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2013年3月24日 (日)

反市民・反市長的「植栽専門部会」?

130324kusunoki  小田原城址の植栽保全については、2010年5月に「植栽管理計画」と称する古木伐採計画が発表されて以来、大きな市民運動が起こり、その結果として市長による「史跡と緑の共生」という指針が提示され、植栽専門部会が組織されました。第1回の会議は2010年12月27日に開催されています。その後この専門部会は現地調査や協議を精力的に重ねてきましたが、この3月27日に開催される2012年度第4回専門部会で、大きく舵が切られ「史跡と緑の共生」が消滅しようとしているようです。

 2010年12月27日の最初の専門部会では、加藤憲一市長も同席し次のように挨拶されていますので、その全文を会議録から転記します。

 『皆様こんにちは。市長の加藤です。今日は師走で今年も終わろうかという年の瀬の大変お忙しい中、第 1 回目の史跡小田原城跡調査・整備委員会の植栽専門部会の部会員を委嘱されました皆様方には、ご出席いただき、ありがとうございます。
 今、市民の皆さんにも大変関心が高まっております、小田原城跡の中の史跡整備そして緑の保全、この両立に向けた議論を進めていくわけである。この小田原城については、皆さんそれぞれご専門、また、大変関心の高い方ばかりですので、私が改めて説明することもないが、何と言っても小田原城は市民にとっては心のよりどころであり、誇りであり、これから小田原市が発展していく上で大きな交流人口を集めていくための場所であり、また、子どもたちをはじめ、市民が憩い、また小田原を訪れた方達が憩う、貴重な緑の空間であると考える。様々な価値を小田原城跡は持っている。先人たちから受け継いだ、大切な大切な地域の資産であると同時に、今を生きる私たちにとってかけがえのない空間である、というのが小田原城跡の姿である。
 これまで小田原城跡は国の指定史跡ということもあり、歴史的価値の保全・整備に大きく注力して進めてきたが、このような時代となり、市民にとっての価値、街中の貴重な都市公園、都市空間としての価値、そういったものの価値も非常にクローズアップされている。こういう中で、これまであまり手をつけて来られなかった、緑というものをどうやって史跡の中で共生させていくのか。ここがこれまで煮詰められて来なかった。
 今回そうしたところに明確な指針を作っていこうということで、植栽管理計画を作ってみなさんに示してきたが、その手順、内容に曖昧な部分が残ったということで、今日たくさん傍聴にも来られている市民の皆さんにはずいぶんと不安を与えてしまった。これは行政の進め方に問題があったと率直に反省している。いずれにしても、このあと市民の皆さんや専門の皆さんに入っていただいて議論をしていこうと定めた専門部会が今日から始まっていく。具体的には、御用米曲輪の整備の手法、短期に植栽の手入れをして行く手法など、具体的な場に沿って皆さん方に1つ1つ議論していただきたいと思っている。今日もこのあと早速現地に出ていただき、実際に現場を確認した目で議論を始めていただくと、報告を受けている。
 それぞれ城郭のご専門・史跡・植物・造園技術などの専門の方、城址公園の空間に様々な熱い思いを持っておられる市民の方々、皆さん方の共通点は、小田原史跡を市民・来訪者にとってすばらしい空間にしていこうということであります。この一点を共有していただいているので、その思いに沿って、あとは具体的にそれぞれの見地から十分に議論をしてもらい、市民と情報を共有していきながら、小田原城跡のすばらしい姿を未来に残していきたいと思うので、忌憚のないご意見、また十分な議論をお願いしたい。』

 3月27日(水)午後1時30分〜4時30分、小田原市郷土文化館会議室(城内7-8)にて行われます。「史跡と緑の共生」事務局(文化財課)の整備案がどんなものかしっかり聞き届け、史跡保全優先・古木伐採という非文化的蛮行が再発しないよう監視しましょう。(画像は2011年1月28日の御用米曲輪北東土塁の在りし日のクスノキ樹叢の姿です)

 先の「ヒルトン施設売却(損失補填の監査請求が出るようです)」「地下街JR再生」「用地無し市民ホール事業」などなど、市政運営の疑問符は高まる一方です。小田原市政はどこに行くのでしょうか。

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