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2011年9月 9日 (金)

ヒルトンホテルの倒産

110909hilton 画像は元ホテル「ヒルトン小樽」の現在の姿です(今週札幌と小樽に出かけました)。1999年3月11日(!!) に小樽市の築港ヤード跡地に巨大な複合型商業施設「マイカル小樽」が誕生し、同年7月1日には「ヒルトン小樽」が誕生しました。しかし、2003年1月に経営破綻、現在は「パークホテルグループ」の手に渡って「グランドパーク小樽」として経営されています。2000年ころ、所用で2泊ほどしたこともあり、今週の月曜日に列車の中からこの写真を撮りました。
 小田原市議会9月定例会に、「議案第66号 権利の放棄について」という恐ろしい議案が提出されました。今日はその総務常任委員会審査です。かのコンラッド・ヒルトン創業の大ホテル、パリス・ヒルトンで大騒ぎした元気なヒルトン。このホテルが3・11の影響で業績が急激に悪化し、資金繰りがつかず倒産しそう、4、5、6月の家賃は払わない。7月からは払いますというウルトラCの店子ぶり。大家と言えば親も同然と言うことでしょうか。『はいどうぞ、3ヶ月分1億1千287万5千円をいただく「権利の放棄」をいたしましょう。がんばってください。このホテル、修繕費が21億円もかかるそうですので、持っているのがしんどい。なんとか買ってくれませんか(勝手な随契売却ができるの?)バイパス道路もできますので、いかがでしょうか』『まあ、考えておこう』ということなのかなあ。
 こころ優しい6人の委員さんが、この議案承認。3人の委員さんが否認。大野議長は採決外。
【放棄賛成】野坂稔、植田 理都子、鈴木 美伸、小松 久信、加藤 仁司、武松 忠
【放棄反対】俵 鋼太郎、木村 信市、田中 利恵子(以上敬称略)
 これで、小田原ヒルトンは倒産の危機を乗り越えられる。小田原市の「思いやり予算」なんですね。小田原市が瀕死の大ヒルトンを救ったという美談が語り続けられるのでしょう。それにしても、家賃を払うかどうかを店子が決めるというのはすごいですね。3ヶ月抜かして7月、8月を払ったそうですから大したものです。ここにも対米従属があるようですね。
 ところで、もっとびっくり話。こんな家賃放棄が通用するのか。「不動産鑑定士(何とも見当はずれな委託先)」に調査をお願いしたら『妥当な考え』という意見書が10日ほどで届いているんですね。「資料請求」で出てきた「意見書」、ホテルの収支のページは全面黒塗り。賛成した委員さんはこれが読めたんでしょうか。
 賃貸借契約書も「資料請求」で出てきました。小田原市長(甲)、株式会社小田原ヒルトン社長(乙)、ヒルトンインターナショナル社日本,ミクロネシア地区副社長(丙)、3者の契約なんですね。3ヶ月以上の家賃不払いは解除要件であり、違約金として乙と丙は年間家賃の5倍の違約金(4億3千万円の5倍、21億5千万円)を支払う義務ありとなっています。これでは、乙が契約解除できるはずもありません。(懐かしい小澤良明氏のサインがありました。乙と丙のサインは黒塗りです)
 小田原市政府の「コンプライアンス」は飾り棚に入ったままですか。なりふり構わずでも。大切なヒルトンさんには居て欲しいのですか。家賃を勝手に不払いしても、それでも居て欲しい。日米同盟進化ですか。

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