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2013年4月 8日 (月)

最高裁判所の対米従属

130408tokyo_2  布川玲子・元山梨学院大学教授が入手した米政府解禁文書は次の通りです。
米国大使館・東京発
米国務長官あて
(発信日1959・8・3 国務省受領日1959・8・5)
 共通の友人宅での会話の中で、田中耕太郎裁判長は、(レンハート)在日米大使館首席公使に対し砂川事件の判決は、おそらく12月であろうと今考えていると語った。弁護団は、裁判所の結審を遅らせるべくあらゆる可能な法的手段を試みているが、裁判長は、争点を事実問題ではなく法的問題に閉じ込める決心を固めていると語った。こうした考えの上に立ち、彼は、口頭弁論は、9月初旬に始まる週の1週につき2回、いずれも午前と午後に開廷すれば、およそ3週間で終えることができると確信している。問題は、その後で生じるかもしれない。というのも彼の14人の同僚裁判官たちの多くが、それぞれの見解を長々と弁じたがるからである。裁判長は、結審後の評議は、実質的な全員一致を生みだし、世論を“揺さぶる”もとになる少数意見を回避するようなやり方で運ばれることを願っていると付言した。
 コメント:大使館は、最近外務省と自民党の情報源より、日本政府が新日米安全保障条約の提出を12月開始の通常国会まで遅らせる決定をしたのは、砂川事件判決を最高裁が、当初もくろんでいた晩夏ないし初秋までに出すことが不可能だということに影響されたものであるとの複数の示唆を得た。これらの情報源は、砂川事件の位置は、新条約の国会提出を延期した決定的要因ではないが、砂川事件が係属中であることは、社会主義者やそのほかの反対勢力に対し、そうでなければ避けられたような論点をあげつらう機会を与えかねないのは事実だと認めている。加えて、社会主義者たちは、地裁法廷の米軍の日本駐留は憲法違反であるとの決定に強くコミットしている。もし、最高裁が、地裁判決を覆し、政府側に立った判決を出すならば、新条約支持の世論の空気は、決定的に支持され、社会主義者たちは、政治的柔道の型で言えば、自分たちの攻め技がたたって投げ飛ばされることになろう。
 マッカーサー  レンハート 59・7・31(注=起案日を示すと推定される)

 安倍晋三氏は1952年4月28日にサンフランシスコ条約が発効し、日本国が主権を回復したとして、この4月28日に祝賀祭典を実施すると言う。最高裁判所長官の行動は全くの合衆国走狗ではないか。どこに主権回復があるのか。狂気の沙汰としか思えない。一体この日本国はどこへ行こうとしているのか。

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コメント

東アジアにおいても中国、北朝鮮、モンゴルなど共産主義国が成立し、共産主義の風が吹き始め、日本でも左翼による暴動などが起きたころですね。マルクス流の共産主義は革命を目指し、暴力や血を流すのを肯定しており、日本のみならず、フランスや英国など自由主義国家が、その対策に頭を悩ませていた頃の出来事ですね。

松本さんは、いつものように論点をあいまいになさって批判をしていますが、次のどちらを問題にしているのでしょうか?

1)最高裁判決が、裁判官の憲法学的考察から決まったのではなく、アメリカの意向をもとに法的な理論付けをし判決を下したということなのでしょうか?

2)朝鮮戦争など共産主義国が台頭し、政治的不安定な状況(戦時状況)下で、米国の強い要望で、今後の日本の司法当局の意向を伝えたということでしょうか?

投稿: 小河 | 2013年4月 9日 (火) 10時13分

東アジアにおいても中国、北朝鮮、モンゴルなど共産主義国が成立し、共産主義の風が吹き始め、日本でも左翼による暴動などが起きたころですね。マルクス流の共産主義は革命を目指し、暴力や血を流すのを肯定しており、日本のみならず、フランスや英国など自由主義国家が、その対策に頭を悩ませていた頃の出来事ですね。

松本さんは、いつものように論点をあいまいになさって批判をしていますが、次のどちらを問題にしているのでしょうか?

1)最高裁判決が、裁判官の憲法学的考察から決まったのではなく、アメリカの意向をもとに法的な理論付けをし判決を下したということなのでしょうか?

2)朝鮮戦争など共産主義国が台頭し、政治的不安定な状況(戦時状況)下で、米国の強い要望で、今後の日本の司法当局の意向を伝えたということでしょうか?

投稿: 小河亘 | 2013年4月11日 (木) 00時55分

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