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2012年8月

2012年8月31日 (金)

都市のメンテナンス

120831sakura_2 今日は炎熱がぶり返したような暑さです。2日ほど前から、小田原市による「市道 0087 樹木枝打ち業務」が、この炎天下で行われていました。国安道路と言われるこの市道、幅員5mという狭隘なものですが、相洋中高校生徒1万人ほどと、競輪客それに競輪シャトルバスが通るという信じ難い危険道路です。この枝打ちも片側通行、あるいは一時通行止めでかなり苦労してやられています。枝おろしが必要となった主要な原因は、「空中電線」への障害だそうで、東電の配電保守グループが付き添っての工事です。
 画像でも分かるように、たしかに架線は蜘蛛の巣のごとく張り巡らされて枝たちに巻き付きそうです。電信柱に空中架線がわがもの顔に空間を占領していますが、一私企業がこのように、傍若無人に公共空間を占有することがいまだに許されていること、腹立たしい限りです。この枝打ち作業の費用負担は、まさか小田原市ではないですよね。東電さんが樹木の生育を妨げ、挙げ句の果てに危険な状況を引き起こしているのですから、作業費はもちろん、道路交通阻害の弁償を含めてすべて負担すべきです。
 3・11の調査に訪れたフランス IRSN のスタッフが、諸施設のメンテナンスの悪さに呆れて、これでは原発管理は無理ですねという主旨のことを言われたそうですが、いまだに電柱と空中架線を放置している日本の電気事業者、それに被害者の都市経営者の無策はそろそろ終わりにして欲しい。
120831ohoribata このマップは、お堀端通り市道 0003 の老朽サクラ8本を伐採(植え替える)というお知らせです。昨年の樹木診断の結果「大きな異常・被害がある「不健全・植え替えが必要」とされたお堀端通りのサクラ8本が、この月末に伐採されます(既に伐採されたか)。補植はこの年末か来年初に行うとしています。
 樹木の植え替えも都市整備の大切なメンテナンスです。もちろん、老朽化や倒木の危険などを原因とするものですが、樹齢100年80年という貴重な古木を「遺構を破壊する恐れ」という一事で「除木」してしまうことは、十分な根拠立証が求められるはずです。緑保全・樹木の適正な管理は都市整備の重要事業です。「城址」の樹木は市街地中心部の緑環境の最大の資産です。「史跡指定」というくくりの中での遺構保全を目的とする「除木」はしっかりした審査の元に行われるべきものです。これまでの「専門部会審査」を拝見している限り、史跡保全整備を優先する方向が強くなっており、大きな不安を感じます。

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2012年8月28日 (火)

静岡県の住民投票条例

120828tokyo 今日、新聞各紙は静岡県の住民投票条例制定の直接請求について、川勝知事が従来の慎重姿勢から、条例制定に賛成の立場を示したことを報じています。画像の東京新聞記事は昨日の市民団体による直接請求の光景を写真つきで報じています。県内有権者の50分の1(約62,000人)を上回る165,127人分の有効署名による請求です。
 川勝知事は『16万人以上の有効署名は非常に大きく、尊重したい。県民が住民投票条例を求めているなら、それを尊重するのが民主主義だ』と話したと報じられています。
 大阪市では、3月に55,428人分の有効署名による請求をしましたが、橋下市長の反対意見をつけた条例議案は、維新の会を始め各会派の反対で(賛成は共産党だけ)であっさり否決されています。首都東京では、6月に323,076人分の有効署名による請求をしましたが、石原知事の反対意見書つきの条例議案は、民主30、共産8、生活者ネットワーク・みらい3、計41人の都議が賛成、自民37、公明23、民主19、無所属3、計82人の都議が反対して、否決されています。
 民主党が30対19 で賛成多数になったのは、世論の動きの結果でしょう。19人の民主党都議が賛成したら、賛否拮抗という状況にはなったのでしょう。自民党が原子力村に忠誠を尽くすのは分かりますが、公明党の議員たちが、一糸乱れず原発推進というのはなんとも理解に苦しみますが、原発ではなくて、住民投票という民主主義に反対なんでしょうか。
120828kanagawa 静岡県議会の会派構成を見てみました。自民改革会議38、民主党・ふじのくに県議団20、公明党静岡県議団5、みんなの党・無所属クラブ2、富士の会2、共産党とか市民ネットとかの会派は0なんですね。自民改革会議が絶対多数を占めていますが、知事が示した住民投票に対する考えをどう理解していただけるかで、制定の行方は決まりそうですね。
 画像の神奈川新聞の報道は、「署名提出」という事象を淡々と報じていますが、浜岡原発という問題施設を抱える県として、自民、民主、公明がどのような判断を示すのか、直接民主主義による市民意見聴取の実現、そして住民投票の結果など、大いに注目されます。国政選挙もからみそうで、継続審議なんてこともあるのかな。もし、住民投票が実施されたら、原発依存に結論が出そうですね。
 それにしても、隣接県の神奈川新聞記事の見出しに知事の賛成表明がなく、記事も東京新聞の半分もないと言うのは,神奈川県民として極めて残念です。

