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2013年10月16日 (水)

小田原 芸術文化創造センター

131016art_center 気の抜けたような話題ですが、思い出したような遅れた記事をアップします。画像は新居千秋さんの「第1回基本設計案」の平面図です。実は数日前に検討委員会が開かれて「第2回基本設計案」が示されていますので、その平面図だけでも開示していただこうと、問い合わせましたが、駄目でした。「委員会には資料配布したが、それらは委員会終了時に回収した。資料だけが一人歩きすることを懸念したためだ」したがって公開できないとのこと。というわけで、画像は第1回目の基本設計です。たいした変更はないそうです。それでもさらに第3回も予定されているとのこと。委員のみなさんも新居さんもご面倒が続きますね。

 この「センター」事業は、小田原市という都市の整備にとっては、致命的なファクターとなる「大懸案事業」です。実施設計完了、予算承認もされていた事案を、工事契約の寸前に、市長を交代させて中止させた政治課題だったのです。その政治課題は再度ひっくり返されて、再度のプロポーザルを、この従前の狭隘不適切な用地で、実施して登場した「新居案」が市民などで構成する委員会にかけられているのです。

 前回と違い、新居さんというとても誠実な設計者を得て、「検討」がむりむり進行しているようですが、どんなに検討しようが、0.9ヘクタールもない城址「三の丸」の狭隘用地に、「文化創造」というさまざまな舞台芸術・展示芸術が求める諸施設を収容することなど、所詮無理なこと。それなりの地方公共事業として、成立し得るための最低条件が満たされていないのです。前回の山本理顕案は、市長永年在職の記念碑としての意味は、かろうじてあったのでしょうが、今回の「創造センター」は何を求めているのでしょうか。終戦処理の辻褄合わせでしょうか。

 画像をご覧になってお感じになると思いますが、30坪の土地に40坪の住宅をむりむり建ててしまう、建て売り住宅のような「辛さ」が示されています。どうしてもこの用地でなければならないというのであれば、収容800人ほどの中ホールを慎ましく、歴史景観の中にお造りになることしかないはずです。基本設計段階で、当初予算が大幅に変更になってきたようですが、「見直し」をする貴重な判断要素として、大胆に施策決定して欲しいものです。さらなる悲劇、市長交代劇は避けたいですね。

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