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2014年3月25日 (火)

神の国の神社

140325jinja1 この国では、天皇制と宗教、国旗国歌、元号表示などとともに「神社」は軍国日本時代とさほど変化ないかのごとく、自然に生きながらえています。憲法第1〜8条で、天皇に関わる事項を定め、「象徴天皇制」と称する体制ができあがっています。宗教については第20条で、国からの特権の付与、祝典行事の強制、国による宗教活動などの禁止が定められています。

 国旗・国歌については1999年8月に法で定められました(衆院403vs86、参院166vs71、参院公聴会は長谷川三千子埼玉大教授などが公述人)。第1条国旗は日章旗とする.第2条国歌は君が代とする。別記で日章旗の具体的な形状、君が代の歌詞・楽曲が記されています。天皇制に絡む元号は、第1項元号は、政令で定める。第2項元号は、皇位の継承があった場合に限り改める。法律は1979年6月に施行されました。これでほぼ戦前の体制が回復したのです。

 日本中、ほとんどの市町村(東京特別区も)に「自治会・町会」と名乗る住民組織があります。その多くの加入住民は特定の神社の「氏子」にされます。お断りすることはかなりの抵抗を覚悟しなければなりません。ほとんどの場合(私も)仏教徒もキリスト教徒も、無宗教者も何気なくやり過ごして、事を荒立てないようにされているようです。神社は宗教組織ではないかのようです。法の定め外のことのようです。

140325jinja2  神社は非常に巧みな国家構成員(国民)統治の装置として、働き続けてきたようです(民俗学的な評価は別のこと)。その最たるものが海外神社、朝鮮・樺太・台湾・南洋諸島における神社設置です。

 私も国民学校児童として、朝鮮神宮参拝強制の記憶が鮮明に残っています。この神社の大階段の下を市電で通過する際は必ず停車して、大鳥居に向かって最敬礼をし、東に向かって宮城遥拝をさせられました。戦後日本では、こんなことはさすがに通用していませんが、日の丸や国歌に従わないことでの処罰は横行しています。

 画像は、ここでの記述とは直接関係ないものですが、神奈川大学での「非文字研究センター」での公開研究会と公開展示の案内です。植民地・委任統治地には、真っ先に神社が作られています。学校教育施設には神社のミニチュアのごとき「奉安殿」が必ず設けられて構成員すべてが服従させられたのです。私にとっては、この不可解な幼児期記憶はいまだに消えません。

 この研究については、中島三千男神奈川大学教授(前学長)の示唆によって、以前から関心を深めていたものです。「国体」に迫る非常に貴重研究だと考えています。多くの方に関心を寄せていただきたいと考え、ご紹介いたしました。今週末という緊急のことですが、お出かけいただければ幸いです。

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