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2011年7月11日 (月)

防災と、伴侶動物との絆

110711animal_rescue 先週5日の「小田原市防災対策課との非公式懇談」記事の続きです。どうにも腑に落ちない、小田原市の防災思想。新たな要綱をつくりますというときに、このままでは最悪だという思いが強くなり、取り敢えず神奈川県に「災害時動物救護活動マニュアル(平成20年3月)」をいただきたい旨のお願いを小田原保健福祉事務所に先週しておきました。本庁と相談してからとかで、やっと今日、お渡しできますとの連絡で、いただいて参りました。(このマニュアルは、懇談の際に同席いただいた獣医師の先生からご披露されたものですが、小田原市防災課はご関心がないようでしたが、受け取られはされました)
 確かに、国の法律としては動物愛護にしても防災にしても、これらの事務は「県」主体に考えられています。「環境放射線測定」のお願いでは、散々に二重行政などとお叱りを受けましたが、ここでも、市町村行政は「都道府県」の陰に隠れているようです。
 神奈川県には、「神奈川県災害時動物救護活動実施要項」なるものが、平成9年12月に施行され、17年11月とマニュアル制定後の21年11月に一部改訂されています。マニュアルは、保健福祉部生活衛生課の所管ですが、編集は神奈川県獣医師会によるものです。
 「マニュアル」を一読しました。丁寧に目配りしてありますが、獣医師会という専門家集団が中心になる施策です。動物救護のことではありますが、獣医療、動物医療だけではなく、伴侶動物の「くらし」「いのち」が大きな課題なのですから、本来的には動物飼育者の参加があってしかるべきと感じますが、動物飼育者、愛犬家などの団体が存在しないためこうなったと納得。でも、寂しいですね。
 気がついたことをいくつか記します。
 この施策は県の事務ですが、要綱には「動物救護被災地域支部」の定めがあります。獣医師会小田原支部の会長が地域支部長になって、地域の動物救護に当たると言うイメージのようです。防災対策課としては、環境部の事務に口は出せないと考えているのかもしれません。でも、国民保護法に基づく閣議決定では、動物の保護が示されていますし、それに従う環境省の保護計画には家庭動物等の保護計画が定められています。小田原市防災部は、国民保護法は所管しないことにしたのでしょうか。(武力攻撃などある訳ないだろうということかも)
 このマニュアルは、獣医師会制定ではありませんが、救護の中心はメディカルなことが中心で、私たちが心傷めている「伴侶動物との絆」の保全、避難生活での暮らしへの言及はありません。「被災地に残された動物の収容や餌の確保----」といった程度です。
 でも、マニュアルに付された「先進事例」などでは、飼育者の視点は立派に施策化されています。静岡県(避難所のペット対策マニュアル)、新潟県(愛玩動物の保護対策)、厚木市(災害時動物救援事業)、茅ヶ崎・寒川動物愛護協議会(避難所でのペットの受け入れについて)などが見られます。その中でも、茅ヶ崎・寒川動物愛護協議会のマニュアルは、たいへん参考になるものです。13頁ほどのものですが、ここに各頁をファイル添付します。
P1 P2 P3 P4 P5 P6 P7 P8 P9 P10 P11 P12 P13
110711lotus 我が小田原市でも、行政、獣医師会、市民団体の「恊働」で、最新のマニュアルを準備し、小田原市が全面改訂すると言う、防災要綱に必ず取り入れてもらわなければなりません。飼育者の活発な発言行動が求められます。(今朝早朝のお城の蓮の開花です。愛犬との早朝散歩、得難い財産です)

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コメント

お堀の蓮もう咲きましたか、最近暑くて出掛けていませんでしたので気付きませんでした。
「茅ヶ崎・寒川動物愛護協議会のマニュアル」一度拝見して勉強したくなりました。どうしたら読めますか?ページ数が少なければここにアップしていただけると助かります。

投稿: 原 亨 | 2011年7月12日 (火) 12時17分

原様 記事の方にスキャンしたPDFデータを、各頁ごとにアップしました。見づらいかとも思いますが、ご一読下さい。

投稿: 松本 茂 | 2011年7月12日 (火) 16時30分

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