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2013年11月16日 (土)

「いつの日も泉は湧いている」

131116tokyo2_2  昨年末の安倍政権の登場以来、この国の戦前「復古」の度合いは止まらない。ほんとうに「日本」を取り戻しそうである。「いつの日も泉は湧いている」という小説が話題になっている。1970年代の若者たちの「闘い」を、その世代にやや遅れて生きてきた筆者盛田隆二氏が、再生体験として創作した物語だという。かなり年代差のある当方でさえ、しっかりした臨場感を持って一気に読んでしまった。

 当方の実体験は1950年代、占領軍が絡む謀略事件、朝鮮戦争、片面講和、血のメーデーという時代背景の中での反戦闘争。高校生といえども非合法活動のシリアスな状況を身近に感じるようなものだった。明治通りに面していた「機関銃試射場」の撤去闘争では、米軍払い下げの拳銃を腰にした警官に拘束された経験さえある。そんな大昔のことをリアルに思い出させてくれ、この冷戦初期の未熟な闘いがいまのこの国の姿に繋がったのかなという、忸怩たる思いに襲われる。

 政治的メッセージを背負った「青春小説」になるのかもしれないが、さまざまな世代が、それぞれに読み起こしてくれる物語だ。高校生にも読んで欲しい。

(この東京新聞文化面の記事は、とても良い。全文読み通してください)

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