合せ:080-5484-1634(佐々木ナオミ)

講 師:上田昌文さん(NPO法人市民科学研室代表)
 講演や大学での特別講義や雑誌連載の執筆など多数。
 http://blogs.shiminkagaku.org/shiminkagaku/
 講演1時間、その後質疑応答1時間です。
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2011年7月12日 (火)

小田原城址公園のサクラ(1)

110712castle_park 先月6月8日の小田原市議会建設経済常任委員会において「小田原城址公園の桜の樹木診断結果と今後の対応について」という観光課からの報告がありました(未だに議事録は公開されていません)。早急に市民周知を図るべきだという意見があったそうです。広報小田原8月号に何らかのお知らせが掲載されるようです。今日の午後、所管の城址公園係の方から説明を伺ってきました。
 小田原城址公園のサクラは、市民にとっても観光客にとっても、また周辺商業者にとっても、年間で最良の日々になります。画像は本年4月10日の夕刻4時半ころの常盤木橋前の光景です。
 報告によりますと、小田原城址の史跡指定された区域の207本のサクラが調査され、[健全14本]、[概ね異常なし6本]、[異常・被害が認められる66本]、[大きな異常・被害がある59本]、[不健全・植え替えが必要22本]とされています。この内、大きな異常・不健全とされた計81本は、倒木の恐れがあるので早急な処置が必要とのことです。史跡内は植え替えが認められませんので、単純計算すると、207本のサクラが126本に減少し、数年後には、60本にまで減ってしまうことも予想されます。
 サクラの寿命はさほど長くないので、植え替えは必要なことですが、史跡内でそれが否定されると、小田原城址の光景は一変してしまいます。文化財としての史跡城址は大切なものですが「緑との共生」の思想で城址整備ができないのでしょうか。現世代の小田原市民として、これまで楽しんできたサクラの光景を残していきたいものです。
 一方、城址周辺史跡外のサクラ(お堀端通りと三の丸小学校通り)113本も調査されています。大きな異常・不健全とされたのは44本で、この内、ハローワーク前の1本は危険が迫ったとして6月22日に伐採され、特に不健全な3本は台風シーズン前に伐採を予定されているそうです。これら4本については、この冬場に樹後mほどの若木のサクラを補植するそうです。
 「小田原城址の緑を守る会」では、すでに7月8日、加藤憲一市長に対しつぎの要請をしています。
1.樹木診断結果と今後の対応を、その図面とともに、市の広報、、ホームページで正確に公開し、広く市民の声を聞くこと
2.診断にあたった樹木医の参加も得て、市主催の現地説明会を開催すること
 観光客、小学生などの安全は最重要なことですが、サクラの古木の風情は何物にも代え難いものですし、安全を保持してのサクラの長命化などの工夫などが望まれます。(この事案は、再度記事にいたします)

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2011年7月11日 (月)