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2012年8月26日 (日)

空き家・空き地の固定資産税

120826tokyo 今朝の東京新聞サンデー版です。空き家が全国で757万戸(2008年)だそうです。ここ小田原だけでなく、日本全国いや世界中で空き家は殖えています。私のささやかな体験ですが、バブル後期に米国サンフランシスコに滞在していたときのことです。当時は、日本資本が米国のめぼしい不動産を買いあさっていました。サンフランシスコ中心部にあったやや老朽したホテルが日本資本に買い取られ、廃業させたまま利用計画が立たなかったのか、かなりの期間放置されていました。陰気な仮囲いは明らかに街並を破壊するぶざまな光景でしたが、現地の方の話では「心配ないよ。税負担ですぐにギブアップするはず」とのこと。空き家になった不動産の資産税(市税)は、放置経年にしたがって急速にアップしていくのだそうです。この物件は、間もなく所有者の手を離れて再開発されました。
 都市経営上の「懲罰的税制」なんだそうですが、さすが連邦国家、都市の行政権は強いのですね。この国の地方税の法制度では、「懲罰的税制」なんてかなり困難なんでしょうが、なにか付加税とか工夫は出来ないのでしょうか。『条例で所有者に改善や撤去を求める』という手法は、あまり有効に作用しないのでは。市街地にある未利用不動産の弊害は、その所有者によって賠償されるべきという考えは成立するように思えますが。シャッター通りなど、商店街の空き店舗は、すみやかに新たな賃借人の有効利用に移っていくべきです。賃貸住宅なども、空き家になったら、翌年から固定資産税が2倍になる、その翌年には4倍になるとなったら、賃貸物件市場は大いに活性化し、低廉な家賃が広がっていくのではないでしょうか。
 使いもしない、貸しもしない、なにもしないで放置しっぱなしの店舗や住宅を一掃することこそ、手近な活性化施策ではないでしょうか。

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2012年8月25日 (土)

