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2012年2月11日 (土)

第4回小田原城天守閣耐震改修等検討委員会

120210donjon 昨日2月9日、標記の委員会を初めて傍聴してきました。やや事務局の準備が不足気味ではありましたが、それなりに良い審議状況でした。
 ご承知のように、この日本国はついに「地震」前夜の状況に追い込まれて、「天罰」などという愚かな声さえ出現している始末です。「史跡」分野もご多分に漏れず「耐震」に追われ、我が天守閣も耐震化を迫られています。
 この委員会、昨年の8月30日の第1回会議以来、精力的に検討を進められ昨日の第4回に至ったようです。欠席者、遅刻者、早退者など慌ただしい中でも、委員長の努力で審議は進行しました。私なりの見聞を記します。
 第2回会議から、「木造天守閣の再建」というテーマが持ち上がり、第3回、第4回とも耐震改修と木造再建が並列審議されてきたようです。昨日の第4回審議では、木造再建費用の概算と言う資料まで出されました。建築構造・材料分野の専門家であった槇谷先生には、専門外の判断を求められてやや困惑されていたようですが、ちゃんと建築史分野の専門家(西和夫先生)も用意されていて、ことなきように配慮されていました。
120210donjon2 副委員長の後藤治先生(委員名簿では専門分野は建築史となっていますが??)の賢いコメントで、加藤憲一市長の「お考え」が示され、審議の方向は『木造再建を目指して事業努力を継続し、到達点までの時間は長そうなのでその間の構造物安全を担保する「耐震小規模改修」をすることが二重投資にならない妥当な施策だろう』と言うことで進み、次回の審議(3月15日)では、委員会報告書の承認に進むとのことです。(市民にとっての歴史的大事業に絡むことですのでパブコメが必須ではないでしょうか)
 とても大胆な試算でしたが、木造再建費用は48億余、耐震改修は15億7千万(大規模改修)、7億3千万(小規模改修)という二つの金額が示されました。
 審議では、木造再建の可能性(復元整備で文化庁頼りは無理だろう。自主財源になる覚悟。着工までで10年以上か。建築基準法はクリアできるのか。建物用途は何か。いまは博物館。いずれにしても木造再建のパイロット注目事業になる)、天守台(改修を要するだろうが、その検討がなされていない)、バリアフリー化(簡易な階段昇降機)、展示リニューアル(天守閣内に博物展示機能は無理ではないか)等々、さまざまなご意見が出されました。この委員会では小規模耐震改修を提言することでお役目を果たしたこととなるのでしょうか。
 以下私見。木造再建までの暫定的耐震改修なら、1・2階部分に新たな耐震壁による補強を施すだけで十分のはず。コンクリートの中性化は、さほどではない。構造自体が単純なラーメン構造で、市役所や市民会館本館と違ってバランスが良い。とてもやり易い耐震改修工事。試算は1桁違うのではないか。
 木造再建は、建築基準法の制約にもろにぶつかりますが、避難施設などの防災設計は検討されたのでしょうか。「適用外」に抜ける工夫が考えられているのでしょうか。
 展示リニューアルは思い切って簡素化するしかない。いまこそまともな「市立博物館」を求めていくべきではないでしょうか。天守閣再建の前にやるべきことです。
(上の画像は2010年11月19日に、東曲輪展望公園から撮影したもの。まだ、樹木伐採前の姿。下の画像は委員会資料からの小田原藩作事方川部家に伝わる三重天守閣古図)

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