防災と、伴侶動物との絆

110711animal_rescue 先週5日の「小田原市防災対策課との非公式懇談」記事の続きです。どうにも腑に落ちない、小田原市の防災思想。新たな要綱をつくりますというときに、このままでは最悪だという思いが強くなり、取り敢えず神奈川県に「災害時動物救護活動マニュアル(平成20年3月)」をいただきたい旨のお願いを小田原保健福祉事務所に先週しておきました。本庁と相談してからとかで、やっと今日、お渡しできますとの連絡で、いただいて参りました。(このマニュアルは、懇談の際に同席いただいた獣医師の先生からご披露されたものですが、小田原市防災課はご関心がないようでしたが、受け取られはされました)
 確かに、国の法律としては動物愛護にしても防災にしても、これらの事務は「県」主体に考えられています。「環境放射線測定」のお願いでは、散々に二重行政などとお叱りを受けましたが、ここでも、市町村行政は「都道府県」の陰に隠れているようです。
 神奈川県には、「神奈川県災害時動物救護活動実施要項」なるものが、平成9年12月に施行され、17年11月とマニュアル制定後の21年11月に一部改訂されています。マニュアルは、保健福祉部生活衛生課の所管ですが、編集は神奈川県獣医師会によるものです。
 「マニュアル」を一読しました。丁寧に目配りしてありますが、獣医師会という専門家集団が中心になる施策です。動物救護のことではありますが、獣医療、動物医療だけではなく、伴侶動物の「くらし」「いのち」が大きな課題なのですから、本来的には動物飼育者の参加があってしかるべきと感じますが、動物飼育者、愛犬家などの団体が存在しないためこうなったと納得。でも、寂しいですね。
 気がついたことをいくつか記します。
 この施策は県の事務ですが、要綱には「動物救護被災地域支部」の定めがあります。獣医師会小田原支部の会長が地域支部長になって、地域の動物救護に当たると言うイメージのようです。防災対策課としては、環境部の事務に口は出せないと考えているのかもしれません。でも、国民保護法に基づく閣議決定では、動物の保護が示されていますし、それに従う環境省の保護計画には家庭動物等の保護計画が定められています。小田原市防災部は、国民保護法は所管しないことにしたのでしょうか。(武力攻撃などある訳ないだろうということかも)
 このマニュアルは、獣医師会制定ではありませんが、救護の中心はメディカルなことが中心で、私たちが心傷めている「伴侶動物との絆」の保全、避難生活での暮らしへの言及はありません。「被災地に残された動物の収容や餌の確保----」といった程度です。
 でも、マニュアルに付された「先進事例」などでは、飼育者の視点は立派に施策化されています。静岡県(避難所のペット対策マニュアル)、新潟県(愛玩動物の保護対策)、厚木市(災害時動物救援事業)、茅ヶ崎・寒川動物愛護協議会(避難所でのペットの受け入れについて)などが見られます。その中でも、茅ヶ崎・寒川動物愛護協議会のマニュアルは、たいへん参考になるものです。13頁ほどのものですが、ここに各頁をファイル添付します。
P1 P2 P3 P4 P5 P6 P7 P8 P9 P10 P11 P12 P13
110711lotus 我が小田原市でも、行政、獣医師会、市民団体の「恊働」で、最新のマニュアルを準備し、小田原市が全面改訂すると言う、防災要綱に必ず取り入れてもらわなければなりません。飼育者の活発な発言行動が求められます。(今朝早朝のお城の蓮の開花です。愛犬との早朝散歩、得難い財産です)

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2011年7月10日 (日)

静かなる「小田原市」

110710odawara 今日の未明は、しっかりTV観戦をしました。テニスでもゴルフでも、そしてサッカーでも女子スポーツは強い。日本国政治状況の混迷に打ちひしがれている当方に、微かな明かりをともしてくれます。

 松本龍氏の醜態やら、やらせメールなど、絶望的な状態が続いていますが、商業報道は、それらを拡大こそすれ、相変わらずまともな報道が出来ていません。
 いっぽう、地方自治体からの情報発信もこころ細いものです。それでも「原発撤退・再稼働反対・自然エネ促進」に対して、意思表示をした地方議会は全国で218になったと報道されています(神奈川県は3)。
 地方自治体は、その住民の安心安全には大きな責任があるとともに、支える施策も実施できる機関です。311以後の自治体は、それなりに独自の行動などを試みているようですが、一番大切なことは、自治体の「意思」をはっきり示すことではないでしょうか。地方議会に「意思」表明の力がないのであれば、首長自身が国に対して意見を表明すべきではないでしょうか。
 「松本龍事件」のような国の失態についても、発言し、意見を表明して欲しい。大臣が権力を持っていると同様に、地方自治体の首長も大きな権力を持っているのですから。
 このところの政治・社会・経済の状況は、傍観していることを許されないまでになっています。国に対しても強い意思表明をするべきです。
(画像は先ほど午後6時ころの西日を受けて、輝いている小田原城天守閣です)

