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2011年11月 5日 (土)

小田原駅前地下街施設の「再生」

111105odachika2 何とも悩ましい、小田原CHANGE市政3大懸案事業のひとつ、「地下街再生」の予算措置は、小田原市議会9月定例会でかなりの多数議員により、あっさりNOとなっていました。計画案も出ていないのに実施設計費の上程などとんでもないと言うことだったのでしょうか。(ヒルトン救済はあっさり承認されましたが)
 閉会中審査の建設経済常任委員会、11月1日の委員会に計画案が出されました。画像は、その基本構想平面計画図です。この地下施設、来客導線がきわめて貧弱で、商業施設としては落第施設です。地方都市の地下商業施設という、難物遺産です。埋めてしまえなどと言う声も聞かれます。この施設利用計画は、小田原ゾーンと物販ゾーンという二つに性格分けをして、事業計画をしています。テナント売上高17億7512万円、二つのゾーンによる営業利益は4240万円と試算しています。地下道維持費、7036万円は小田原市の負担です。この事業計画が了承されるのでしょうか。
 この施設、最盛期(1990年)には87億円の売上高を記録していましたが、それ以後衰退の一途で2002年(売上高26億円)、17億円の負債を抱えて倒産、やむなく小田原市などの出資で新会社を設立して営業を引き継ぎましたが衰退は止まらず(2006年売上高14億円)、2007年6月に営業終了し、シャッター地下街となって今日に至っています。
111103kanagawa 小田原市は、再生計画の推進力を小田原駅の主JRの事業力に求め、駅中商業施設ラスカの事業者「湘南SB」と業務委託契約して、この案が出てきたのです。神奈川新聞の報道によると、「誘客」のためにエスカレーターの新設を計画するそうですが、この施設の最大弱点は「危険階段」です。エスカレーターの新設も結構なことですが、階段の改築が先決のように思えます。地下施設として改修を重ねるのならかなりの工事費増になるでしょう。小田原市では1億円程度で押さえたいとしていますが、かなり困難そうです。
 8月に示された概算工事費は、23億円でしたが、誘客のための施設改善には2〜5億程度の追加工事費が必要になると思われます。地下街の再生はこの小田原にとって最重要課題です。宿題になっている市民ホールやお城通り地区再開発など、費用負担の大きなものを諦めて、この事業に特化していくのでしょうか。かなりの覚悟と、市民の決断が求められます。市民の合意形成に真剣に取り組むことから始めるべきではないでしょうか。

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コメント

私には、どうも地下街に関係している人たちは、「小田地下は商業施設として栄えなけらばならない」という強迫観念を抱いてことを進めているようにしか思えません。もっと根源的なところから発想して、あるべき姿を追究してほしいですね。(いまさら遅いか?)

投稿: 笠原久弘 | 2011年11月 6日 (日) 16時23分

笠原さん 地下の施設は維持管理の費用がとても大きいのです。特にこのような不適切な設計で老朽化した施設を稼働するためには、多額の改修費がかかります。少しでも稼ぎの良い「商業施設」にして、管理費負担を凌ごうと言うことなんでしょうが、売上高17億の「物販施設」のために、30億円近い投資をするなんて、とても賢明な策とは思えません。
小田原市政府がこの事業を成功させる技量を持っているのでしょうか。公共投資施策の学習として、高い授業料を払い続けることになるのでしょう。市民が作り上げた負の遺産ですが、いずれ何らかの決着を付けなきゃならないのでしょうね。

投稿: 松本茂 | 2011年11月 6日 (日) 17時54分

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