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2011年10月 9日 (日)

東海・浜岡・ふげん原発の廃炉

 日本の原発第1号は1957年11月に、政府出資で設立した「電源開発」20%、沖電以外の電力9社80%の出資でできた「日本原子力発電」という卸電気事業者によって開発された「東海原発」です。正力松太郎氏と河野一郎氏の妥協の上で成立した事業会社といわれています。当時実用化が進んでいた英国の「黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉 (GCR)」を導入し、耐震性能を補強するなどして、1966年7月25日に営業運転を開始しています。電気出力は僅か16.6万kWです。1998年3月31日、27年間の運転を終了しました。
 「東海第2原発」は、GEの「沸騰水型軽水炉」による出力110万kWの営業運転を、1978年11月28日に開始しています。3月11日の地震と津波では、福島第一と同じように外部電源が停止し、非常用ディーゼル発電機3台の内2台が動作したことで、原子炉冷却を継続し3月15日に冷温停止を成功させたと伝えられています。2010年9月に、4.9mの防波壁を1.2mかさ上げしていたため、5.7mの津波に飲み込まれるのを免れたようです。
111009tokai_hairo ところで、運転停止した「東海原発」の原子炉は1998年から廃炉作業中です。画像は、廃炉作業の工程表です。原子炉の解体は、2015年から2020年の作業とされていますが、かなり遅れているようです。僅か16.6万kW出力の原発設置に254億円かかったそうですが、廃炉作業は930億円とされています。放射能汚染廃棄物の処分については見通しが立っていません。何とも信じがたい事業計画です。
111009hamaoka1_hairo 浜岡原発1号炉も、2001年から廃炉作業中で、原子炉の撤去作業は2023年から2029年までとされています。2号炉も廃炉が決定しています。3号炉は定期検査中 (津波対策実施中)、4、5号路は停止中 (津波対策実施中)とされていますが、もちろん原子炉内には燃料が挿入されたままです。
111009fugen_hairo 敦賀市に日本原子力研究開発機構が設置した「ふげん」は、2003年から廃炉作業を始めていますが、原子炉の解体に入るのは2018年で、建家等の撤去終了は2028年、2029年から高レベル放射性廃棄物の恒久処理・隔離・管理に入るそうですが、その工程は全く未定です。数千年、数万年というオーダーになるのでしょうか。
 売電事業という商業行為が、その業態の特殊性からこのような理不尽な事業計画を容認してきたのでしょうか。事業者自身では処理しえない環境破壊を発生させる、そんな事業を国家が容認してはなりません。最高度の安全性のもとでなどという詐欺的発言を見逃してはならないと考えます。(3つの工程表画像はWikipediaからです。「日本の原子力発電所概要一覧」を作成しました。ご利用ください。A3版A4版です)

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