「都市」の崩壊

120824kanagawa 横浜市の都市経営はかなりひずんでいるようです。昨日の新聞報道には、どうせこんな決着だろうというふてくされた気分、絶望的気分を味あわせられました。「みなとみらい21地区」と謳い上げている新開発地域、この都市は持て余しているのでしょうか。日本近代化の先頭を走っていた「横浜」は,都市崩壊の先頭を走らされるようです。経済獸となった商業活動、正常な暮しを失った生活者、そして思考停止の都市経営、そんな今日の姿がさらけだされたのです。
 紳士服「AOKI」の子会社「アニベルセル」(プレスリリース)から、本年の1月に計画書が出されてから騒ぎになっていましたが、横浜市は「景観論争は決着」として、市有地の貸し付けを実行すると発表したのです。画像の神奈川新聞記事では原案と変更案を二つの写真で報道していますが、よく分かりませんよね。屋根の色などを変更したのだそうです。(こういう記事こそカラー写真記事にすべきではないですか。東京新聞の記事ではカラーですが)
 色調淡く「調和」と市は判断したのだそうです。そんな問題ではないはずですが、地主さんの横浜市は、地代欲しさのあまり,早期決着なんでしょうね。
 事業主によると、結婚セレモニーの多様なニーズに応えんものと、2つのチャペル、7つのバンケットを擁する日本最大の結婚式場なんだそうです。多様なニーズ、好みへの対応からきたのでしょうか、訳の分からない「ヨーロッパ伝統様式」「ロマネスク風」「ルネッサンススタイル」さらには「フレンチモダン」などなど、若者好み?の「ラブホテル風」「カラオケボックス風」,いかんともし難い建築スタイルがおもちゃ箱に放り込まれたような18,000㎡の大開発です。
120824map 横浜市の土地を30年間賃貸する事業とは信じ難い。行政も事業者も、もう少し、ほんのちょっとでも正常な品位と、美意識を持って事業執行をやって欲しいという思いは、ないものねだりなんですかね。それとも、今更「景観」なんて偉そうなことを言える国でも都市でもないのだろうか。
 かつて、この都市には田村明さんという都市政策家がいたこと、思い出すだけでも物悲しい時代にはいってしまったと覚悟しなければならないのか。衰亡の覚悟か---。

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2012年8月24日 (金)

今日の新聞 4紙の一面トップ記事

120824paper_4 わが家には、午前3時ころ神奈川新聞,4時半頃しんぶん赤旗、5時ころ東京新聞そして5時半頃公明新聞が配達されます。「大手新聞」はかなり以前にやめました。この4紙それぞれに立ち位置が違っています。商業紙と政党機関紙という違いもありますが、独特のキャラクターがあります。政治面は当然ですが全く違います。
 このところ「竹島」を初めとした領有権紛争がにぎやかに報道されていますが、昨日の日本国首相「親書」送達、韓国大使館参事による返送に対して日本国外務省の構内立ち入り拒否という「大騒動」は、バラエティーネタのごとくTV報道がなされました。
 画像は、前記4紙の今朝の第1面です。「公明新聞」領有権問題がトップですが、『日本の姿勢行動で示せ 国家主義煽動に懸念 首相は国内外に説明を』としています。「しんぶん赤旗」も『理尽くし冷静な外交交渉を』と政府姿勢に懸念を示しています。「東京新聞」は『利用なくして再処理なし』という原子力委の小委員会合意事項が推進派の手で反古にされたことの調査報道スクープ記事です。領有権騒動については、第2面の4段記事で『竹島親書 外務省,受け取り拒否』と極めてクールな記事です。わが「神奈川新聞」は『竹島親書の返却拒否 外務省が立ち入らせず 韓国,郵送で対抗』と紛争現象面を報道し関連記事(第3面)でも『非難合戦 歯止めなく「未来志向」展望できず』と返却拒否の現場写真とともに記事化しています。
 このところ、日韓、日中ともに「領有権」をめぐって、3国とも不穏な状況です。「直ちに」解決するような問題ではなく、この東アジアに埋め込まれた火種は、まさに「未来志向」の中で冷静に解決して行くしかありません。早くも米国から「安保条約の中」などという介入発言まで出てきています。当事国政府、国民の冷静な対応が必須だと思います。過激な国家主義的言動が飛び交わせて、国家対立、国民対立が行き着く先はどういうものか、私たちは十分に経験したはずです。近年の日本国ジャーナリズムの資質の衰えは、この国に大きな将来不安をいだかせます。大手新聞はもとより、地方新聞の報道成熟を求めたいと感じさせられた今日の朝刊でした。

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2012年8月20日 (月)

