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2012年8月31日 (金)

都市のメンテナンス

120831sakura_2 今日は炎熱がぶり返したような暑さです。2日ほど前から、小田原市による「市道 0087 樹木枝打ち業務」が、この炎天下で行われていました。国安道路と言われるこの市道、幅員5mという狭隘なものですが、相洋中高校生徒1万人ほどと、競輪客それに競輪シャトルバスが通るという信じ難い危険道路です。この枝打ちも片側通行、あるいは一時通行止めでかなり苦労してやられています。枝おろしが必要となった主要な原因は、「空中電線」への障害だそうで、東電の配電保守グループが付き添っての工事です。
 画像でも分かるように、たしかに架線は蜘蛛の巣のごとく張り巡らされて枝たちに巻き付きそうです。電信柱に空中架線がわがもの顔に空間を占領していますが、一私企業がこのように、傍若無人に公共空間を占有することがいまだに許されていること、腹立たしい限りです。この枝打ち作業の費用負担は、まさか小田原市ではないですよね。東電さんが樹木の生育を妨げ、挙げ句の果てに危険な状況を引き起こしているのですから、作業費はもちろん、道路交通阻害の弁償を含めてすべて負担すべきです。
 3・11の調査に訪れたフランス IRSN のスタッフが、諸施設のメンテナンスの悪さに呆れて、これでは原発管理は無理ですねという主旨のことを言われたそうですが、いまだに電柱と空中架線を放置している日本の電気事業者、それに被害者の都市経営者の無策はそろそろ終わりにして欲しい。
120831ohoribata このマップは、お堀端通り市道 0003 の老朽サクラ8本を伐採(植え替える)というお知らせです。昨年の樹木診断の結果「大きな異常・被害がある「不健全・植え替えが必要」とされたお堀端通りのサクラ8本が、この月末に伐採されます(既に伐採されたか)。補植はこの年末か来年初に行うとしています。
 樹木の植え替えも都市整備の大切なメンテナンスです。もちろん、老朽化や倒木の危険などを原因とするものですが、樹齢100年80年という貴重な古木を「遺構を破壊する恐れ」という一事で「除木」してしまうことは、十分な根拠立証が求められるはずです。緑保全・樹木の適正な管理は都市整備の重要事業です。「城址」の樹木は市街地中心部の緑環境の最大の資産です。「史跡指定」というくくりの中での遺構保全を目的とする「除木」はしっかりした審査の元に行われるべきものです。これまでの「専門部会審査」を拝見している限り、史跡保全整備を優先する方向が強くなっており、大きな不安を感じます。

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コメント

フランス IRSN の名誉のためにお伝えしますが、IRSNのスタッフが、日本の原発に関して、「諸施設のメンテナンスの悪さに呆れて、これでは原発管理は無理ですね」という主旨のことは、一切コメントをしておりません。松本さんの聞き違い、勘違いだと思います。

IRSNは、放射線防御を専門とする機関なので、工学的な発言はほとんどしません。ただ、彼らがEUのマスメディアのインタビューに答えたのは、
「フクイチの全電源喪失状態が続き、水素爆発が続いたプラント内で、東電職員が自家用車のバッテリーを集めて、冷却機能を回復し、現状の状態にとどめたのは、東電スタッフの能力の高さの証明であり、尊敬に値する。」 というようなことです。

投稿: じろうたろ | 2012年9月 2日 (日) 01時25分

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