« 小田原ヒルトンと小田原市の「合意」 | トップページ | 国家による詫び状 »

2011年9月29日 (木)

日本の原発/レビュー

110929genpatsu_list 資源エネルギー庁が、日本の原発57基すべての基本資料を提出したと報じられました。大変興味深い資料ですので、改めて読み取ってみました。
・最も古い原発は、「東海発電所」1966年 254億円、原子炉はGEサイモン・カーブス(廃炉作業中)
・次に古い原発は「美浜1号機」1970年 312億円、原子炉はWH/三菱原子力(41年目現役、停止中)
・最も新しい原発は、「泊3号機」2009年 2,930億円、原子炉は三菱重工(プルサーマル)
・最も高価な原発は、「柏崎刈羽1号機」1985年 4,760億円、原子炉は東芝(定期検査中)
・柏崎刈羽原発1〜7号機の建設費用は2兆5,710億円(7機中2機のみ運転中)
・北海道電力は、3機 建設費総額 7,540億円
・東北電力は、4機 建設費総額 1兆2,765億円
・東京電力は、17機 建設費総額 4兆4,870億円
・中部電力は、5機 建設費総額 1兆3,200億円
・北陸電力は、2機 建設費総額 6,552億円
・関西電力は、11機 建設費総額 1兆7,789億円
・中国電力は、2機 建設費総額 3,426億円
・四国電力は、11機 建設費総額 5,132億円
・九州電力は、6機 建設費総額 1兆4,092億円
・日本原電は、4機 建設費総額 6,180億円
・全国54機の建設費総額は、13兆1,546億円
・稼働中の原発は、北電1機、東北電0機、東電2機、中部電0機、北陸電0機、関電4機、中国電1機、四国電1機、九電2機、日本原電0機、以上11機のみ(2011年9月29日現在)
 ところで、この13兆1,546億円という建設費実績は、「原子力村」と呼ばれる特定集団の企業で分け合っているようです。JVの受注形態も見られますが、まず原子炉の受注件数を幹事社で拾ってみます。
・三菱重工19炉、三菱原子力1炉、東芝17炉、日立10炉、GE5炉、GEC1炉、WH4炉、以上54炉
 次に原子炉建屋の建設請負件数をやはり幹事社で拾ってみます。
・鹿島建設24件、大林組11件、大成建設10件、清水建設5件、竹中工務店7件、以上54件
110930hayakawa_map 「原子力村」の受注集団企業の姿がはっきり現れてきます。福島第一原発の崩壊原子炉建屋は、現在巨大カバー工事が進行中ですが、大手4社の受注のようです。東京電力というモンスター企業の、荒々しい姿は政治経済制度そのものへの挑戦のごとくに見えます。
 このmap、ご存知でしょうが、群馬大学の早川由起夫さんの労作です。Adobe CS3版(55MB)でダウンロードすることもでき、きわめて鮮明な画像を見ることができます。現在四訂版(9月11日)まで作成公表されています。ぜひアクセスしてみてください。

|

« 小田原ヒルトンと小田原市の「合意」 | トップページ | 国家による詫び状 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/139245/52865894

この記事へのトラックバック一覧です: 日本の原発/レビュー:

« 小田原ヒルトンと小田原市の「合意」 | トップページ | 国家による詫び状 »