なぜ樹を伐るのか(再)古木を救おう

120820cutting_plan 先にお知らせしましたように、今日「平成24年度第2回史跡小田原城跡調査・整備委員会植栽専門部会」が開催されました。13時30分開会閉会18時という耐久レース会議でした。部会員さん方は4時間半もの間、緊張感のある論議ができるのでしょうかね。私はたまたま、1時間遅刻で傍聴させていただきましたが、まだ本題は始まったばかりでした。申し訳ないことに、この無駄時間はどうも私のせいだったようです。7月2日のブログ「植栽専門部会 7月4日開催 小田原市民会館」に、ある部会員(騒動の元になった元「植栽管理計画策定委員会」委員長)からクレームがついたのだそうです。『専門部会の審議は明後日ですので、予断を持っての記事は控えます。御用米曲輪北東土塁(旭が丘高校側)のクスノキの古木は38本残っていますが、事務局案はそれらから15本を「除木」するとの提案であることだけをお伝えしておきます。』という部分についてのようです。専門部会開催以前に「事務局案」が「漏洩」したと、激怒されたようです。このことは、所管課からご説明を受けて知ったのですし、その知った「重要な事実」の一部をお知らせしたにすぎないのですが、この行政情報は「秘密情報」だとでも思っていられるのでしょうか。この部分傍聴しておりませんので(議事録が出るのは多分半年先でしょう)正確にはお伝えできません。このような一般行政情報は、すべからく開示されるべきものだと言うことのご認識がないのでしょうか。こんな稚拙な論議に、40分も時間を浪費されたそうです。
 前置きが長くなりましたが、本題は画像に示した段階的「除木計画」です。簡単に言えば、計画通り15本は「除木」する。根っこが成長して地下遺構(あるかもしれない)を破壊する恐れがあるから。ただし、段階的に「除木」する。第1段階で8本(茶色マーク)、第2段階で4本(黄色マーク)、第3段階で3本(藤色マーク)都合15本を除木するということです。
 現地説明を受けましたが、除木予定とされている15本のうち、7本のクスノキは、事務局説明どおり「立派な姿のクスノキ」で生育にも問題ないものです。根が成長して遺構を破壊する可能性があるとして、樹齢100年近いクスノキを「除木」するというのは,あまりにも無惨な自然財産破壊です。
 元委員長氏は『クスノキはどこの城址でも厄介者になっている。除木するのが当然だ』というお立場ですが、この北東土塁のクスノキの群生は、厄介者どころか、小田原市中心部に残された得難い都市自然資産、最大の樹林景観資産です。遺構の破壊防止のためとしてこの自然景観を破壊することは、この史跡の保全と整備が今後も自然破壊という反時代的愚行に走ってしまうことになるのではないでしょうか。
 植栽計画はもとより、史跡整備体制そのものの見直しを強く求めます。

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2012年8月18日 (土)

夏祭り

120818central_heights 今日は、いささか慌ただしい一日だったのですが、お誘いを受けた夏祭りに行ってきました。元旦の賀詞交換会とこのまつりには、ほとんど皆勤しています。小田原セントラルハイツ住宅管理組合とハイツ自治会の協働事業です。この中町にある区分所有分譲マンションは、神奈川県住宅公社が1977年に、地域大火の跡地に当時の総合設計制度でたてた10階建て2棟のマンションです。
 今日の夏祭りには、近隣自治会の方々や民生委員の方なども大勢参加されていました。小田原転居以来このマンションに10年住みましたので、みなさんとはたいへん親しくお付き合いさせていただきました。退去してから既に10年近く経ちますが、親交は継続しています。みなさんたいへんフレンドリーで、住み易い地域環境です。現在住んでいる城山地域との風土差を強く感じます。隣人まつり(la fete des boisins)のような楽しい気楽な交流まつりが普及すると良いですね。
 この夏祭りも、防災訓練の形骸化を補完しようと言うことで、発電機や給水ポンプなどの操作訓練、上層階への放水訓練などから、発展してきたような部分もあります。名物自治会長もかなり高齢になられましたが、自治努力はしっかり継承されているようです。地域の防災拠点としての大きな社会的資産になってきています。基礎自治体行政も、もっとマンション管理施策に努力して欲しいものです。

