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2012年6月 6日 (水)

「地下街」再生と「ヒルトン」処分

120606gikai 小田原市議会6月の定例会は、明後日8日に開会します。2日の神奈川新聞の報道によりますと、1.市民ホール用地埋蔵文化財調査費 2.地下街再開の実施計画策定費 3.天守閣精密診断耐震改修基本計画策定費 4.ヒルトンホテル施設の売却施策の策定調査費などが補正予算議案として提出されるようです。地下街が2千万円ほど、ヒルトンが1千4百万円ほどだそうです。この二つが論議の中心と見られていますので、議員も市民もそれぞれさまざまにお考えになっていられることでしょう。私もこの二つの事案には強い関心を持っております。
120606chikagai 地下街再生は、市民周知の長年にわたる難問でした。市長選挙でも、「再開」「廃止」「防災倉庫化」の3案が出ていたようです。ほっとくわけにはいかない。再生させるには金がかかる。失敗する危険大だ。たしかに、直行エレベータの増設など苦心の計画案が出ているが、それで活性化できるのか。構造的に不適切施設。再生困難。いやいや、再生努力でチャレンジすべきだ。
 さまざまに言われていますが、この事案は、すべからく小田原市の事業投資という経済行為の問題です。再生投資に失敗すれば、数十億の損失が出る。成功すれば駅前環境の活性化、ひいては小田原市の活性化になる。そういうことで冷静に事業計画を精査すれば良いことだと思いますし、精査の結果「成功する」と小田原市が判断なされば実施されてよいのでしょう。
120606hilton 一方、ヒルトン問題は、経済の問題ではなく行政倫理の問題です。
 1991年のオレンジ輸入自由化、みかん園の衰退、1998年転換跡地利用でスパウザ小田原が勤労者福祉施設として開業、総工費は445億円、2002年事業団は事業中止施設売却を決定、2003年小田原市はヒルトン・インターナショナル社と事業協定、2004年小田原市は雇用・能力開発機構から8億5千万円で購入し、直ちに小田原ヒルトン社と貸借契約、2004年「リゾート&スパ」が開業。
 ところが昨年9月、小田原市は「権利の放棄」として4,5,6月分の賃貸料1億1,300万円は放棄することにし、今度は12月議会に9億円で売却するという議案を提出しましたが、ヒルトン社の会計上の問題とかで、議決日程の前日ドタキャン。議案取り下げという失態でした。
 それから半年、今度は突然ヒルトン社の財政事情と小田原市の財政事情を勘案し、「両者にメリットある新たなスキーム」として、売買契約を実行し賃貸料4億3千万円を固定資産税相当額1億8千万円に振替える、つまり2億5千万円の減額とする。売買額はやはり9億円だが、受け取るのは平成27年末という、摩訶不思議なスキームが登場。
 不動産賃貸借契約では、20014年1月31日が契約満了日となっています。後1年半で契約満了です。この契約に特別な不適切事情が発生したわけでもないのに、慌てふためいて契約終了させる必要は見いだせません。施設が古くなったのであれば、賃貸人の義務の範囲で修繕すれば良いのではないでしょうか。
 ヒルトン社の経営事情で、世にも不思議な新スキームに振り回されることは、まさに行政倫理の欠如でしかありません。小田原市民の誇りに掛けても、この奇妙な施策、それにお墨付きを与える調査費予算は絶対に認めてはなりません。
 オレンジ自由化以降の日本国の失政に振り回されたあげく、再び奇妙な公共財産の売却施策は、小田原市の歴史に残る失政となります。

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コメント

小田原市役所幹部、市長にこそ倫理条例が必要じゃない?加藤さんを推した松本様も責任感じて下さいね。

投稿: 市民T | 2012年6月 7日 (木) 12時37分

自白しますけど、私は半分づつ加藤さんと大野さんを応援しました。(加藤のビラを掲示して、大野に投票した)今回ばかりはこういう野合をゆるしてほしい。
スパウザ問題は選挙でもあまり話題にならなかった。というか借金をいくら減らししたとか、市立病院をどうしたとか巧妙な論点のすり替えの匂いすらしました。
加藤市長の有力な支持者のお一人である松本さんが責任を感じてもらわないと困ることは当然としても、じゃ大野さんに入れればいいのかとはいえるでしょうか?

スパウザに関しては当初の予定通り9億で売却したいわけで、そのためのアリバイ作りのための1400万なんです。予想外だったとはいえ4万を超える小田原市民が加藤に入れてしまたことで、このやり方にお墨付きをあたえてしまったわけです。おだちかも同じです。

投稿: 小田原不良市民 | 2012年6月 8日 (金) 08時33分

これは実質的な家賃の値下げ、
ヒ社はもはや家賃すら払えない経済状態ではないのか?
このような経済状態でホテル経営が可能だろうか?
あとは議会がそうでるかにかかっていますが、補正予算の承認と、売却と賃料の実質減免のそれぞれ議決が必要ではないでしょうか。

監査請求が起きているようですが、そんなのお構いなしで契約が成立するんでしょうか。


ところで、故岡崎市議の書かれたスパウザの本って今でも入手できますか?図書館にはありますけど。数少ないスパウザ問題の資料です。

投稿: 小田原不良市民 | 2012年6月 8日 (金) 08時46分

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