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2011年7月 9日 (土)

小峰発電所(19)6月の自給率77%

110709hatsuden 遅くなりましたが、先月6月の報告です。消費電力量381kWh、月間発電量295kWh、自給率は77%でした。先月5月の自給率は98%でしたが、先月6月は梅雨の季節、雨模様の日が18日もありましたので、かなり発電量が低下しました。なかなか自給達成までには参りませんね。節電も限界にきていますので、7月自給率はもっと低下しそうです。晴天の日が継続しますように、てるてる坊主でもつりましょう。

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2011年7月 7日 (木)

商業報道機関の取材力の低下は信じ難い

110707akahata 昨日から騒がれている九州電力の「やらせメール」、7月2日付けの「しんぶん赤旗」のスクープだったのです。6日の衆院予算委での、笠井議員(日本共産党)の追求から報道が始まっていますが、4日も以前のスクープ記事、他の報道機関は取材していなかったのでしょうか。何とも不思議な事件です。商業報道機関の取材力の低下、それとも「原子力村」への遠慮なのでしょうか。情けない日本のジャーナリズムです。醜い国になりました。
 大騒ぎになっていますが、この程度の倫理違反は、日本の企業活動では「普通」のことなんでしょう。経産省も十分に承知の上で、意見メールを受理していたのでは。赤旗記事を読んでも、別に驚きもしなかったのでしょう。追跡取材さえやられていなかったのですから。予算委で追求されてから、やむなく九電社長の追求会見なんかやっても、誰もびっくりしない、「住民説明会」なんてこんなもんだろうということなのか。「ストレステスト」とのダブルパンチで、はしご外された佐賀県知事、玄海町長、痛ましい限りです。元佐賀県民の当方も、怒り狂っています。いくら貧乏県といえども、馬鹿にするのもいい加減にしろと怒鳴りたくなります。
 松本龍さんは福岡県だったかな。九州育ちだから東北の地理などよう分からん、とか言われたそうですが、この事件も絶望的日本状況です。家人曰く、単なる馬鹿なナルシストなのよ。とはいえ、松本治一郎の孫、元社会党などと聞くと、辛さは限りなく続きます。みなさん、太い神経をされていることに驚きます。
 古川佐賀県知事が、せめて県の誇りを回復してくれる言葉を発してくれることを願うのみです。いやはや、原発事故はこの国に何を求めているのだろう。
(画像の「しんぶん赤旗」の記事は、画像レイアウトのために切り貼りしてあります)

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2011年7月 6日 (水)