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なぜ樹を伐るのか 月曜日に植栽部会開催

120818excavate_2 今朝10時からの「御用米曲輪の整備にともなう発掘調査現地説明会」に行って参りました(徒歩で)。わが家は城内だと言いふらすほど城址公園には近いのですが、さすがに「遠路」でした。帰路は本丸広場を経由して帰宅しましたので、らくらくフォン付属の歩数計は4,480歩と出ました。大勢の方が参加なさっていました。今日は3回も見学会を開催していただけますので、一体何人の方が見学にみえるのか楽しみですね。
101029fence この画像は、2010年10月27日の早朝(午前7時53分)に撮影した、かつての「水の公園」の古木伐採作業に抗議するために大勢の市民が集まり始めている光景です。ご記憶でしょうが、「植栽管理計画」なるものが出現し、これまでになくお城の古木が切り倒され始めていました。この伐採は「馬屋曲輪の修景整備」のためだというのです。TBSテレビでも報道されて大騒ぎになりましたが、伐採は強行されました。
101030stump この画像は、その翌日7月30日の午前10時9分撮影のものです。涙雨のなかで、この姿を眺めていました。この日は日曜日でしたが、二人の文化財課職員もみえていました。年輪を測定したところ、樹齢127年と読めたそうです。伐採の理由付けはいろいろですが、市民に愛されてきた古木を、史跡「復元?」のために切り倒して良いのでしょうか。
101111fact_tbs 次の日、荒々しい土工事がはじまっていました。市民怨嗟の中で強行する「史跡整備」にどんな意味があるのか、理解に苦しみます。現実の生活者の「利」は文化財「保護?」の名の下にひれ伏さなければならないのでしょうか。文化庁の助力が必須だからですか。「文化財」の世界でも、地域の自立は不可能なんですか。文化財は国家のものなんですか。
120818archive この画像は2011年10月27日の御用米曲輪の「枝おろし」の光景です。馬屋曲輪整備のつぎは、この元野球場、前臨時駐車場なる「御用米曲輪整備」の始まりです。伐採するために、頭を軽くするとかで、空中曲芸のような枝おろしが始まりました。結構な費用がかかったのでしょうね。
 今年度の第1回の植栽専門部会(7月4日)で、再び大幅伐採計画が明らかになりました。『遺構の破壊を助長するため除木する』などとして、土塁上に残存する38本のクスノキのうち15本を「除木」するという計画を発表したのです。現在でさえ大幅な枝下ろしの結果、スカスカ状態の樹林を半分ほどにするという無謀な「史跡整備」事業です。一昨年の「不幸な史跡修景整備」の中から生まれた「史跡と緑の共生」という指針はいとも簡単に踏みにじられてしまったのです。信じ難い背信行為です。
 平成17年度からの当初予算を列記してみます。
 年度   文化財保護費   史跡整備経費
平成17   178,182千円    131,252千円
平成18   180,048千円    138,033千円
平成19   574,435千円    510,325千円
平成20   527,902千円    465,469千円
平成21   377,762千円    315,124千円
平成22   462,553千円    391,575千円
平成23   356,935千円    277,700千円
平成24   457,267千円    366,847千円
 累計   2,657,817千円   2,596,325千円
 8年間で26億円ほどの支出(予算上ですが)をしています。決して小さな事業ではありません。市民の納得、市民の合意があるのでしょうか。議会議決さえあればと言うことではありません。
 市民に支持される「文化財保護行政」を強く望みます。
 明後日、20日(月)午後1時30分から三の丸小学校において、本年度第2回目の植栽専門部会が開催されます。この部会の議案書はたった2日前の今日届いたそうです。内容は全く聞いておりませんが、計画の見直しはされていないようです。前回の部会では、一部の部会員からこの会議を非公開にしようなどという暴論が出ていましたが、ぜひ大勢の市民のみなさんの傍聴を強く願います。古木を救いましょう。
【追記】21日火曜日の小田原市議会厚生文教常任委員会には、この事業の所管報告がなされるとされていましたが、報告事項から削除されたようです。委員会審議なしで執行しようとでも言うことでしょうか。とんでもない文化暴政です。事業の停止を求めなければなりません。
【追追記】追記の補筆です。所管事業報告の削除は、議会側の都合だそうです(所管課長に訂正を求められました)。なお、9月定例会の委員会では報告するとのことです。

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2012年8月16日 (木)

