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2013年9月21日 (土)

天皇の統べる神の国

130921tokyo 吉田さんという方の投書、まったくおっしゃるとおりです。自民党憲法改正草案 「第一章 天皇 第四条 元号は、法律の定めるところにより、皇位の継承があったときに制定する。」時代錯誤か狂気の沙汰としか思えない。かなり前(17年前)ですが、私のサイトの記事を転載してみます。

 1989年1月に天皇が死んで、「昭和64年」は「平成元年」に化けました。「平成天皇」が「崩御」したら、またまた「○○元年」を繰り返すのでしょうか。いやいや、なんせ長寿社会ですから2000年も、無事に平成12年ということになりましょう。「大正10年」生まれの老人はその時何歳か、なんて悩まず、14-10+63+12=79などという単純算数は日本人たるもの瞬時にできなければいけないようです。わが賢い官僚たちは、昭和天皇の死の10年前に、「元号法」なる世にも短い法律を成立させています。①元号は政令で定める。②元号は皇位の継承があった場合に限り改める。これで全文です。この仕掛けで、元号表示の「伝統」が法制化され、世の中なんとはなしに、平成8年と表記するように強いられているわけです。時間をネーミングするという楽しみを内閣に与えた日本の国会は、なかなかの粋人の集まりです。
 ところで、古来どこの国も記年法には苦労したようです。ユリウス・カエサルの「ガリア戦記」をみると、『メッサーラとビソーが執政官の時…』などと表現されていますが、この手法は共和政から帝政に変わっても継続されたようです。日本も含めた中国文化圏では、皇帝や天皇が「元号を定め」てきたのはご承知の通りです。いわゆる西暦、イエス・キリストの誕生年を紀元とする名案は6世紀のローマ修道士ディオニュシウス・エウシグウスの発明とかで、西欧世界で普遍性を持ったのは、8世紀から10世紀にかけてのようです。どうも、マホメットによるイスラム教の広がりとイスラム紀元の出現が背景のようにも思えます。スパンの大きなキリスト紀元は、実用的で年代記の表記もスマートなものにできます。世界共通記年法の地位を得たのは、西欧列強の力の結果かも知れませんが、表記の便利さは大きな要因でしょう。いまだにキリスト紀元に逆らっているのは、イスラム国の一部と台湾(孫文革命紀元)、日本くらいのようです。
 キリスト紀元の最大の泣きどころは、キリスト以前の記年をBC記号でマイナス表記しなければならないところです。旧約聖書による「天地創造紀元」なるものはキリスト誕生の5508年3ケ月25日前のこととされていますから、有史以来の事象はすべて単純記年でき、古代史家もたいへん便利になることでしょう。かの「ローマ帝国衰亡史」のギボンも、天地創造紀元が生き残ってくれたら歴史家は楽できたのに恨めしく思うとぼやいています。天地創造紀元では、今年は7504年となります。2496年後には、10,000年になりますが、それまで人類史が継続していると、ちょっと面倒なことになりそうです。このところ騒がれている「ミレニアム・バグ」2000年問題どころではない、5桁年表示問題などということがでてくるか。でも、2500年も先には今の電脳は存在しないでしょうから、今から悩むことはなさそうですね。
 とはいえ、日本国が「元号」にこだわって、不便極まりない「平成」を死守するのは何故でしょうか。私もキリスト者ではありませんが、普通の暮らしをしていく上では西暦は便利なのに、役所に出す書類は元号表記しなければ受理してくれないという不愉快なバリアーにぶつかります。「平成」になったのだから、「昭和」のことは忘れました。解決済みです。そんな大昔のことを蒸し返されては困ります。ということなのでしょうか。このところ、そうは旨くいかないようで、「偉い」人たちも冷や汗のかきどうしです。早く厄介な「平成」を逃げ出したいのではないでしょうか。

今年は天地創造紀元7521年、平成25年、西暦2013年です。私のデスク前には年号換算表が貼ってあります。

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コメント

それなら、皇紀を使いましょう。
今年は2673年です。

投稿: 高橋 | 2013年9月23日 (月) 11時09分

高橋さん 西暦1940年、皇紀2600年祭の提灯行列を良く記憶しています。寒かった。そして翌年の日本時間12月8日午前3時25分、「戦闘状態」に入りました。
皇紀2700年祭を無事に祝いたいものですね。

投稿: 松本茂 | 2013年9月23日 (月) 12時25分

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