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2012年3月23日 (金)

小田原市議会3月定例会最終日の傍聴記

120323vote 久しぶりに市議会本会議の傍聴に出かけました。今日で小田原市議会3月定例会は閉会します。最終日に画像にしめした決議等もあり、雨の中駆けつけました。何度傍聴しても、この地方議会の議事進行や規則、慣例など、番号で呼ばれる議員諸兄姉、米搗き飛蝗のように敬礼ばかりする議員、市長、採決に際して直立不動する議会事務局職員、なんとも普通市民の感覚では馴染めない光景が続きます。何とかならないもんでしょうか。
 ともあれ、今日の本会議は盛りだくさんでした。3月定例会はどこの団体でも予算審議の会議になります。小田原市議会は「予算特別委員会」を組織して、13人の議員さんと大勢の行政職員が連日連夜?(最終日は9時までかかったそうです)慎重審議された結果を、今日の本会議に報告されるという仕組みです。「平成24年度当初予算、一般会計、特別10会計、企業2会計」が審査され、この委員会では(1)市民ホールの設計者選定などの委託経費(703万円)、(2)旧片浦中学校の再生活用の施設整備費(9290万円)、(3)退職手当の調整額引き上げ(4会計で800万円ほど)を削除すべしとの修正案が採決され、(2)のみ賛成多数で採択された旨の委員長報告があり、質疑討論されました。削除された(2)について、鈴木敦子議員などからは風光明媚なこの地の施設活用の優位性が熱く語られました。承認された(1)については、大村学議員から用地取得されていない(居住者が立ち退きに同意しない)敷地の設計者選定などあり得ないときつい発言があり、やはり承認された(3)については、この経済雇用状況の中で公務員だけの優遇は市民理解が得られないという発言などがありましたが、委員長報告が賛成多数で承認され、旧片浦中学校の再生費用の削除だけで予算案は成立しました。修正成立に市長が御礼の挨拶と敬礼。なんとも奇妙なものですね。
 そして、相次いだ行政の不祥事の責任として市長に対する給与60%の減額条例案(4月給与は39万円ほどになる)が上程されたところで、突如「休憩」。この「休憩」は30分ほどですが、時間に追われている傍聴者にはきついものです。しばしば発生する「休憩」は多分議員間の調整などに使われるのでしょうが、議場外での調整で、議場内ではセレモニーという風土があるのでしょうか。
 11時50分再開。市長給与減額条例案可決。市長が深々と御礼の敬礼。その後監査委員の再任などがあり、その後画像に示した「原子力発電に頼らない社会の実現に向けた決議」が上程されました。この案の発議は、女性議員6名全員によるもので、小田原市議会としては歴史的事例と評価されるものです。かつて2004年頃、浜岡原発の運転停止を求める意見書策定の陳情が小田原市議会委員会で審査されたことがありましたが、関野隆司議員と檜山智子議員(当時)のお二人だけの採択賛成で、委員会審査はあっという間に不採択となったことがありました。そのときを思い出しながら、この決議についての質疑と討論を聞いておりました。「安全が確保されない限り運転停止」とあるが、安全が確保されれば運転開始しても良いのか、なぜ決議で意見書提出ではないのかなどの質問もあり、引き続き3議員の賛成討論、反対討論なしで、採決に入りました。小田原市議会では、未だに賛否の公表がなされませんので、私の目視による確認では、井原義雄議員と俵鋼太郎議員が賛成の挙手をされませんでした。25人の賛成でこの決議は成立しました。
 井原議員は東京電力社員(現?元?)、俵議員は民主党(電力労組総連支持)と言う縛りがあったのでしょうか。全員賛成とはならず、賛成多数での可決でした。電力産業、原子力村がこの地方都市小田原をも支配していることに驚きました。でも、「原子力発電に頼らない社会の実現」を妨害はなさらないと信じ、この歴史的議決が小田原市の意思となるよう、議会だけでなく市長も意見表明されることを強く願うものです。私の傍聴隣席には、お母さんと一緒に中学生と高校生のお子さんが傍聴されていました。今日の光景をしっかり記憶されて、新しい地方政治を拓いて行かれる、本当に嬉しい日でした。

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