「国は間違うもの」「衆庶」が正す

120815kato_2 遅ればせながら、8月15日を考える会2012年の集いの報告です。
 この集い2005年に6人の女性による呼びかけ「終戦の日から日本の原点を読み解く集い」として、おだわら市民学習フロア(現在はない)で開催したのが始まりでした。18人で話し合いました。2008年からは小田原市の後援もいただき、写真展などを併催して2日間のイベントで250人の方々においでいただくまでになりました。呼びかけ人と事務局の高齢化もあり昨年からは、1日開催に戻って開催を継続しています。今年は、後援者小田原市長からもご挨拶をいただきました。脱原発をめざす首長会議の呼びかけ人の一人として「地域における再生可能エネルギー開発に力を注ぐ」と決意を披瀝されました。
120815uehara_2 今年の講師は元国立市長上原公子さん。脱原発をめざす首長会議の事務局長として、獅子奮迅の活躍中の方です。小田原市には2007年においでいただき、「市民が主人公」のまちづくりという講演会を開いたこともあります(ピースカフェ主催)。
 この日の講演は「被曝から人間復活の未来のために」として、様々な視点から、特に日本国憲法を駆使しての主権者たる私たちの未来への努力をどう据えて行くかという、力のこもったものでした。(この講演要旨はいずれ近いうちに公開したい)ここでは、「都民投票で見えた民主主義」として話された中の一つ、文部省(1948年)による教科書の一節を掲げておきます。「いかなる方針を採用する場合にも、それを決定するものは国民の多数の意志でならなければならない。・・・国民の意志で決定した政治の方針は、時にはまちがうこともあるであろう。しかし、政治の決定権が国民の手にあるかぎり、さらに国民の意志によって政治の誤りを是正していくことが出来る。」
*「衆庶」について、宣戦ノ詔(朕カ陸海将兵ハ全力ヲ奮テ交戦ニ従事シ朕カ百僚有司ハ励精職務ヲ奉行シ朕カ衆庶ハ各々其ノ本分ヲ尽シ)終戦の詔(朕カ陸海將兵ノ勇戰朕カ百僚有司ノ勵精朕カ一億衆庶ノ奉公)からとりました。
この集い記事リンク
@あしがらからの声
私のおむすび日記
会場から提案された「原子力規制委員会」のムチャクチャ人事に異議ありの【緊急署名】 提案
オンライン署名

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2012年8月13日 (月)

未来への希望

120814tokyo_2 ロンドンでのオリンピックが終わりました。3度目だそうで、ひょっとするとこれが最後かとでも言うような、「歴史愛」に富んだイベントでした。ロンドンの街を、世界に知ってもらいたい、どうだ、というこころが痛いほど伝わってきました。TV中継がもう少し気が利いていればと思わせたマラソン中継でした(BBCなのかな)。
 ところで、今日の夕刊、嬉しいですね。写真全部が女性です。時代の危機をいち早く察知して、踊りだしてくれたようです。

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2012年8月12日 (日)

8月15日に「平和といのちを考える」集い

120815tsudoi 67年目の8月15日が迫ってきました。今年も、画像に示したとおりの「集い」を開催します。今年のテーマは「被爆・被曝」です。67年前のヒロシマ・ナガサキの被爆、過ちは繰り返しませんと誓いながら、フクシマの被曝、あまりにも愚かで悲しい過ちを犯してしまいました。たびたびの国家欺瞞でこの国の未来を閉ざしてしまうこと、見逃してはなりません。
 敗戦後復興という国家戦略が、野放図な産業界を生み出し、今日の閉塞状況を生み出してしまったのです。電力業界、経済団体、それに連なる労組(政党)の倫理観の欠如は目に余るものがあります。「人間」を見据えた生活社会をつくりあげていかなければなりません。
 本年は、「脱原発をめざす首長会議」を立ち上げた上原公子氏をお呼びしました。基礎自治体の首長たちが「自発的に」連帯して新たなアクションを起こして行くというのです。この国では「地方人」の連帯と言うことはこれまで大きな力を持つことはありませんでした。この壮大な政治行動の始まりをしっかり支えて行くことこそ、「過ちは繰り返しません」という誓いに繋がるものです。
 「首長会議」の呼びかけ人になったわが小田原市長からも、挨拶をいただきます。小田原、あしがら地域、県西部の新たなエネルギー創出努力の話も聞けます.ぜひお出かけください。

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2012年8月 5日 (日)

傀儡政権の防衛「大臣」か?

