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2012年9月26日 (水)

小田原城址公園の「緑」

120926zoning_2 小田原市には、みどり豊かなオープンスペースは、小田原城址公園しかありません。ここは、1994年5月に都市計画公園「中央公園」に指定されています。まさに、小田原市の「中央公園」セントラルパークなのです。このゾーニングで示されているように城址公園全体は、二宮神社を含めて「都市計画公園」「第1種風致地区」とされています。(指定当時の城内小学校校地部分は「第1種低層住居専用地域」「第4種風致地区」指定のままです)
 小田原城址は、その廃城以来さまざまに利用され、ご用邸になったり学校に使ったり、動物園になったりなどしてきました。現在でも遊園地は、大切な施設として使われています。市民にとってかけがえのないオープンスペースなのです。
 1938年、1959年の史跡指定もありましたが、「史跡」は公園としての機能を徐々に高めて行きました。その中で「城跡整備構想」も形作られ、1993年には「本丸・二の丸整備基本構想」が姿を現し、銅門など、かなり大規模な整備が進んできました。しかし、馬出門や馬屋曲輪の「復元的整備」のために、多くの古木が伐採される様子に市民の関心が高まり、その伐採工事強行の姿が全国にTV報道されるまでになってしまいました。
 城跡整備のために植栽管理計画を策定しする作業が進められ、2008年の「提言」、2010年の「植栽管理計画」によると、遺構保全やら眺望確保やらのために、300本以上の古木が伐採対象になっていることに、大きな異議の声が高まり、2010年11月に「史跡と緑の共生を目指す運用指針」がしめされ、緑保全に舵が切られました。そのための審議機関として「植栽専門部会」が2010年12月にスタートしました。
120926kanagawa 神奈川新聞の報道のとおり、史跡整備の所管課が、緑との共生による植栽管理の具体化を進めているのですが、次第に史跡整備に重心が傾いて行き、現在進められている「御用米曲輪北東土塁」にあるクスノキの古木15本を伐採するという計画で、事業進行が頓挫しています。2010年段階の市民説明会などでは、でクスノキは出来るだけ残すという方向が示されていましたが、8月の部会では「遺構破壊の恐れがある」などとして、この伐採を事務局案として示したのです。「北東土塁」にあったとされる江戸末期の御用米の倉3棟の「表面表示」整備にともなって、「遺構破壊の恐れがある」古木の伐採を実施するとしたことについて、強い異論が出されて、事務局案は了承されませんでした。
 城跡内用地には全域に遺構が有るものと思われます。「遺構破壊の恐れがある」とされた古木の伐採が進められたら、2010年の「管理計画」とおりの裸の城址公園になってしまいます。部会員の中には「史跡に緑を求めることはおかしい。緑が欲しければ中央公園を作ればいいのだ」と言われる方がおいでとか聞きましたが、この城跡が同時に市民の中央公園であるからこそ、「共生」という指針が出されたことをしっかり認識していただきたいものです。
 史跡整備が、市民の支持のもとで進められることを強く希望します。

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コメント

ご意見に賛同します。江戸時代の小田原城に戻す、と言う方針だと聞いたことがありますが、何故江戸時代なのかよく分かりません。また、当時と現在とでは「自然」に対する考え方が大きく変わっていると思います。時代に合った考え方を模索しては貰えないのでしょうか?少し硬直的な感じを受けます。

投稿: 原 亨 | 2012年9月27日 (木) 12時10分

松本さんが、「クスノキより古い遺構、あるいは、歴史的財産をどのようにお考えになっているのか」をお聞きしたく思いました。

また、「小田原市は、300本以上の古木を伐採対象」としているとのことですが、これは、植木なら通常行われる「樹木を育てるための枝下ろし」が、ほとんどであり、根本から切り倒すわけではありません。

また、遺構の保存のためには、樹木を取り除くことになるようですが、
それは、長期的計画が立てられて植えたものではないので、仕方無いのかも知れません。その分、長期的展望を持って、新たに植林をしたり、あるいは、その樹木が成長するまで、ベルサイユ宮殿の庭のような草花をたくさん植える方法もあると思います。

これまで小田原は、民間でも多くの歴史的遺産を軽視してきたように思います。

投稿: 本田政嗣 | 2012年9月27日 (木) 22時51分

松本さんは、ブログで再三書かれているように、朝鮮半島に生まれ、朝鮮半島に育ちました。日本の史跡など何の興味もないのです。それどころか、日本の素晴らしい歴史に比べ、中国、日本などの属国としてのみじめな朝鮮半島の歴史を忘れたいのだと思います。
日本国民の財産である史跡など壊して、犬の散歩道の緑にしたいのでしょう。
お気持ちはわかる気がします。

投稿: ゆうじ | 2012年9月30日 (日) 09時16分

松本さんは、文化財、特に埋蔵文化財に関してどのようにお考えなのですか?マルクス主義を信望する人は、「文化財=ブルジョワの象徴=消滅させるべきモノ」と考えるようですが、松本さんもそうお考えなのですか?

投稿: マコ | 2012年10月 2日 (火) 14時22分

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