炎熱の一日

110705hospital 昨日の6月5日、炎熱の中を久しぶりに小田原市立病院の外来診療に出かけました。昨年の6月6日に、退院してちょうど一年、今日の診察で、無罪放免が言い渡される筈です。火曜日でしたが、院内はいたく静かで、通例は駐車するまでかなりの待機を求められるのですが、今日はあっけなく駐車場所確保。診療棟ロビーも静か。午前10時予約の受診は、あっけないほど早く、診察は早々に終了し、無罪判決を受けました。
 病院訪問の機会に病院管理局と11時半頃の訪問を約束していましたが、10時半に伺うはめになってしまいました。訪問目的は、昨年の入院時に強く求めてきました「病室荒廃」状況の改善のその後を拝見するためでした。管理課長、係長、担当からのご説明は明解で、昨年度事業での修繕部分、本年度実施部分などについての事前説明を受け、現場も一瞥させていただきました。腰壁部分の硬質樹脂ボードによる張り替えという本格改修でした。確かに良質な改修ではありますが、ちょっと費用効果に疑問があります。日常的に小修繕を繰り返していくことが、多額の費用支出と言う手法より費用効果は高い筈です。こういうところにも、「エコ」な施策が欲しいものです。病棟では、TVのデジタル化のためでしょう、各室とも什器備品、TVの更新で、慌ただしい状況でした。入院患者の快適な時間を確保すると言う、基本的な施設維持管理思想を強く持っていただきたいものです。
 午後2時には、市民団体の運営委員会があり、再度出かけました。今月22日に開催する「市民勉強会」のテーマは「子ども達を放射能から守るために」とすることを決めました。子どもたちの健全な暮らしを保証すると言う、基本的な義務をしっかり果たしていこうと言う母親パワーが高まってきました。
110705castle 続きを車内でと思っていましたが、またまた、ロマンスカー運休。続きは帰宅後にしっかり書きます。
 本当に我が国の工学技術の低下は、目を覆うばかりです。こんな中で原発の安全性など、「神話」どころか「詐欺話」ではないか。3連続でロマンスカー被害を受けた小田急愛好家の怒りは止まりません。(JR東日本の車内でかろうじてここまで)この画像は、お茶壺曲輪の芝生広場から銅門を眺めた光景です.下手な写真ですが、古木たちの風格が良い修景になっています。
110705iris 夕刻5時ころ、愛犬Jean君と小田原城散策。最近ここまで足を延ばすのは久しぶり。お茶壺広場から銅門、そして本丸東堀の菖蒲畑へ。もう完全に時期を過ぎていますが、未だ頑張っている花たちもしっかりした姿を見せていました。菖蒲畑が出来て何年になるのでしょうか。数年前までは、まだ開けきれない早朝に枯れ花摘みのご婦人たちに、早朝散歩の際にお会いしていましたが、最近はお城まで到達できなくなり、この畑とも縁が薄くなっていました。ここの光景は美しいですね。
 散策を切り上げて慌ただしく帰宅。夕刻の6時50分に小田原市役所通用口へ駆けつけました。「小田原城址公園愛犬家の会」と鴨宮地区の愛犬家の会「ハッピードッグクラブ」の両団体からの申し入れで、防災部との懇談が実現したのです。7時から「懇談」が始まりました。冒頭「懇談記録のメモ代わりの録音を認めてください」とお願いしたのですが、防災課長のお返事は「その記録を基にしてドウコウイワレルのは困る。コウシキの会議ではないので断わる」とのこと、いささかびっくりしましたが、折角の懇談がギクシャクするのも残念なので諦めました。
 懇談開始。愛犬団体側は6人と獣医師会から1人。防災部からは防災対策課長と危機管理係長の2人。懇談内容は、正確に伝えられませんが、私の理解したことはこんな風です。
1.防災部は、これまでの被災地での伴侶動物の避難対応の情報は一切持っていない。関心もない。防災は人間のためで、動物まで手が回る筈がないと固く思っている。
2.動物への対応は、担税者からその不当性を指摘されるので、やれないと考えている。
3.市民側からのささやかな具体的提案については、すべて否定的要素を指摘して拒否する。(イヌのことだけではない、ネコはどうする、トラをかっている人もいるだろう、ワニもいるだろう、犬用のクレートの保管の用地はない、用地はすべて避難住宅用だ、イヌの嫌いな人は多い、避難所での調整は出来ない、避難所の運営は各小学校避難所単位の運営委員会が決めること、市の全域が被災破壊されるかもしれない、イヌなど構っていられない)
4.伴侶動物について、何らかの検討課題とする姿勢はまったく無い.積極的思考停止。
5.神奈川県が策定した被災時の動物対応「災害時動物救護活動マニュアル(平成20年3月)」にも関心なし、環境部の話し、当方は無関係。
6.ペット飼育者のアンケート調査などできないか、ーーーー。
7.再度の懇談は出来るか、ーーーーーー。
まだまだありそうですが、記憶が不完全で思い出せません。小田原市職員との懇談で、こんなひどい経験は初めてでした。再度アップしたく思いますが、取り敢えずここまで。

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