120804tokyo 東京新聞8月4日の夕刊は、1面トップに『オスプレイ運用変更せず 米長官「絶大な自信」』という特派員記事を掲載しました。画像はその付記記事です。翌日5日の朝刊では『安全宣伝のセレモニー』と報じましたが、この「セレモニー」は日本国防衛大臣森本敏氏が記者団を引き連れて、米国国防省までお出かけになり、そのヘリポートから至近の海兵隊基地までの往復飛行を体験して、『非常に快適』談を演じたもののようです。
 安保条約で承服している日本国土の基地使用について、日本人民がとやかく口出すことなどできる訳ない、安全とか危険とか偉そうなことが言える訳ないだろう。ここまで出てきて『非常に快適』と言わなきゃならんのだ。言われたとおりに従うしかないのが分かっていて、いじめないでくれよ。そんな醜態があからさまになりました。
120805akasaka_mari 赤坂真理さんの「東京プリズン」を読みました。この国が忘れた、あるいは忘れた振りをしてきた国家の記憶を呼び覚ますには、その手段として『《小説》しかありえなかった』と語られていますが、このことが鮮明にこの国のいまと未来をあぶり出しています。米国民主主義教育「ディベート」学習の姿で、大君の戦争責任の問いかけに近づこうとするファンタジーが描かれています。政治課題、歴史課題として大衆社会に入り込めない主題を、「小説」の枠で侵入させようとするかのようです。
 敗戦処理が、日本帝国国体の護持と引き換えに、戦勝国米国の庇護下に入るという、吉田茂宰相の決断が日本経済国を繁栄させたのでしょうが、このところの政治権力の衰退は、この枠組みの崩壊の始まりを予感させます。日米同盟、安保体制に手をつけざるを得ない状況が生まれつつあるようです。米倉弘昌氏が懸念されている「電力不順」などとはけたの違う経済環境変化が生まれることでしょう。
 明日は8月6日、ヒロシマの日です。ヒロシマを忘れて、フクシマの非道を生み出してしまった、この67年、忘れた振りをして「経済大国」の夢にすがっていた年月の清算を迫られているのでしょう。

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2012年8月 1日 (水)

「市民自治の政治」

120801kunitachi 「市民自治」「地域主権」などと語られることは多くなりました。しかし、この国の仕組みは全くそうなっていないようです。この期におよんでも「日の丸主権」のようです。小規模な基礎自治体と傲慢なデベロッパーとのたたかい、国立市の事例は、さまざまな経過をへて、私たちに得難いアチーブメントをもたらしてくれました。
 画像の図書は、つい最近7月の末に発刊されたものです。ご記憶の方もおいででしょうが、1999年4月の国立市長選挙で、現職市長を僅差(14,691vs15,942)で破って、東京都で初の女性市長(上原公子氏)が誕生しました。同市では、1990年代に景観破壊の開発に異議を唱える市民運動が高まっていましたが、この選挙は、その延長線上で、市長交代を実現させたものでした。そして、その5月「明和地所」の大型高層マンション開発が持ち込まれます。その後はさまざまな係争があり、2002年12月の地裁判決(20mを超える部分の撤去認容)を得ますが、2審3審で逆転などなど。国立市民が望んだ「大学通り」の景観は大きく変容しました。
 本書は、基礎自治体の景観保全の努力と開発業者の事業権、それを調整できない法体系、それらの矛盾の中で新たに誕生した「自治体首長の賠償責任」損賠訴訟の進行状況を詳細に記述しています。国の統治、基礎自治体の行政執行、それに関わる「住民力」、そしてそれらを蹴散らして行くような開発事業者の姿を読み取ることができます。
 都市景観の保全努力の困難さ、「人よりコンクリート」とでも言うような法制度の非情、この21世紀の日本国に投げかけられた大きな課題です。ご一読をおすすめします。

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