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2012年8月18日 (土)

なぜ樹を伐るのか 月曜日に植栽部会開催

120818excavate_2 今朝10時からの「御用米曲輪の整備にともなう発掘調査現地説明会」に行って参りました(徒歩で)。わが家は城内だと言いふらすほど城址公園には近いのですが、さすがに「遠路」でした。帰路は本丸広場を経由して帰宅しましたので、らくらくフォン付属の歩数計は4,480歩と出ました。大勢の方が参加なさっていました。今日は3回も見学会を開催していただけますので、一体何人の方が見学にみえるのか楽しみですね。
101029fence この画像は、2010年10月27日の早朝(午前7時53分)に撮影した、かつての「水の公園」の古木伐採作業に抗議するために大勢の市民が集まり始めている光景です。ご記憶でしょうが、「植栽管理計画」なるものが出現し、これまでになくお城の古木が切り倒され始めていました。この伐採は「馬屋曲輪の修景整備」のためだというのです。TBSテレビでも報道されて大騒ぎになりましたが、伐採は強行されました。
101030stump この画像は、その翌日7月30日の午前10時9分撮影のものです。涙雨のなかで、この姿を眺めていました。この日は日曜日でしたが、二人の文化財課職員もみえていました。年輪を測定したところ、樹齢127年と読めたそうです。伐採の理由付けはいろいろですが、市民に愛されてきた古木を、史跡「復元?」のために切り倒して良いのでしょうか。
101111fact_tbs 次の日、荒々しい土工事がはじまっていました。市民怨嗟の中で強行する「史跡整備」にどんな意味があるのか、理解に苦しみます。現実の生活者の「利」は文化財「保護?」の名の下にひれ伏さなければならないのでしょうか。文化庁の助力が必須だからですか。「文化財」の世界でも、地域の自立は不可能なんですか。文化財は国家のものなんですか。
120818archive この画像は2011年10月27日の御用米曲輪の「枝おろし」の光景です。馬屋曲輪整備のつぎは、この元野球場、前臨時駐車場なる「御用米曲輪整備」の始まりです。伐採するために、頭を軽くするとかで、空中曲芸のような枝おろしが始まりました。結構な費用がかかったのでしょうね。
 今年度の第1回の植栽専門部会(7月4日)で、再び大幅伐採計画が明らかになりました。『遺構の破壊を助長するため除木する』などとして、土塁上に残存する38本のクスノキのうち15本を「除木」するという計画を発表したのです。現在でさえ大幅な枝下ろしの結果、スカスカ状態の樹林を半分ほどにするという無謀な「史跡整備」事業です。一昨年の「不幸な史跡修景整備」の中から生まれた「史跡と緑の共生」という指針はいとも簡単に踏みにじられてしまったのです。信じ難い背信行為です。
 平成17年度からの当初予算を列記してみます。
 年度   文化財保護費   史跡整備経費
平成17   178,182千円    131,252千円
平成18   180,048千円    138,033千円
平成19   574,435千円    510,325千円
平成20   527,902千円    465,469千円
平成21   377,762千円    315,124千円
平成22   462,553千円    391,575千円
平成23   356,935千円    277,700千円
平成24   457,267千円    366,847千円
 累計   2,657,817千円   2,596,325千円
 8年間で26億円ほどの支出(予算上ですが)をしています。決して小さな事業ではありません。市民の納得、市民の合意があるのでしょうか。議会議決さえあればと言うことではありません。
 市民に支持される「文化財保護行政」を強く望みます。
 明後日、20日(月)午後1時30分から三の丸小学校において、本年度第2回目の植栽専門部会が開催されます。この部会の議案書はたった2日前の今日届いたそうです。内容は全く聞いておりませんが、計画の見直しはされていないようです。前回の部会では、一部の部会員からこの会議を非公開にしようなどという暴論が出ていましたが、ぜひ大勢の市民のみなさんの傍聴を強く願います。古木を救いましょう。
【追記】21日火曜日の小田原市議会厚生文教常任委員会には、この事業の所管報告がなされるとされていましたが、報告事項から削除されたようです。委員会審議なしで執行しようとでも言うことでしょうか。とんでもない文化暴政です。事業の停止を求めなければなりません。
【追追記】追記の補筆です。所管事業報告の削除は、議会側の都合だそうです(所管課長に訂正を求められました)。なお、9月定例会の委員会では報告するとのことです。

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コメント

とんでもないことですね。裏で材木商が動いてはいないのでしょうか?あの楠は高くで売れそうに思います。

投稿: はら とおる | 2012年8月18日 (土) 21時37分

あのクスノキは、真っ直ぐでないので材木としては価値がほとんどないです。

投稿: じろうたろ | 2012年8月19日 (日) 16時36分

確か最初の計画では土塁上のクスノキはほとんど伐採予定のはずだったのでは?22本残すという事が加藤市長の考える共栄なのではないでしょうか?この伐採計画は市民では賛否がわかれ過ぎます。市長の英断で良いのではないでしょうか?

投稿: Dr.J | 2012年8月20日 (月) 23時19分

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